交差点①
hug coffeeはコーヒーショップである。
けれども、ただコーヒーを売るだけの店ではない。
人と人をつなぐ場であり、カルチャーとカルチャーの交差点のような場所である。
と、僕は思っている。
・夜の2号店
これを書こうと思ったとき、僕がまだお客さんだった頃のことを思い返した。
僕のhug coffeeの原風景のような。
僕は前職のスポーツバーの仕事終わりに、頻繁に紺屋町店に寄っていた。
店には、だいたい"よくいる顔"。
それぞれ他の飲食店の仕事終わりのお客様が多い。
なんとなくそのまま家には帰りたくなくて、各々コーヒーだったり、クラフトビールなどを飲んであーでもないこーでもないと話をして帰る。
終いには、店の片付けを手伝いはじめちゃう人も。
僕はといえば、いつも店内で流れている音楽が気になって「おっ」と思っては、「りゅーさん今かかってんの何スか?」って聞いたり。
たくさん集まってくるイベントのフライヤーを物色したり。
仕事帰りにふらっと立ち寄るhug coffeeには「誰か」がいて「何か」があった。
知らない誰かと繋がって、気づいたらその誰かは自分にとって大事な人になっていたりする。
そんな風景。
いまあの時会ったあの人はなにしてるのかな?
交差点②
・交差点
「2号店」いまは正しくは「hug coffee紺屋町店」は、交差点に在る。
両替町通りと紺屋町通りの交差点。
江川町通りを越えたら所謂繁華街。
背中には国道1号線とJR静岡駅。
ご近所さんには浮月楼とパルコ。
絶妙な位置である。
昼の街と、夜の街。
アッパーな文化と、アンダーグラウンドなカルチャー。
一日通して店に立っていると本当に色んなお客様がやってくる。
学校の先生やサラリーマンから企業の社長さん、世界中を旅するバックパッカーに、子連れのママまで。
老若男女、本当に色んな方々に愛されているお店だな、と、一人のhugcoffeeファンとして、そんな風に思ったのを覚えている。
それがhug coffee。