本日、「コロナ大仏造立」へ向けた第一弾のクラウドファンディングを公開しました。皆様の多大なる応援のお陰で、本日だけで30人から48万3010円(20:30現在、達成率16%)ものご支援をいただくことができました。
僕にとっては、これまでになく大きなプロジェクトになります。これまで僕は何度も巨大な作品を作ってきましたが、思えば初めて巨大な作品をつくったのは、美大の卒業制作でした。ヘリウムガスを入れた大きなバルーンを空中に揚げ、その浮力によって「塔」の形をつくり出すという作品でした。
一見、自立しているように見える巨大な塔は、あくまでもガスの浮力という自然現象によって「立ち上げられて」います。タイトル「stand.」に込めた意味は、「私たちは何に依(よ)って立ち上がることができているのか?」という問いです。奇しくもコロナの影響によって、「自分がこれまで何によって支えられてきたのか」を、改めて気づかされる毎日…。
今年の3月、この卒業制作からずっと「バルーン制作とヘリウムガスの提供」をお願いしていた「バルーン会社 T」さんが業務を終了することになりました。実は数年前からヘリウムガスの価格が急激に高騰しており、かなり手に入りにくい状況が続いていました。それでも同じ業種間の横の連携で、なんとか工面して、いつも数本のガスボンベを手に入れてくれていました。長年大変な状況が続く中のコロナ打撃が大きかったのだと思います。
とてもショックで、何か恩返しができないかを考え続けましたが、今の僕にできることは一つです。これまで僕の活動に協力し僕を育ててくれた方々に対し、培ったスキルを最大限に活かして更に良いものを作り、世に還元すること。
そんな感謝の意を心に抱きながら、これまでみなさんの力となり、空へと溶けていってしまった全ての存在を供養するための「勧進キャラバン」を行えたらと思っています。プロジェクト実現に、どうかご協力ください。