MerryCreationのメンバーや、「さよならは大声で」のキャストがミュージカルへの想いを連載していきます。第八回は、俳優・三島早稀さんへのインタビューです。
主人公の先輩で、物語の重要なキーとなるさつき役を演じる三島さん。役柄と同じく、個性的で話すと自然に楽しくなるようなお人柄の持ち主です!
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第八回 三島早稀インタビュー
ー三島さんの経歴ってなんとなく謎に包まれています!ミュージカルに出会ったきっかけは何だったんですか?
元々母が宝塚が好きで、地元名古屋での公演はよく観ていました。その後高校の文化祭でミュージカルを発表したり、演じる側をやってみたことでもっとミュージカルに出たい、という気持ちが芽生えました。
ーちなみに、高校の文化祭では何をやったんですか?
宝塚の「王家に捧ぐ唄」のラダメス役をやりました(笑)女子校だったので、本物の宝塚のように男役も女性が演じました。
ー三島さんのラダメス観てみたいです(笑)高校でミュージカルに出会ってすぐプロを目指し始めたんですか?
実は一般の大学に行って、IT企業に就職してました!
ーIT企業!ミュージカルとあまり関係のない分野ですね。
そうなんです。働きながら市民ミュージカルに出演していたのですが、本気でやろうとするとなかなか両立が難しくて。一念発起して退職を決め、東宝ミュージカルアカデミーに通いました。
ー安定的な職業から不安定なエンターテイメントの道に進むのは不安ではなかったですか?
むしろ、「これでミュージカルに専念できる!」と嬉しかったです。先のことよりも好きなことができる喜びの方が大きかったんですね。
ー今では唯一無二な存在感を舞台の上で発揮する役者さんですよね。普段からお話が面白くてみんなを和ませてくれますが、その面白さの源はなんですか?
全然です・・・(笑)でも、お笑い好きです!最近は千鳥さんが特に!
ーミュージカルではどんな作品が好きですか?
メジャーどころだとグレイテスト・ショーマン、レ・ミゼラブルが好きです。少し日本ではマイナーなところで言うと、ライト・イン・ザ・ピアッツァが好きです。内容が素敵で、音楽も美しいんです。
ー今回の作品について聞きたいのですが、まずどうしてMerryCreationを知ってオーディションに参加してくれたのですか?
前作「東京図鑑」を拝見し、面白い!と思ったことで興味を持ち、SNSでオーディションを見つけて参加しました。合格後台本と歌を見て、心から受かってよかった、と思いました。
ー延期決定前、全てリモートでの稽古をしていましたが、どう感じましたか?
リモートも段々慣れてきましたが、やっぱり対面して稽古したい、とも思いました。
ーダブルキャストについてはどう思いましたか?
2組が全然違うので、人によって役の解釈が異なるのが面白かったです。それぞれリアリティがあって、是非どちらの班も注目して欲しいです。私のダブルは松浪ゆのさんなのですが、興味深い方で、早く実際に一緒に稽古したくなりました。
ー今回の作品のテーマの一つに「どう生きて、どう死ぬのか」ということがあります。三島さん自身はどんな生き方がしたいですか?
自粛期間に将来について色々考え、今は自分の好きなミュージカルをやれるのが幸せだけど、最終的には親孝行をしたいな、と思いました。家族を楽しませることができるよう生き方を考えようと思いました。
ー最後に、延期公演とCD制作に向けてメッセージをお願いします!
応援いただいた方、ご支援いただいた方、本当にありがとうございます。
作品は4部に分かれており、生き方についてのそれぞれの捉え方を描いています。生と死がテーマというと、暗く重い作品と思うかもしれませんが、悲観的な作品ではないので、明るく楽しんでいただけると思います。特に最後の歌の歌詞を是非聴いていただきたいです。何か、受け取っていただけるよう精一杯がんばります!
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三島早稀
1991年11月16日生まれ。愛知県出身、身長175cm。
東宝ミュージカルアカデミー05期。
主な出演舞台は、「ジャンヌ,またの名を奇跡」「KAPPA」(共に2019,ビエンナーレ)、「バッコスの信女-ホルスタインの雌-」(2019,市原佐都子(Q))。
ミュージカル俳優が働くレストラン、offzaスタッフ。
Twitter:mishimegane