2020/07/01 14:16

皆様、ファンディングが残り5日となりました。
まずは、これまでのお礼をお伝えさせてください。
小茶猫を応援してくださって本当にありがとうございます。
プロジェクトをスタートして1ヶ月と10日、そしてこのコロナ禍、皆様からのお力添えがあってこそ希望を持って進んで来れました。


少し長くなりますが書かせてください。


このファンディングプロジェクトを公開しスタートした時は、小茶の体調、治療費の支払い、新型コロナでの私の仕事の状況、そして、ファンディングをスタートさせる事。
何から何まで不安しかありませんでした。


仕事が完全にストップし無収入となってしまっているのに、もうこれ以上支払う手段がないのに本当に小茶を病院に連れて行っていいのか、支払えるのかと葛藤し、そのくせ、夜間に吐いて悪化している小茶を前に、夜間救急の高額治療費がチラついて病院に電話できなかった事で、あの時電話していれば、、、と後悔の日々。

必死でたどり着いたファンディングも、どこの誰かも分からない私の言葉を信じ、私にとっては命と同じくらい大切な小茶だけど、ぶっちゃけ、ごくごく一般的な保護猫の和猫の小茶を、どれほどの方が応援してくれるのか、、

あまりの心細さに、ファンディングサイトやTwitterにアップされる素敵な外見で、愛らしい表情の猫ちゃんと私たちの状況を比べては、「やっぱり無理かも、、、」「どう考えても、自分でどうにかしろって言われるよな、、、」とどんどんネガティブになっていく日々でした。



少し遡りますが、なぜ私がここまで小茶に必死になるのかも少しお話させてください。

業種の関係で、私はフリーランスで活動を行なっています。
独立当初、どの業界でも同じだと思いますが新参者への業界の荒波は厳しく、それでも仕事を得るために必死に営業に行き、どんなに無茶な仕事を依頼されても受けて収入を得ていました。それでも、作り出す作品を人と比較され、全人格を否定される様な物言いをされ続ける日々、そうしているうちに、あまりにも酷いストレスで、外へ出る事、人と会う事が出来なくなっている自分に気づきました。

実家兄弟とは縁が薄く、地元を離れ一人暮らし。友人と呼べる人々は、結果噂好き同業の仕事関係者ばかり。 安心して色々な事を話したり相談できたりする場所が無く、ただただ思い悩んでいた結果の出来事でした。
元々あっけらかんとして、明るいはずの自分が、1歩も外に出る事ができない、、
近所のスーパーにすら行けないのです。
その事実が、このままじゃダメだ、こんな私ではダメだ、とさらに私を苦しめました。 

ただ家にいた猫達だけは違いました。
営業でぼろっカスに作品を貶され落ち込んで帰った日も、「だからあんたはダメなんだ」と頭ごなしに否定されて泣いて帰宅した日も、ガスが止まってまともにお風呂に入れない日が続いていても、何一つ変わらず、何一つ私を否定せずそばに居てくれました。
貧乏でも、不細工でも、言葉足らずでも、不器用でも、
「私」である事を受け入れて、全力で甘えてくれました。

そして、その中でも小茶は、まだ子供だった事もあってか、本当に天真爛漫、
全身全力で私に向かって来てくれました。

小さな子猫の頃から黒い無印のナイロンバックがお気に入りで、いつもそこに入っていた小茶。
少し大きくなってもお気に入りは変わらず、病院に行くにもそのバックが必須でした。
ある日ふとバックを取り出して来た時、小茶がスルッと中に入ってお出かけを待ち構えていたのです。 「お出かけじゃないよー」と出そうとしても出てこない小茶を見て、玄関先なら、と小茶の入ったバックを抱え外に出てみました。
小茶は嬉しそうにバックから顔を出してキョロキョロ。その様子を見ていると、もう少し遠くまで歩いてみよう、と気がついたら近所の公園まで来ていました。

あんなに外に出る事が怖かったのに、小茶の様子を見ながらだと不思議と怖くなかったのです。
それから暫くは、リハビリの様に可能な範囲小茶を連れて出かける様にしました。
小茶もそれにずっと付き合ってくれました。
小茶を小脇に抱え、小声で話しかけながらトボトボ歩く私は、今思えばややイタイ人ですが、、
その時は日常に戻りたい一心でした。
その後なんとか回復でき、仕事も人間関係も大丈夫です。ちゃんと生活できています。

そんな事もありながら、どん底の状況からの結果、今の私達の日々にまでたどり着けました。
もしあのまま疲れ果てていたら、、今の私は無かったと思います。
あの日々、小茶や茶猫達がいてくれた事が、私の人生の救いでした。

コロナで仕事は止まりましたが、、あの頃より仕事の経験値も上がり、付き合う仕事関係者も正しく選ぶ事ができる様になりました。今私は十分に幸せです。
そして、今は私が小茶を全力で助ける時です。
あんなに寄り添ってくれた小茶、、大切で大切で仕方がないのです。


以前住んでいた木造アパート、、まだ子どもの小茶



始めに戻ります。
そんな小茶が大病で苦しみ、私の実力とは離れたところで仕事が止まってしまい、
独立当初でも経験した事が無い様な不安の中、このファンディングをスタートさせていただきました。
Twitterでも温かいお言葉をいただき、そして開始早々に温かいメッセージとご支援をいただき、、荒波しか経験した事が無かった私は、正直に、、戸惑いました。
こんなに世の中は温かいの?と。信じられなかったです。

そして、皆様のお気持ちに感動して涙が出ました。

ずっと一人で進んで来た先に、顔も知らないし、どなたかもわからないSNS、ファンディングの中に、どこよりも温かい場所がありました。

残り5日、スタート当初は長く感じていた日々が、あっという間にもう終わろうとしています。
こうやって皆さんと交流させていただきながら過ごせたこの40日間、勝手に何かの合宿の様な連帯感を感じていました。 終わるのが正直寂しいです。
小茶の回復も、病院の先生も本当に信じられないとびっくりされていました。
間違いなく、皆様からのお力のお陰です。
皆様からいただいている心強さ、温かさ、毎日接している私から小茶は感じ取っていると思います。





           うちに来てくれてありがとね。
(麻酔から、病気から)戻って来てくれてありがとね。
           一緒にいてくれてありがとね。

毎日寝る前に小茶に伝えている言葉です。

最近、ここに

すごいね、みんながね、小茶を応援してくれてるよ。

と付け加えています。



なんども同じ言葉で語彙力の無さがお恥ずかしいですが、、
本当にありがとうございます。
心からお礼をお伝えさせてください。

そして、残り5日、小茶のために今できる事頑張りたいです。
どうか最後まで応援いただけますと嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。