2020/05/31 19:00

来歴
対馬慎太郎(つしましんたろう)

 1994年弘前市(旧岩木町)生まれ。関東でWEB全般の制作関係の仕事をする傍ら、2016年秋からカメラマンとして活動開始。これまでに「岩木山フォトコンテスト 特選&入選(2018)」、「FUN FIND 東北 × 東京カメラ部フォトコンテスト 優秀賞(2019)」などたくさんの賞を受賞。


「岩木山が弘前を見守っている」


―――H Pにありました「勝手に青森カレンダー」。ご自分で撮った写真をカレンダーにしてしまうだけでなく、被写体の説明もご丁寧にされていましたね。「勝手に青森カレンダー」を公開した理由はなんですか?
対馬さん
 関東で仕事をする前は弘前市でねぷたに関わる観光の仕事をしていました。僕は弘前ねぷた祭りが好きで、観てる回数より笛を吹いて参加した回数の方が多いんです。弘前ってねぷたやさくらまつりが有名なんですけど、本当は四季がはっきりしていて綺麗なところがたくさんあります。でも、青森の魅力って地元の人でも気がつけないところが多いんですよね。

―――確かに、ねぷた祭りやさくらまつりでクローズアップされることは多いですが、四季というイメージは正直思い浮かびませんでした。
対馬さん
 例えば関東から旅行される方なら、それ以外の季節にわざわざ青森を訪れる選択肢があまりないのが現実で。自然を楽しみに北に行くなら北海道まで行く方が多いんです。もともと観光の仕事をしていたので、このイメージを払拭して、好きな地元である青森の魅力をP Rしたり、個人的に青森との繋がりを保ち続けたりしたいと思って、「勝手に青森カレンダー」を公開しました。

―――地元のことをとても愛しているのですね。中でも一番印象に残っているのはどの写真ですか?
対馬さん
 去年の夏、岩木山へペルセウス座流星群を見に行った時に撮った写真です。

頂の眺望 / Shintaro Tsushima

―――「勝手に青森カレンダー」の7月に載っているものですね。私も昨年同じ日に流星群を見に奥日光に行ったのですが、生憎の曇り空と満月で流れ星は見れませんでした。
対馬さん
 そうなんです。山頂まで行って夜空を見上げたものの星が見えなかったので、岩木山神社の奥宮まで登って弘前市を見下ろしてみたんです。そうしたら「岩木山が弘前を見守っている」ような写真が撮れまして。ダイナミックなんですが、静的で優しいものが撮れたので最近では一番満足している写真です。

―――とても綺麗ですね。この写真も時間をかけて撮ったものですか?
対馬さん
 約9分かけて撮ったものです。鳥居の赤もアクセントになっていて、フォトコンで賞までいただけました。
―――手前の奥宮と奥に見える八甲田山脈の「静」と市内の車や人々の「動」が対比的に一枚の写真に映り込んでいる。素人目に見ても美しい写真ですね。

―――今後山のホテルでやってみたいことなどありますか?
対馬さん
 山のホテルさんから「個展をやってみませんか」とお声掛けいただいておりまして、世間が落ち着いてきたらやってみたいと思っています。僕は弘前が好きなので、青森市の中でも津軽地域の写真を多く撮っています。弘前は春から夏にかけてお祭りが有名なのですが、秋も冬も「その季節にしか見ることができない」絶景がたくさんあります。弘前の知られざる風景をメインに個展を開きたいと思っています。

―――最後に、ポストカードの御礼品を選んでくださった方へコメントをお願いします。

対馬さん
 新型コロナウイルスの影響で、青森県までの道のりがさらに遠くなったのかなと思います。そうお考えの方や青森県に来れなくなってしまった方へ「青森に来たい」と思ってもらえるような写真をお届けしたいと思っています。

―――ありがとうございました。
 対馬さんのポストカードは1,000円の御礼品としてご用意しております。ご支援くださった方は到着をお待ちください。

制作
嶽温泉 山のホテル 編集部

協力
forcamera.jp

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