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【新型コロナ】カンボジア最貧困層女性の生活を守る!自立への道を閉ざさない緊急支援

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

コロナの影響で経済が大打撃を受けたカンボジア。私たちが共に働く女性の家族もほぼ職を失っています。「今月を乗り切る現金がない。」食費を切り詰めても借金返済が回らず、見えない明日に不安を重ねる日々。彼女たちがこの危機を乗り越え、自立への歩みを続けられるよう、緊急支援を行います。ぜひご支援をお願いします。

現在の支援総額

7,867,770

112%

目標金額は7,000,000円

支援者数

370

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/05/16に募集を開始し、 370人の支援により 7,867,770円の資金を集め、 2020/06/14に募集を終了しました

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【新型コロナ】カンボジア最貧困層女性の生活を守る!自立への道を閉ざさない緊急支援

現在の支援総額

7,867,770

112%達成

終了

目標金額7,000,000

支援者数370

このプロジェクトは、2020/05/16に募集を開始し、 370人の支援により 7,867,770円の資金を集め、 2020/06/14に募集を終了しました

コロナの影響で経済が大打撃を受けたカンボジア。私たちが共に働く女性の家族もほぼ職を失っています。「今月を乗り切る現金がない。」食費を切り詰めても借金返済が回らず、見えない明日に不安を重ねる日々。彼女たちがこの危機を乗り越え、自立への歩みを続けられるよう、緊急支援を行います。ぜひご支援をお願いします。

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こんにちは。スタッフの後藤です。

改めまして、先日のクラウドファンディングを応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!おかげさまで、スタッフ・作り手の女性たちが一丸となり、引き続き現地で活動を継続することができています。

今回は前編・後編の2回にわたり、カンボジアの工房・作り手の女性たちが今どのような状況なのか、みなさまのご支援によって現地でどのような活動ができたのか、しっかりご報告したいと思っています。

少しお時間が空いてしまい本当に申し訳なかったのですが、このようにご報告できることをとても嬉しく思っています。最後にはカンボジア人スタッフからのメッセージもあります。ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。(もしお時間がない方は、最後のメッセージだけでもお読みいただけるととても嬉しいです!)

カンボジアの状況について

現在カンボジアでの感染者は累計275名に留まり、最近ではほとんど感染者も確認されておらず、現地の人の生活は徐々に元に戻りつつあります。

8月にはお正月が、9月にはお盆の大型連休があったカンボジア。国内の移動は特に規制もなく行えるため、首都プノンペンなどからは国内観光客も訪れ、少しずつ街も活気を取り戻しているように感じます。

一方でシェムリアップで産業の要となっていた海外からの観光客は引き続き全く見られず、観光業全体としては厳しい状況が続いています。

一時は全てシャッターが閉まっていましたが、少しずつ再開する店も増えてきました

この状況を踏まえ、3月から閉鎖していたSALASUSUのショップも週末のみ営業を再開しました。まだまだ以前と同じようにはいかないですが、まずは「お店を再開できた」ということが店舗に立つスタッフのエネルギーになっています。

約半年ぶりにオープンしたオールドマーケットショップ

SALASUSUの工房・作り手女性たちの状況について

SALASUSUの工房は、政府の通達により通常稼働できない状態が続いています。

しかし、大変ありがたいことに日本・台湾での商品の販売が好調であり、感染の状況も落ち着いてきていることから、8月より人数を制限しながら部分的に工房を開け、ものづくりの活動を再開しています。

10名以上が集うことのないよう、生産量が多い時期にはスタッフの家にミシンや素材を持ち込み、リモート工房を作るという工夫もしながら、なんとか生産を続けています。

リモート工房で働く作り手の女性たち(撮影時はマスクを外しています)

家では食事を切り詰めているという声を受け、栄養満点の給食も再開しました

みんなでおしゃべりしつつ、たまには笑い転げながら一生懸命ものづくりに取り組む女性たち。

直接家庭訪問に行くと、家計や家族の問題など様々な不安を口にする女性たちも多いですが、工房では表情も明るく、生き生きと働いている姿に胸がいっぱいになりました。

こうして仲間と集い、笑いあえる空間があること、目の前に集中できる仕事があること、自分のスキルを使い誰かの役に立てることには大きな価値があるのだと改めて感じました。

工房に入る前の体温チェックとマスクで感染予防もしっかりと

工房では現在、以下の活動を実施しています。

みなさまからいただいたご寄付は、女性たちに支給している現金、スタッフの人件費、その他交通費や衛生用品の購入費など、以下にご紹介する活動にまつわる費用として活用させていただいています。本当にありがとうございます。

1)給料とほぼ同額の現金支給を継続

作り手女性たちの最低限の安心・安全を確保し、この時期を成長の機会にできるよう、43名全員に給料とほぼ同額の現金を支給することができています。

農村での雇用の機会は引き続き少なく、家庭の収入が不安定な女性たちも少なくありません。
そんな中、SALASUSUからだけでも毎月安定した収入があることで、極度の貧困状態に陥いることを防いでおり、彼女たちがこの危機を乗り越えていく土台となっているように感じています。

彼女たちからは以下のような声が届いています。


「家族の収入が安定せず、ローンの返済もある中で、毎月安定した給料があることに本当に感謝しています。この現金がなかったら、この難しい状況をどう乗り越えれば良いのか冷静に考えることができなかったと思います。」

「毎月これまでと同じ給料を受け取ることができて、本当に助かっています。この現金があるからこそ、この不安定な中でお金を稼いでいくために、ニワトリを飼い始めたり、野菜を育て始めたりと、将来の準備をすることができています。本当にありがとうございます。」

工房閉鎖中に子どもが生まれた作り手女性も!

2)カウンセリングの継続で課題を抱える女性が6割から3割に

月に約1回のペースで直接彼女たちの家を訪問し、政府からの通達や団体の重要情報を伝えるとともに、一人一人の状況を把握するためのカウンセリングも継続して実施できています。

家族が職を失いローンの返済ができない、ずっと家にいることで家族との関係が上手くいかないなど、問題を抱えている場合は訪問の頻度を増やしています。また、電話やメッセンジャーでこまめに連絡をとるなどして、彼女たちが自らの力で乗り越えられるよう、問題解決に伴走しています。

農村の家に訪問してのカウンセリングの様子

工房が閉鎖した当初は約6割強の女性たちが経済的・精神的な課題を抱えており、個別のフォローアップが必要な状況でしたが、継続的にサポートすることで、現在は約3割程度まで落ち着いてきました。

しかし、引き続き収入が安定しない状態が続いている家庭も多くあります。さらなる借金を重ねたり、危険な出稼ぎに出てしまうことのないよう、こまめに連絡を取ってつながり続けること、相談役としてともにそばにいることに努めていきます。

3)この危機を成長の機会に変える、トレーニングの実施

コロナの感染拡大が始まった頃には、各家庭に訪問しての手洗いトレーニングや、石鹸・消毒液の配布を実施してきました。

手洗いトレーニングの様子。子どもたちも一緒に手に書いたばい菌の絵を落としていきます

そして今、感染状況・女性たちの状況が落ち着いてきたことを踏まえて、先月よりさらなるトレーニングを実施しています。

困難な状況の中で様々なチャレンジを重ね、なんとかこの状況を乗り越えようとしてきた女性たち。しかし、彼女たちにとってそれをじっくりと振り返る機会は多くありません。時間をとって振り返りを行うことで、自分自身の成長を感じたり自信に繋げるという狙いのもと、このトレーニングを実施しています。

具体的には、4〜6人程度のグループで集まり、「直近1ヶ月でSUSU(頑張った)したことは?」というテーマで絵を書いてもらいます。読み書きが難しい女性たちでも、絵を書き発表するという形をとることで自分の伝えたいことをしっかり話すことができます。

彼女はニワトリやカモを飼い始めた、野菜を育て始めた様子を書いて発表してくれました

今後のために新しく家畜を育て始めた、髪飾りを作って近隣の人に売り始めてみた、毎日の子育てが大変、工房で久しぶりに仲間と一緒に働いた、など本当にたくさんの声が上がりました。

まだまだサポートが必要な女性もいますが、これまで工房で培ってきた力を発揮し、自らこの状況を打破しようとしている姿が予想以上に多く見られ、私自身も驚き、励まされました。

工房ではおとなしかった女性が自分の新しいチャレンジを生き生きと語る様子や、今直面している困難を涙ながらに語り、それに対して他の女性たちがアイディアを出して励まし合う様子なども見られました。

失敗も成功も含めて、たくさんのチャレンジを重ねていることを改めて振り返り、その挑戦を仲間と共に祝ったり、学びを共有すること。一人では乗り越えられない時に、相談できる相手がいるんだということを感じられること。そんな場を持ち続けることが、彼女たちが自らの力で前に進み続けるために重要だとも感じました。これからも、継続的に実施していく予定です。

SALASUSU経営メンバー、カンボジア人スタッフVuthikからのメッセージ

前編の最後に、約8年間工房で作り手の女性たちと共に働き、生産部門のマネジャーもつとめるVuthik(ブッティ)から、皆さまへお礼のメッセージをお届けします。

今回は私たちの活動にご支援をくださり、本当にありがとうございました。世界中の誰しもが苦しさに直面するこの時期に、私たちのことをご支援くださったみなさまには、十分にお礼をお伝えできる言葉が見つからないほど、心から感謝しています。

毎日、作り手女性たちの笑顔と様々な活動でいっぱいだった工房がコロナの影響で閉鎖し、静まりかえった様子を見たときには本当に心が痛みました。しかし、今少しずつではありますが工房に人が戻り、生産も再開でき本当に嬉しく思っています。

私がこの期間もっとも嬉しかったのは、作り手の女性たちがSALASUSUの一員として一生懸命この工房を支えようとしてくれたことです。

全員に一律で現金を支給しており、家族の収入を賄うために空き時間で日雇いの仕事をしている女性もいる中で、生産を再開すると告知した時、多くの女性たちが手伝いたいと自ら手をあげてくれました。

そして、日々刻々と状況が変わり、通常とは異なる役割分担や納期を設定せざるをえない中でも、女性たちはなんとか期限内にやり遂げようと一緒に試行錯誤を続けてくれました。

普段よりこまめに確認の連絡をくれたり、女性たち同士で話し合い問題を解決していたり、新しい作業も嫌がることなくチャレンジしてくれたり。


「いつもより限られた人数で作業を完了させるために、自分の中でたくさん工夫をした。なんとか時間内に終わらせることができてよかった」

「これまでやったことのない作業を担当することができた。最初は難しかったけど、新しいスキルを身につけることができてうれしかった」


彼女たちからこんな声も聞かれ、この難しい状況を成長の機会に変え、チャレンジを楽しんでいる姿に、改めて彼女たちの大きな成長を感じることもできました。

そして、この難しい時期をともに乗り越えることで、私たちスタッフと作り手の女性たちの絆もさらに深まったように感じます。まだまだ以前と同じようにはいきませんが、引き続き彼女たちと共に頑張っていきます。

このように私たちが前に進むことができているのも、みなさまのご支援のおかげです。あたたかい心で、私たちSALASUSUの活動を支えていただき、本当にありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!そして、改めて今回はクラウドファンディングをお力をお貸しくださり、本当にありがとうございました。

後編では、今回ご紹介した以外のトレーニングや工房訪問ツアーのオンライン化の取り組み、SALASUSUの団体としての取り組みについてもご紹介します。

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