「学びを止めるな!今こそオンラインで海外ルーツの子どもとプロの日本語教師を繋ぎたい」プロジェクトオーナーの戸田実千子です。
このたびはご支援いただき、改めて感謝申し上げます。
小中学校が再開したところもあり、休校中、子どもたちが日本語を使わなかったことで、日本語を忘れている、友達と話せなくて寂しかったという声を聞きました。
今年の夏休みはいつもとは遅い開始となるところがほとんどだと思いますが、夏休み中は日本語のサポートが途切れやすい時期の1つです。7月末からのサポート開始に向け、教師研修を実施しています。第2波、第3波に備え、一人でも多くの子どもたちの学びのサポートを継続できるよう、「できるところから始めよう」と動いています。
第1回は6月14日(日)に「海外ルーツの子どもの日本語〜概要編〜」として子どもたちを取り巻く環境について理解を深めました。
受講してくださった先生方からは、多くのご感想を頂戴しております。一部ご紹介させていただきます。
「海外ルーツの子供達に日本語を教えるということは、日本語を教えるそのものよりも、子供達一人一人のおかれている状況をしっかり判断し、その子その子に一番必要なことを提供できること、子供だけではなく、ご両親の意向に添えることが大切なのだと思いました。もしかするとご家族もどうすればよいのか困っておられるのかもしれません。どうすれば今の日本の生活がもっと良くなるのか、皆さんが自分自身に誇りを持って生きられるのか、いっしょに考えていくことだと思いました。」
私自身20年ほど前にモンゴルの小学校で教えていたとき、私と話す日本語は流暢なんですが、モンゴル語はすらすら出て来なくて、クラスメートに馬鹿にされていた女の子のことを思い出しました。
両親共にモンゴル人で、彼女は日本で生まれ育って、小学生のとき、両親の母国モンゴルに帰ったパターンでした。
自分は何人であるのか、小さい体で自問自答を繰り返したでしょう。
私たちはそういう背景を持つ子供たちの教育の世界に携わるわけですから、責任重大です。子供たち一人一人が、未来が描けるように、1つ1つのレッスンに向き合っていかなければならないと思いました。
第2回は6月26日(金)に「海外ルーツの子どもの日本語〜実践編〜」としてオンラインでどうやって子どもに教えるのか、について多くの実践例とともに学びました。
受講してくださった方からは、「大変刺激を受けました!こんな見せ方があるんだと眼から鱗の研修でした。」というご感想をいただいています。
ゼロ初級には「視覚」で理解させる工夫が特に重要で、「ハッキリ見えること」「興味を引く仕掛け作り」が大事という事が、先生に沢山実演して頂いてよく分かりました。
チラ見せ&じっくり見せの緩急、台の上に物を置いて見せる、人形を使うなどなど、ナルホド〜!でした。「語彙先行」や、文法を教えることに執着しなくて大丈夫と明言して頂いたのも安心しました。
また、このようなお声もありました。
「日本語サポートはこちらの地域では孤独との闘いなので、このような空間をいただけて救われた気分です。」
今後も継続的にこのように研鑽できる場、子どもの日本語教育に携わっている教師の交流の場づくりの必要性を感じました。
第3回の教師研修は7月10日(金)20時より「オンラインレッスンの流れと注意点」について、始めるに当たってのお約束事の伝え方、実際にどのようにインタビュー、レッスンを行い、継続レッスンへとつなげるのか、具体的な方法について伝授して参ります。
今後、学校に頼った働き方だけでは不安だという日本語教師のためにも、フリーランスとしての第一歩となるよう、レッスンの初回から最後までお一人で担当していただき、一人でどう進めたらいいか、わからないときは、すぐ相談できる体制を整えております。
子どもに日本語を教えたいという方はFBグループの教師研修グループにご招待させていただきますので、ご一報ください。こちらでこれまでの研修の録画受講が可能です。
そろそろプロジェクトの募集終了日が近づいて参りました。募集終了日は2020年07月14日です。皆様のご協力があり、ここまで来ることができました。
プロジェクトの成功、目標金額の達成、さらなる資金調達のため、ぜひプロジェクトをご友人やSNSにてシェアいただけますと幸いです。
リンクはこちらです。
https://camp-fire.jp/projects/view/282090
それでは、皆さんの期待に応えられるよう、精一杯取り組んで参ります。