2018/05/08 09:24

イタヤカエデの樹液を採取する3月は、雪がだんだん減りはじめる時期です。そのため、バケツは、なるべく雪面ギリギリに設置します。

 

樹液採取の終わり頃の3月末には堅雪になり、木の根元あたりの雪は融けるようになります。

 

樹液の糖度もこの期間にかなり変化し、樹液の出始めの3月初めの樹液の糖度は2%程度ですが、3月末には1%程度に減ります。

 

カナダでは、サトウカエデというカエデの木の樹液を煮詰めてメープルシロップをつくるのですが、サトウカエデの樹液の糖度は3-4%とイタヤカエデの倍以上の糖度があります。そのため、サトウカエデの樹液は、40倍に煮詰めればメープルシロップになるそうですが、イタヤカエデでは、60-70%ほど煮詰めないと、糖度66%のメープルシロップになりません。

 

日本でメープルシロップを作るのは、カナダのカエデよりもかなり手間はかかりますが、美味しい森の恵みを頂き、森づくりに貢献していきたいと思います。