笑顔を繋げ!神輿復活小渕浜バスツアー

2011年の震災以降途絶えた、石巻市小渕浜に伝わる夏の伝統「五十鈴神社祭り神輿」を復活・継続させたい! 「バスツアー」という形で、観光地・石巻の魅力を満喫し、震災の学びの場を作る。 そして、復興のシンボル「祭り神輿」を皆で担ぎます!

現在の支援総額

371,000

106%

目標金額は350,000円

支援者数

40

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/06/09に募集を開始し、 40人の支援により 371,000円の資金を集め、 2016/07/14に募集を終了しました

笑顔を繋げ!神輿復活小渕浜バスツアー

現在の支援総額

371,000

106%達成

終了

目標金額350,000

支援者数40

このプロジェクトは、2016/06/09に募集を開始し、 40人の支援により 371,000円の資金を集め、 2016/07/14に募集を終了しました

2011年の震災以降途絶えた、石巻市小渕浜に伝わる夏の伝統「五十鈴神社祭り神輿」を復活・継続させたい! 「バスツアー」という形で、観光地・石巻の魅力を満喫し、震災の学びの場を作る。 そして、復興のシンボル「祭り神輿」を皆で担ぎます!

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こんにちは。チーム出張寄席副代表の田辺康です。

遅いご報告となってしまって申し訳ないのですが

「小渕浜神輿復活プロジェクト」 無事目標金額をクリア致しました!

ひとえに支援者の皆様の温かいお心で、この企画は成立いたしました。

本当に、ありがとうございました。  

 

以下より、7月17〜19日にかけて行われた、チーム出張寄席・東北学院大学ボランティアステーション共催企画『小渕浜神輿復活バスツアー』のご報告をさせて頂きます。

 

 「お前ら、来年も神輿を担いでくれよ。そうしたら、五十鈴神社の石碑に、チーム出張寄席の名前を彫ってやるから」

 

 昨年、宮城県石巻市小渕浜の震災以降途絶えていた祭り神輿を、少ない人数ながらチーム出張寄席が復活させた時、実業団団長の後藤幸市さんがこんな言葉を私たちに掛けてくれました。その言葉を胸にこのプロジェクトは始動。チーム出張寄席メンバーは今年2月に開催された東北学院大学ボランティアステーション主催『小渕浜スタディバスツアー』の参加が大きなヒントになりました。

 

祭り当日の朝 五十鈴神社前 

 「東京の学生で復興地・小渕浜の祭りを盛り上げよう!」

 

 そんな想いの元、私たちにチーム出張寄席のスタッフは今年4月より企画実施のために小渕浜を幾度となく訪れました。しかし、学生のみで企画・運営する今回の試みは沢山の困難が待ち受けていました。

 

 今年度の五十鈴神社祭りは大学のテスト期間の時期と重なり、学生の参加が昨年よりも厳しい状況にあるということ。東北学院大学のようにマイクロバスを持ってはいない、東京の学生のみでどのようにバスを借りれるのかということ。私たちの甘い見通しに実業団の方の表情は堅く、一度は企画を白紙に戻す寸前にもなり、多くの困難が待ち受けていました。

 それでも代表・大前健太の想いは固く、資金公募のためクラウドファンディングの掲載に踏み切りました。アドバイスを下さった、震災から復興地を見つめ続ける小渕浜通信事務局長の河野透様、首都大学東京の社会学博士でもあり、チーム出張寄席副代表・田辺康が所属するNPO記録映像振興会の代表を務める左古輝人先生にはこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。

 クラウドファンディングでは沢山の方々から暖かいご支援を頂き、掲載最終日に無事達成を果たしました。一番の問題だったバスのレンタルも、ボランティアステーション職員其田雅美様のご厚意により、東北学院大のマイクロバスをお借りできる運びとなり、今企画が軌道に乗る大きなキッカケになりました。

 

7月18日朝 東京発バスツアー組仙台に到着

 

 

 そしてバスツアー当日。代表大前が指揮を取り学生参加者17人を乗せたバスが小渕浜へと向かいます。初日は石巻市日和山公園での河野さんの講演。石巻漁港の斎太郎食堂にて海産物に舌鼓を打ったあと、震災で甚大な被害を被った石巻市立大川小学校跡地での清掃ボランティアを行いました。

 

 夕暮れ時となり、今回のツアーのメイン地である小渕浜に到着。神輿担ぎの前夜祭となる五十鈴神社特設ステージでは、東北学院大学郭教授と小渕浜区長による対談。そしてチーム出張寄席による夏祭り公演が行われ、東北で過ごす『非日常』な夏の思い出の1ページに。学生参加者と地元住民と漁師さんが一緒になってお酒を酌み交わす、最高の夜となりました。

 

五十鈴神社夏祭り ステージには代表・副代表の漫才コンビ 「ソウルマン」 

  そして翌日。今バスツアー最大の目的である、五十鈴神社神輿担ぎを迎えます。スタッフ含むメンバー全員が小渕浜Tシャツを身にまとい、去年の約三倍の人数で神輿を担ぎます。漁師さんの力強い太鼓と笛の音に合わせ、カッセカッセと威勢よく町を練り歩くのです。仕事中の住民の皆様も作業を止め、神輿に近づいて手を合わせてくれました。

 「今年は良いなぁ、元気が良くって」

住民の方に、笑顔で感謝の言葉を掛けて頂いた私たちは、一層声を張り上げ汗を流し、運び続けます。
 
 小渕浜の夏を彩る祭り神輿
  私たちが小渕浜の仮設集会所にて寄席を開催する度、仮設に住む住民の皆様は沢山の笑顔を見せてくれます。しかし、仮設集会所で行われる寄席に、在宅被害者(津波で被害は受けたが家は残り、そのまま住んでいる方)の方がお越しになることはほとんどありません。在宅被害者と、家を流され仮設住宅に住む被害者。一度、在宅の方にお話を伺うと、「どこか、行きづらいんだ」と語ってくれました。
 そこで私たちは、同じ被災者同士に残る「溝」を感じたのです。

 

 小渕浜に住む方々にとって祭り神輿は共通の町のシンボルであり、「復興」のシンボルでもあります。町内中を練り歩く神輿を見ると、在宅に住む方、仮設に住む方関係なく、震災前の神輿担ぎをどこか懐かしむような、屈託のない「笑顔」が見れたのです。私たち東京の学生、そしてチーム出張寄席にできることは、「失われた想い出を取り戻す」ことだと確信しました。

 

住民の方の素敵な笑顔

  神輿担ぎを終え、祭礼も無事終了。お世話になった民宿あたご荘に戻り、家路に就く準備をします。お風呂で汗を流したあと、自然と参加者の皆は屋外のテラス席で小渕浜の海を眺めていました。このバスツアーで初めて出会った学生も沢山います。そんな彼らが、全く見知らぬ土地の海を、同じ様にぼんやりと眺めている姿を見て、私はとても嬉しくなったことを覚えています。帰りのバスも到着し、お世話になった小渕浜実業団の団長をはじめとする漁師さんに参加者全員でご挨拶。すると副団長の大沢さんがこう私たちに言いました。

 「また、来年も来てください」 

 小渕浜の漁師さんらしく、照れ笑いを浮かべながら言葉少なに語った感謝の言葉が、チーム出張寄席にとって、少し早い夏の終わりを感じるには十分な言葉でした。

 

最後の祭礼を終え、記念写真

 

 

長々と書き連ねた文章もこれで最後になります。

 

企画発案からお世話になった小渕浜実業団の皆様。
共催という形をとって頂いた、東北学院大学ボランティアステーションの皆様と、区長さんとの対談という急なお願いを快く受け入れてくれた郭基煥教授。
ご相談に親身に乗っていただき、ツアーにも最後までご同行頂いた河野透さん。
このプロジェクトに支援してくれたサポーターの皆様。
厳しい日程の中、参加してくれた学生のみんな。
そして、最高の笑顔を見せてくれた小渕浜に住む素敵な皆様。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

 

 

このひと夏の想い出は、みんなが作り上げてくれました。
本当に、ありがとうございました。

 

 

 

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