2019/07/22 21:13

昨日、私の主宰するNPO法人海の森・山の森事務局が年4回発行する「大岡川ニュース」(A3判 オールカラー 8ページ 毎号6,000部発行)の印刷が上がりました。今回の表紙は大岡川河口域・みなとみらいです。毎号、表紙の撮影は、天候とタイミングが合わず苦労します。今回も長い梅雨の日々で、晴れ間がなく、夏の号らしい写真が撮れず悶々としていました。

 

6月28日、令和になって初めての台風である台風3号が足早に早朝通り抜け、この日の予報は午後から雨。しかし、私のつかんでいる気象情報からの私の判断では夕方から薄日がさす。それを信じて撮影準備し、日の入り時間19:01に合わせて現場へ。予想通り薄日が差し、素晴らしい夕景を撮影できました。

 

現在、8月31日まで、秋田の小玉醸造株式会社敷地内にある「ブルーホール」という写真展会場にて、私の個展「水の輪廻 〜広大なる海の行方を追い求めて〜」を開催しています。

https://www.sakigake.jp/events/info/20190604EV0012/

これは2015年にキヤノンギャラリーSという大きな写真展会場で約2ケ月開催した渾身の作品を展示したもの。現在、横浜市内の小学校で環境出前授業を行なう際に、大きなテレビモニターに写真を大写しして子どもたちに見せています。

 

 

まず子どもたちがビックリするのは、トンガで撮影したザトウクジラの赤ちゃん。赤ちゃんなのにもう5メートルも体長があると話すと目を白黒。

 

 

 

そして驚くのが、鹿児島県・屋久島の「もののけの森」。これは宮崎駿監督の「もののけ姫」のモデルになった場所。

 

 

 

さらに驚くのが、地元・神奈川県・葉山で撮影した「海藻のジャングル」。初冬、このジャングルに魚たちは卵を産み、孵った仔稚魚は海藻に隠れて過ごし、春にこの海藻がちぎれて流れ藻となり、その流れ藻と一緒に沖に出て成長し、再び初冬になると卵を海に来る。地球という惑星(ほし)で暮らすには、彼らのように地球の営みと寄り添うような暮らし方が必要なんじゃないかな。そんな話を子どもたちにすると、目を輝かせながら、どうやって暮らすべきなのかを子どもたち各々が考えます。

 

私は、決して教育者ではないし、教育のイロハを学んだわけでもありません。でも、大自然と、そして地球と、写真家としていつも真剣に対峙してきたことで、大自然や地球から教わったこと、学んだことがたくさんのことがあります。それらを全て、写真というメッセージを込められるビジュアルを通じて子どもたちに伝えて行きたい。それがきっと私の使命なんだと思います。