めだかの学校プロジェクトに多くの皆様からご支援いただきありがとうございます。ついに目標額の180%を超えました。さて、山と溪谷社の神谷有二さんよりこのプロジェクトに応援メッセージが寄せられましたので、ご紹介いたします。
登山を通じて培われる「生きるチカラ」
児童養護施設「めだかの学校」にお邪魔したのは2010年のこと。ちょうど山と溪谷社が創業80周年を迎え、「登るチカラ、感じるチカラ、生きるチカラ」というキャッチフレーズのもと、「日本山岳遺産基金」を設立した年でした。
日本山岳遺産基金は、「山岳環境保全」「安全登山」「次世代育成」の3つを目的として、特にそれらの活動をしている山岳団体などを支援することが事業の柱になっていました。基金設立の初年度は、山梨県を事業モデル地区として、県庁や山岳団体などをまわり、各種支援先を探していました。そこで今回のプロジェクトの起案者・磯野澄也さんに出会い、めだかの学校の1日登山の取り組みをご紹介いただいたのです。
そして、何回かの山梨訪問のなかで、短い時間でしたが、施設にお邪魔しました。子どもたちが施設のなかをいきいきと走り回っていたのが印象的でした。そこでお話しいただいためだかの学校の1日登山活動は、まさにわたしたちが思い描く「登山による次世代育成」そのものでした。
社会は、もしかしたら平等ではないかもしれません。でも、山は平等です。誰に対しても、標高はまけてくれませんし、雨は降り注ぎます。山で、登山という行為を通じて培われるものは、まさに「生きるチカラ」そのものだと思います。子どもたちが、山を一歩一歩登っていくことこそが、これからの彼らを支えることになると信じています。
全国の登山者に、同じ山仲間としてのあたたかい支援をお願いします。
山と溪谷社 神谷有二
すでに目標額を超えているため、山と溪谷社の本10冊がめだかの学校に贈られることが決定しています。本は、神谷有二さんが責任を持って選んでくれます。ミニ文庫スペースにまとめて置き、子ども達が自由に手に取れるようにします。贈呈式では、今年8月11日に施行される祝日「山の日」を応援するキャラクター「ヤーマン」が施設を訪れ、子ども達に本を手渡す計画です。
今回のプロジェクトでは、支援が集まるほど、めだかの学校の「1日登山」への支援金が増えます。どうか、オリジナルグッズを購入していただき、活動へのご支援をお願いいたします。