山梨だからできる理由。
どうして、山梨県でめだかの学校の「1日登山」ができるのでしょうか? 答えは簡単。山が近くにたくさんあるからです。山梨県の由来について諸説ありますが、その一つに「山ならし」というのがあります。つまり、無数の山々を平らにしてできたのが、甲府盆地だということでしょうか。めだかの学校は、県都甲府市のJR甲府駅から徒歩10分弱の場所にありますが、多くの登山口まで車で2時間かからず行けます。例えば、家族連れに人気な瑞牆山、ハイキングのメッカである大菩薩嶺、起案者の磯野澄也が熱心に活動を続ける醍醐山など2時間以内で登山口まで行ける山がたくさんあるのです。富士山や、日本第二の高峰北岳、雄大な容姿が人気な甲斐駒ヶ岳など宿泊を前提に登山計画を立てる山もありますが、「1日で行って帰れる山」がたくさんあるのです。
「1日登山」を続けたいめだかの学校にとって、これは恵まれた環境です。ただでさえ、子どもたちを連れて山に登ろうとするのですから、準備は大変。これ以上移動に時間がかかると、子ども達も大変ですが、おにぎりを作って、飲み物を用意して・・・スタッフの一部はほとんど徹夜になってしまいます。日がかわる頃に出て、深夜に戻るとなると、子ども達は疲れてしまい、翌日寝坊してしまうかもしれません。
もちろん山梨県以外でもできるはずです。ただ、それを続けるにはスタッフにものすごいバイタリティーが必要ですし、相応のお金がかかってしまうため続けるのは困難、ということになってしまうかもしれません。この恵まれた環境を最大限に生かそういうのが、めだかの学校の「1日登山」なのです。