国内唯一の山の天気予報専門社ヤマテンの猪熊隆之さんから応援メッセージが届きました。
猪熊さんにお話を持ちかけたら快くメッセージを書いてくださいました。
以下、猪熊さんのメッセージになります。
新宿から信州・松本を結ぶ、特急「あずさ」に乗り、笹子トンネルを抜けると左側の車窓に甲府盆地が見下ろせます。春には盆地が桃色に染まり、その花園を囲むように、残雪輝く南アルプスの山並み、青々とした奥秩父の山塊、中里介山の小説で有名な大菩薩嶺、御坂山塊、そして世界的な名峰・富士が聳え立ちます。じゃんじゃんキャンプの舞台はまさにこんな場所です。
日本の高峰ワン(富士山)・ツー(北岳)、スリー(間ノ岳)を同時に見ることができる素晴らしい景観。しかしながら、気象学の知見からは、山に囲まれているおかげで風は弱く、周囲から湿った空気が入りにくいことから、晴天率が高いことでも知られています。そのため、福島第一原発から放出された放射性物質が甲府盆地内に入りにくいとみられ、東京や千葉など関東一円で存在が指摘されている放射線量が高いエリア(ホットスポット)の危険性も甲府盆地内では周囲より低いと考えられます。このようなことから、甲府盆地は福島からの子どもを招くキャンプを開催するにふさわしい地だと言えます。
福島第一原発事故により、屋外で自由に遊べないという特別なハンディキャップを負った子どもたちを招き、自由に屋外で遊んでもらうという企画は子供の成長や精神的なストレスの解放に大きな効果が期待できます。近年の教育は、“暗記教育”が主体であり、先生から一方的に指導を受けることが多いのが実情です。また、最近はゲームで過ごす時間が非常に多くなっており、友人と一緒に遊ぶ機会が少なくなっているため、コミュニケーションを取れない子供たちが増えています。自分たちで工夫をしたり、遊びを考えることが子供たちの発想力や行動力を伸ばし、またコミュニケーション能力を高め、仲間と協力し合う喜びを味わうことができます。このプロジェクトが多くの子供たちの未来を良い方向へ変えていくことを祈っています。
そのために、微力ながら、国内唯一の山岳気象専門会社であるヤマテンがお役に立つことができるのであれば、嬉しい限りです。
猪熊隆之
以下は猪熊さんのブログと天気予報専門社ヤマテンさんのURLです。
http://blog.goo.ne.jp/yamatenwcn/e/45021738bc88f4ebcdc71b93fe2e3ad1
https://i.yamatenki.co.jp/





