写真は庭に植えてあるローズマリーです。
寒さ暑さ乾燥に強いというとても育てやすいハーブです。
このローズマリー、ちょっと触ると独特の香りを放ちます。
この香りが虫よけになるので、花壇の中に植えている方もいらっしゃいますね。
私は精油のローズマリーよりも生のローズマリーの香りのほうが好きなので、外出時には庭に回って、クシュっとつまんで、ローズマリーから出るベタベタを指先につけてから出かけたりします。精油よりは柔らかで癖も少なく、馴染みやすい香りで、手を動かすたびに指先から爽やかな香りが漂ってくると、眠いなあと思う朝もすっきりしてくるから不思議です。
ローズマリーに限らず植物を擦ったりすると、草っぽい匂いがしますよね。木を擦っても同じように木の香りがするし、花には花の香りがします。その匂いの成分をそれぞれの方法で抽出したのが精油なのですが、では、そもそも植物はなぜそんな匂いを持っているのでしょう。
いろいろ説はあるようですが、自己防衛のためだというのが一般的な説です。植物は大地に根を張っています。そこから動くことはできません。だから、傷ついたら自分で治すように作られているのです。その匂いはまた種の存続のために周囲を呼び寄せることにも使われます。動けないという運命を背負った植物がしっかりと生き残るための大事なアイテムなのです。
植物にとって欠かせない大切な作用のある精油を、人は昔から大事に大事に使ってきました。ヨーロッパでは民間薬として伝えられてきたもので、庭で育てたハーブから自宅で精油を採取して利用してきたのだそうです。日本でも民間療法としてたくさんの植物が薬として使われていますよね。精油はそんなに難しいものではなく、庭にあるシソや茗荷と同じように身近なものなのです。
そんな植物の恵みを積極的に生活に取り入れて上手に活用する方法を、たくさんの人たちに広めていきたいと思います。
さて冒頭のローズマリーですが、お料理やハーブティーにも使われています。肉料理などはローズマリーが添えられていることも多いですよね。
生活用品としてのおススメは、ローズマリーウォーターです。作り方はこれまた超簡単!
比較的若くて柔らかめのローズマリー2-3本をスプレー容器に入れて、そこへ水を加えて少し置くだけで手作りのローズマリーウォーターができます。花壇や鉢植えの虫よけにしたり、お部屋の拭き掃除、窓ガラスのお掃除に使ったりとさまざまに活躍します。
このハーブ水は本当に重宝しますので、ぜひお試しください!