「ひだびと。」5号つくります!

初めまして、「ひだびと。」責任編集の釜谷(かまや)です。
岐阜県飛騨地域の今を斜め読みするカウンターマガジンとして2011年に編集活動をスタートし、昨年までに通算4号を制作しました。うち2号から4号までは他のクラウドファンディングサイトを活用し、支援者へ地産品の提供や、オリジナルグッズの制作、読者間交流のための酒宴を開催するなど、毎号、地元飛騨を楽しむ企画を提供しています。
飛騨地域は先人のおかげで恵まれた観光地だと思います。世界遺産の合掌造り集落や、江戸期を今に伝える古い町並など、国内外から「トラディショナルな日本」のイメージが定着しているのではないでしょうか。しかしそれだけでは見過ごしてしまう、今の飛騨の営みがあります。地元を離れてもなお地元と関わっていたいという出身者、一度訪れてもっとこの町が知りたいという旅行客、そうした方々へ「今の飛騨」を伝えたい。郷土愛、里山経済に興味・関心の高いユーザーを抱えるクラウドファンディングを活用しながら、同じ飛騨の「ファン」をつないでいきたい。そんな思いで「ひだびと。」の編集活動をしています。
余談になりますが、その「ひだびと。」活動に感化されて、自分でもクラウドファンディングに挑戦してみたいという方が、次々と追随してくれると嬉しいです。お金がなくとも思いは負けないという方にとっては、具体的な事業計画書をつくる練習にもなりますから。
今回は飛騨地域におけるFAAVO運営開始ということで、飛騨にエールを送るつもりでこの5号発刊チャレンジを決めました。ぜひよろしくお願いいたします。
切り口は飛騨の「いま」。特集に注目!

特集記事は、いわば冊子の顔。ここで「ひだびと。」がどんな特集をしてきたか振り返ってみます。1号特集は、飛騨のわるキャラ「お猿のくぅ」でした。今でこそ熊本の黒い熊とか、船橋の梨の妖精とかが世の中を席巻していますが、2011年当時のキャラ界で、飛騨のために独り汗をかいていた個人活動のご当地キャラです。

続く2012年の2号では地元凱旋ライブを控えた「たむらぱん」さんを特集。「かむんとふにゃんにゃん」のフレーズで有名になった某ガムCM曲などで知られる彼女の、知られざる地元愛を紹介。3号では日本三名泉に挙げられる下呂温泉で52年ぶりの舞妓デビューに湧く「下呂芸妓連」を取材し、芸妓文化に咲いた希望の花を取り上げました。

2013年の4号では、東京国立博物館の円空特別展でメインビジュアルになった「両面宿儺」と、TVアニメ「氷菓」をキーに訪れる観光客への地元対応を取材した「氷菓に見るコンテンツツーリズム考」とのW特集でした。
次の5号、まだ予定ですが概要を紹介します。
5号特集(予定)について
【特集1】高山建築学校(仮題)

飛騨市数河地区にて毎年開講されているセルフビルドのサマースクール。
基礎工事からコンクリート打設など、今なお自邸(蟻鱒鳶ル@田町)を自力建設中の岡啓輔氏が、今年も責任者兼講師となって開かれた。「ひだびと。」も個人発行のフリーペーパーなので、言ってみれば編集・出版のセルフビルダー。共感を覚えながらその周辺を探る。
【特集2】森林たくみ塾

高山市清見地区にあって、現場第一で進められている木工職人養成塾。単に職業としての人材育成にとどまらず、「モノづくり」「森づくり」を通じて「木」の扱い経験を伴った起業家育成をめざした企業体。モノづくりとは、森づくりとは、「木」づかいの実践教育に立ち会ってみる。
活動タイトル「ひだびと。」に込めた意味
飛騨高山や白川郷、平湯温泉、下呂温泉、スーパーカミオカンデなど、観光で訪れていなくとも地名や施設名は聞いたことがあるかも知れません。それらすべて岐阜県飛騨地域に含まれます。地域には、古来受け継がれている独特の風俗文化、それを支える職人の営み、情緒あふれる風土や町並みがあります。

縄文期の遺跡など歴史的に価値あるものも数多く現存しています。最近のDNA研究で、飛騨の民族系統は母方DNAが縄文系、父方DNAが弥生系なんだとか。東西文化の交流、結節点にあって、飛騨民族=ひだびと(飛騨人、斐太人)がハイブリッドな血筋だったとしたら。それこそ日本各地に、ひだびと、またその関係者が広がっているのではないかとワクワクしますね。
ならば飛騨を往来する人を含め、飛騨の縁者の力で地元還元や新しい交流を生み出したい。その活動を「ひだびと。」と表しました。最後の句点は円、縁ですね。ですから冊子は活動報告書に似た位置づけと考えています。
リピーターや若者が作り出す未来
あるお母さんの話によると、いまどきの小学生は塾通いのスケジュールでビッチリだそうで、その送迎に車を出したり大変だとのこと。確かに何が起きるかわからないこの世の中、送迎をする気持ちは理解できますが、その昔は山をひとつふたつ越えたりするのも遊びの内だったことを思うと、地元もずいぶん窮屈になっているのではと心配になります。
旅行客に山の名前を聞かれてちゃんと答えられますか?泳げる川、釣っても良い川がどこにあるのか知ってますか?そういうことが土地のホスピタリティにつながっていくのです。旅行客はいつでも「土地のことは土地の人に聞け」と思って来てますよ。「ひだびと。」では、現地にいたら知っておきたいことや、リピーター訴求になる記事や企画をつくっていきます。とくに若者に対しては、地元起業を勧めるような記事を提供していきたい。このFAAVO飛騨・高山で事業をクイックスタートする若年層がいれば「ひだびと。」で取材させてくださいね。
発行スケジュール

現在、取材・執筆作業が進行中。
FAAVO飛騨・高山におけるプロジェクト達成次第で10月中旬には5号をリリースしたいと考えています。支援者以外の配本先は、東京・名古屋・京都など都市部にある、旅やローカルに関心の高い本屋やカフェ、ショールームなど。見かけたらぜひ手に取ってください。
集まった支援の用途とその内訳
取材経費:3万円
印刷費:15万円
産直品など仕入れ経費:5万円
手数料など諸経費:2万円
「ひだびと。」活動に参加してください

「飛騨」を読者と一緒に楽しみたい。これが過去においてもこれからも変わらぬ活動テーマです。今回のお返しは、地元の縁を活かしたギフトをご用意しました。例えば4千円のお返しにはオンラインニュースサイト「飛騨経済新聞」さんにご協力いただきワークショップを開催します。
せっかく皆さんの気持ちをお預かりして作る冊子ですから、ご希望の方には1人3冊の配本まで可能とします。ご支援いただく方にはぜひ、近所の人でも、会社の人でもいいので『ひだびと。』を手渡しして欲しいのです。それがまた飛騨のより良い未来につながることを期待しています。
起案者情報

【団体名】株式会社サーカス
【代表者】釜谷 保徳
【facebook】
http://www.facebook.com/HIDAbito
【Twitter】@kamfam
ギフト紹介
<1,500支援券:「飛騨のめぐみ」料理レシピ付ポストカード>

飛騨の食材を軽やかなタッチで描く5枚組ポストカードと「ひだびと。」5号を1セットでお届けします。高山市在中のイラストレーター・西田みなこさんが描くイラストは、インテリアとして雑貨感覚で飾ってもGood。西田さんオススメの一品がレシピ付きで紹介されているので、要チェックですよ。
<2,500支援券:「飛騨のことば」2015卓上カレンダー>

暮らしの中にある飛騨弁を、高山市在中のイラストレーター・たかんこさんのイラストで綴る「飛騨のことば」。「ひだびと。」にも毎号書き下ろしていただいている「飛騨のことば」が、2015年のカレンダーになりました。ほのぼのとした飛騨弁の掛け合いを12ヶ月分1組でお届けします。
*ポストカードサイズの卓上カレンダーです。
<3,000支援券:「ゲストハウスiori」1名様平日宿泊券>
明治3年築の古民家を母屋として、総面積800坪という広大な敷地に土蔵を活かしたカフェやギャラリーを備える複合施設「吉城の郷(よしきのさと)」。「ゲストハウスiori」は、この8月30日から敷地内に併設オープンする宿泊施設。飛騨市初となるこちらのゲストハウス1名様平日宿泊券がご用意できました。飛騨の匠の技をいまに伝える空間に包まれて、ここだけで味わえる本物の飛騨時間をお過ごしください。
<利用条件>
・ 貸室はドミトリータイプですが、予約日によっては個室利用も可能です。
・ 高山祭(4月・10月)古川祭(4月)の祭り期間中と金土日、祝日はご予約いただけません。また他の日程で満室の場合も予約をお断りする可能性があります。予めご了承ください。
・ 宿泊券に記載の日付まで(発行日から約1年間)予約有効です。
・ 宿の詳細/予約/お問い合わせは公式ホームページをご覧ください。
※ゲストハウスiori (
http://guesthouse-iori.com/)

飛騨市初のゲストハウス、窓からは田舎風景が見渡せます

場所は「吉城の郷」、このたび8月30日に離れ1棟がゲストハウスとして改修オープンします

蔵を活かしたカフェ・ギャラリーが併設

庭の整備も進み、お迎えの準備を整えています
<3,500支援券:秋の気配をお手元に「飛騨の薫り」スタンド>
飛騨は四季折々の山野草や高山植物が豊富な地域です。先日、乗鞍岳では「初氷」が観測されたそう。柿や栗、アケビなどを使った果実がショーケースを飾り、里山が色づき始めるのも間もなくです。そんな秋の気配が薫るプチ試験管スタンドを製作しました。

スタンド本体は、カエデとウォルナットの2面合わせ。リビングやデスクトップのインテリアに合わせて、よりフィットする面を向けてお使いいただけます。

試験管には細かく刻んだ木片を詰め、秋の訪れをイメージした調香を上三之町で香りの専門店を営む「能登屋」さんにお願いしました。試験管の口に結わえたのは桧のカンナ削り。山中和紙の原料になるコウゾの芯で止めています。スタンド本体とのセットでお届けします。

* 9月29日新規アップ分です。期限まで間もないですがよろしくお願いします。
<4,000支援券:飛騨経済新聞「ニュースの伝え方」広報ワークショップ>

企業にとってニュースリリースは必要不可欠な営業活動であり、その情報の出し方次第では予算以上の広告効果につなげることができます。そこで、地場のニュースが全国的なトピックとして伝わる事例を挙げながら、記事の書き方・読ませ方を教わるワークショップを開催いたします。講師は飛騨経済新聞の田中編集長。どんなトピックがニュースバリューを持つのかが聞ける、貴重な機会です。ドリンク・軽食付き。どうぞご参加ください。
開催日時:11月9日12時30分スタート(開場は12時)
場所:ひだしんさるぼぼ倶楽部 サロン棟2階
高山市花岡町1丁目13番地1(ひだしん本店別棟です)
<5,000支援券:飛騨の酒と肴で出版パーティー>

FAAVOのご支援を受けて5号出版に至った場合、支援者・読者間交流のため出版パーティーを催したいと思います。東は飛騨山脈、西の両白山地に囲まれた山間地域にあって良質な酒づくりが盛んな飛騨地域。当日は各蔵元自慢の日本酒と料理とで楽しい時間を過ごしましょう。
<東京開催>
日時:10月26日(日)17時開宴
場所:飛騨居酒屋 蔵助(神田駿河台)
<飛騨開催>
日時:11月8日(土)19時開宴
場所:9月末のFAAVO締め切り後、参加予定人数を把握してからお店の予約を取ります。
<10,000支援券:飛騨牛グルメ満喫ギフト>

飛騨といえば「飛騨牛」。そして肉牛の目利きに名高い飛騨古川の「古里精肉店」。地元からも信頼される精肉店の眼力で、選りすぐった「飛騨牛」をお届けします。家族や仲間内のホームパーティでお使いいただけるよう、すき焼き用と焼き肉用をご用意しました。本物の「飛騨牛」を存分にご堪能ください。
<セット内容予定>
・飛騨牛もも肉すき焼き用(300g)
・飛騨牛手切り焼き肉用(300g)
<25,000支援券:忘れな盆>
自宅や車のキーや、眼鏡や時計など毎日の身近な携帯品を置いておくためのトレイを「忘れな盆」と言います。この身近な日用トレイが飛騨の木工芸の手業により、スマートフォンのスピーカー音声を拡幅するステキなインテリアアイテムに生まれ変わりました。スマートフォンのスタンド部分は伝統工芸の一位一刀彫師によるもので、今回は特別に「ひだびと。」オーダーで飛騨に伝わる「さるぼぼ」をモチーフに仕上げていただきます。
*仕上げの様子は、FAAVOのプロジェクトレポートで公表。
* 「さるぼぼ」は安産や健康の願掛け人形、かつ魔除けのお守りです。願いが成就した「さるぼぼ」は毎年4月国分寺の法要に合わせて供養されています。
* この支援券の売上から一部を「さるぼぼ供養運営費」として納めます。
* 「飛騨のさるぼぼ」は飛騨のさるぼぼ製造協同組合の地域団体商標です。

トレイの下部前面がウッドホーンです

スマホスタンド参考例:今回はこの部分が伝統工芸師の手による「さるぼぼ」を模した木彫スタンドになります。