2015/06/07 18:18
FAAVOをご覧の皆様、はじめまして。 監督と脚本を担当しました今西です。 この映画のプロデューサーでもあり、 重太役で出演してもらいました 高山在住の友人の中田裕一さんに、 よく私が乗鞍好きだと話していたところ、 高山で映画を作ることになったので関わらないか? と声をかけてもらったのが昨年の4月の連休頃でした。 映画の中で、主人公の梓が蕎麦屋で 「重太さんってホントに知り合いばっかりなんですよね」と 言いますが、これは私が初めて古い町並を 中田さんと歩いた時に伝えた言葉です。 そして重太はその梓の言葉に 「そんなことないさ。まぁ東京ではこんなことないかもしれんな」と答えます。 気さくで世話好きな高山で暮らす男性が目の前にいて、 この会話から「きみとみる風景」のストーリーが生まれました。 オーディションで出会った、高山が好きだから 映画に出たいとキラキラした瞳で話してくれた子どもたち。 東京で生まれ、子どもの頃は引っ越しが多かった私は、 故郷という感覚が実感できないで暮らしてきました。 でも高山の子どもたちは違うんだろうな、と。 この活き活きとした子どもが世話好きな男性の子どもだったら・・・。 今回高山の全ての町で撮るということと、 高山出身の人たちだけが出演をすることが 大前提だったこの映画で、今まで高山に縁のなかった 私に描けることと言ったら、実際に高山を訪れ、 そこで出会った高山で暮らす人たちから 感じた事を映画に反映させる方法でいこうと、 人付き合いが得意ではない主人公の梓を自分に投影させて、 世話好きで壁のない高山の人たちとの出会いを 美しい自然を背景に制作しました。 10日あまりの撮影でしたが、 団結力は相当なものでその期間に台風が なんと2度も来ることになったのですが、 映画の神様に高山を愛するみんなの思いが届いたように、 無事撮影を終えることができました。 それからも、この映画を作ることで出会った高山の人たちとは、 とても強いつながりを感じて今も交流をしています。 映画は作っただけではまだスタートラインで、 この映画をどうしたら多くの人たちに届けることができるのか…。 手探りですが上映をしていくための情熱は 変わらずにみなさんと取り組んでいます。 東京では何十作品もの映画が、 毎日モーニングショーからレイトショーまで上映をしています。 夏休みに入ったばかりの昼間に、 新宿で高山を観光地としてしか知らない人たちや、 高山を訪れたいと思っている方々、 また遠い故郷を思いながら東京で がんばっている高山出身の方々などに、 大きなスクリーンで高山の素晴らしさを 映しこんだこの映画を観ていただきたい。 そんな思いでいます。 ぜひご支援をお願いいたします!