2019/03/29 09:36

「喫茶モーニング」の設計をされている栗本設計所でインターンをさせていただいている東海工業専門学校の大石です。

3月26日に、栗本先生に同行して名古屋駅西エリアの探索(散歩?)をしてきました。

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名古屋駅の東側は頻繁に訪れている事もあり道もわかるのですが、西側となるとビックカメラくらいしか足を運ぶことがなく、漠然と「夜の大人の街」というイメージを抱いていました。

まずは、喫茶モーニングの施工中の現場を見学。

キッチンや客席のほか、情報発信やアーティストの作品発表の場として壁面が作られているとお聞きしました。

石膏ボードでは後々ピンが刺せないので発表の場とする部分は下地に木材パネルを張っていることや、法規の制限から位置が決められていることを直接見せていただき、学校で1年間学んだことと実生活との結びつきを実感できました。

 

私のおススメは2階客席です。

南北には開口部があり、ちょうど建具(窓)を修理する職人さんが作業に入るタイミングで、気持ちいい風が通り抜けていました。

春や秋に訪れた際には、風に季節の変化を感じながらホットかコールドか、どちらを頼むか決めるのも良さそうです。

 

その後、銭湯「金時湯」、「シネマスコーレ」、「ホリエビル」、「Glocal Cafe」、芝居小屋「三楽座」などを回りながら、およそ3時間かけて名古屋駅西エリアの歴史と様々な風景を楽しむことができました。

ホリエビルではフリーペーパー専門書店「ONLY FREE PAPER」を見学。

「やくならマグカップも」というフリーペーパーは陶芸女子の漫画だそうで、フリーペーパーの世界の奥深さを垣間見ました。

 

実際に訪れた駅西エリアは、想像していたよりも住宅街としての印象が強く、平日の昼間でしたが、住民の方があちこちで会話をされており、多くの住人の日常生活が存在し、商店街はそれを支えているんだなぁと心に残りました。

また、住人の方と目が合った際に挨拶をすると、にこやかに返していただき、私の中での駅西のイメージが大きく和らぎました。

 

道中、大正〜昭和にかけて建てられた長屋、近年見る事が減った青果店・魚屋などの店舗や、たくさんの外国料理屋がある事もわかり、多様性を受け入れながら栄えてきた事を実感できました。

その一方、真新しい高層マンションも多く、新築工事も至る所で進んでいます。

既に持っている駅西の特徴と新しい居住者とが、今後の駅西エリアをどのように作っていくのか期待に胸が膨らみます。

私個人の希望としては、名古屋駅西銀座の特徴がエリアブランドとして広く発信され、エスカで長蛇の列をなしている観光客など、より広い人達に駅西エリアの魅力を感じてもらい、実際に足を運んでもらいたいです。