2014/06/19 13:15

〈九州パンケーキ×オフコマーシャル>プロジェクトを応援してくださっているみなさん、こんにちは。オフコマーシャルの今村直樹です。今日は、時計の針をちょっと戻して、九州パンケーキ生みの親・村岡浩司さんとぼくの出会いから、このプロジェクトが生まれるまでの経緯についてお話したいと思います。
2010年10月、当時早稲田大学大学院に在学し、修士論文のための取材をしていたぼくは、ある人の紹介で村岡さんと初めて会うことになりました。論文のテーマは、「地域活性化と広告」。その頃、宮崎を揺るがせていた口蹄疫問題で、宮崎復興に向けて、広告やデザインがどんな役割を果たしたかを調べていました。
村岡さん経営の、宮崎市一番街にあるコーナーというカフェでお会いしたのですが、その時の村岡さんの話し振りは、いまでも記憶に焼き付いています。村岡さんの言葉です。「地域活性化と言うけれど、じゃあ、活性化をどう定義すればいいのでしょうね? ぼくは、活性化とはにぎわっていることだと思うんです」。
「地域活性化とは何か」をさんざん論文の作法で考えていたぼくは、村岡さんの言葉のリアリティーにハッとしました。あるいは、こんなことも言いました。「なぜ、何が伝わるかはわからないけど、そこにメッセージがあって、情熱があって、思いがあった時に、やっぱりものごとは伝わっていく」。口蹄疫問題は確かに大変な事態ではあるけれど、そこでもすばらしい出会いがある。それをとてもポジティブに語った言葉です。言葉の芯にある、熱さや信念のようなものに、ぼくはすっかり魅了されました。この人とは、縁があるな。別にぼくに霊感があるとは言いませんが(笑)、少なくともこの人に注目しておこう、将来、何かをいっしょにできることがあるかもしれないと思いました。
その機会は、案外早くやってきました。2012年夏、街づくりをテーマにした5分番組「まちのたね」(企画監修から時には演出までやっていた)で、村岡さんが中心になって月一で行われている「街市」を取材させてもらいました。街市は、中心市街地のシャッター前に屋台で市場を作り、村岡さんの言葉通り、「にぎわい」を目に見えるカタチにする試みです。地域のため、宮崎のため。そして、宮崎から、九州から、東京へ、世界へ。村岡さんには、ブレのない行動と発想の軸があるんですよね。
そして2012年の暮れ、村岡さんのブログで「九州パンケーキ」の開発を知り、ほどなく、九州パンケーキが一箱送られてきました。オール九州の素材を使って、パンケーキミックスを作る。それはまさに、村岡さんの価値観や行動を、モノとして表現しているようにぼくには思えたのです。なにより、そのおいしいこと!(実は、ぼくは無類のパンケーキ好きです。)
2013年、1月5日のメールに、ぼくはこう書きました。
「村岡さん、今年、九州パンケーキのCMを作ってみませんか?」そして、こう続けました。「村岡さんはじめ、これまで出会ってきた宮崎の方々のエネルギーを表現するもの(そして、多くの人につなげていくもの)を作りたい。パンケーキは、人をハッピーにさせてくれる食品です。と同時に、小麦生産や製粉、あるいは製糖という要素があるので、やや産業的とでも言えばいいか、多くの人や会社が関わる製品でもあります。そこが広告にする意味のあるところだと思っています。広告、つまり、生産者と消費者をつなげ、人を幸せにするものとして。オフコマーシャルを作ってみませんか?」
このメールから一年半。少し時間はかかってしまいましたが、<九州パンケーキ×オフコマーシャル>プロジェクトは、この時はじまったんです。
〈続く。〉
その機会は、案外早くやってきました。2012年夏、街づくりをテーマにした5分番組「まちのたね」(企画監修から時には演出までやっていた)で、村岡さんが中心になって月一で行われている「街市」を取材させてもらいました。街市は、中心市街地のシャッター前に屋台で市場を作り、村岡さんの言葉通り、「にぎわい」を目に見えるカタチにする試みです。地域のため、宮崎のため。そして、宮崎から、九州から、東京へ、世界へ。村岡さんには、ブレのない行動と発想の軸があるんですよね。
そして2012年の暮れ、村岡さんのブログで「九州パンケーキ」の開発を知り、ほどなく、九州パンケーキが一箱送られてきました。オール九州の素材を使って、パンケーキミックスを作る。それはまさに、村岡さんの価値観や行動を、モノとして表現しているようにぼくには思えたのです。なにより、そのおいしいこと!(実は、ぼくは無類のパンケーキ好きです。)
2013年、1月5日のメールに、ぼくはこう書きました。
「村岡さん、今年、九州パンケーキのCMを作ってみませんか?」そして、こう続けました。「村岡さんはじめ、これまで出会ってきた宮崎の方々のエネルギーを表現するもの(そして、多くの人につなげていくもの)を作りたい。パンケーキは、人をハッピーにさせてくれる食品です。と同時に、小麦生産や製粉、あるいは製糖という要素があるので、やや産業的とでも言えばいいか、多くの人や会社が関わる製品でもあります。そこが広告にする意味のあるところだと思っています。広告、つまり、生産者と消費者をつなげ、人を幸せにするものとして。オフコマーシャルを作ってみませんか?」
このメールから一年半。少し時間はかかってしまいましたが、<九州パンケーキ×オフコマーシャル>プロジェクトは、この時はじまったんです。
〈続く。〉






