どんなプロジェクト?
私たちの団体、「近江の彩り べんがら色彩スイーツ&ミールプロジェクト」は、立命館大学経済学部寺脇ゼミに所属する有志のメンバーで構成されています。
▲現在、寺脇ゼミ生22人で活動を行っています!
私たちが注目しているのは、観光振興における「色」のチカラです。
滋賀県の長浜では黒壁の「黒」が、彦根では赤備えの「赤」がイメージされる一方で、近江八幡には、特産品の赤こんにゃくに代表される、その土地とゆかりの深い「べんがら」があります。
▲近江八幡の特産品、赤こんにゃく!
▲比較的調理が簡単な「味付き赤こんにゃく」は今回のリターン品の一つです。
私たちはこの度、近江八幡でこの「べんがら」をフィーチャーした食イベント「べんがら色彩スイーツ&ミール 2DAYS」を開催し、食と色で近江八幡の観光を盛り上げたいと思っています。
同時に、大学で学んだ知識を活用して、そのイベントの効果を経済学的に評価することに取り組みます。
どんなイベント?
■メイン会場
旧吉田邸(たねやさん日牟禮乃舍の裏)
■開催日時
2017年11月18日(土)、19日(日) 10時〜16時
※協力店舗についてはその営業時間に従います。
1.べんがら色彩スイーツ&ミールのレシピ集を配布します!
赤こんにゃく、べんがら格子、左義長祭りなど、べんがらと近江八幡との歴史文化的な関わりを紹介しながら、私たちが考えた「べんがら色彩スイーツ&ミール」のレシピをまとめた冊子を、旧吉田邸と白雲館(観光案内所)で無料配布します。
▲現在検討中のレシピ集のデザインです!
レシピ集には次のスイーツ&ミールのレシピが紹介される予定です。
・トマトとオレンジの白玉汁粉
・トマトパウンドケーキ
・トマトゼリー
・クランベリーのシフォンケーキ
・ベリー餡水まんじゅう
・赤こんにゃくと近江牛と朝恋トマトのべんがらトルティーヤ巻
・トマトティラミス
▲べんがら(赤)色にこだわったスイーツ&ミール
イベント期間中、べんがら色彩スイーツ&ミールとして、赤色の商品を販売いただける店舗とその商品もそのレシピ集の中で紹介しています。
2.「赤こんにゃくと近江牛と朝恋トマトのべんがらトルティーヤ巻き」を販売!
赤こんにゃくを製造されている乃利松さん、近江牛を提供されているカネ吉山本さん、朝恋トマトを生産されている浅小井農園さんのご協力をいただき、それらの地元の食材をトマト風味のトルティーヤで巻いたラップサンドを旧吉田邸で販売します。
▲具材はすべて地元近江八幡の食材です!
▲それぞれ計画を聞いていただき、ご協力いただけることになりました。
またその際に、(1)八幡山の頂上にあるLOVEオブジェ、(2)レシピ集で紹介するべんがら格子、(3)レシピ集で紹介する店舗で注文した商品、のうち、二つの写真を提示した方には、トルティーヤ巻きを割引価格で提供します(価格は現在検討中です)。
▲これらのうち、二つの写真を提示してください!
このトルティーヤ巻の作り方は、私たちのレシピ集の中で紹介されます。
3.各店舗で「べんがら色彩スイーツ&ミール」を注文された方にも特典が!
いくつかの店舗では、レシピ集で紹介されている各店舗で提供される「べんがら色彩スイーツ&ミール」を注文し、その商品の写真をインスタグラムにタグ付きであげられた方(店舗によってはレシピ集を提示された方)に、割引などの特典が進呈されます。
▲各店舗で提供される「べんがら色彩スイーツ&ミール」です!
4.地元の高校生とも連携!
旧吉田邸では、八幡商業高校さんの販売実習も同時に行われます。そこでは、赤こんにゃくなどの地元の特産品も購入できます。
▲八幡商業高校さんの販売実習の様子
7月には、八幡商業高校の「近江商人再生プロジェクト」のメンバーの皆さんと勉強会を開きました。
▲大学生と高校生とで「世間よし」について議論しました!
どんな団体?
最初にも自己紹介いたしましたが、私たちは、立命館大学経済学部の寺脇拓教授のゼミに所属する有志の学生団体です。
▲3回生が中心になって活動を行っています!
このゼミでは、自然環境、食品安全、歴史文化財といった、非市場財と呼ばれる市場で取引されない財の価値に注目し、それらに対する人々の選好や行動を分析する研究に取り組んでいます。
これまでも、ゼミ全体で取り組むプロジェクトを毎年立ち上げ、成果を上げてきました。
○ 寺脇ゼミ正課外活動の内容と成果
http://terawaki.a.la9.jp/seminar.html#vol
以下、簡単にご紹介いたします。
(1)歴史景観の町 近江八幡 インバウンド観光振興プロジェクト(2016年度)
外国人向けに近江八幡の魅力を紹介する動画を作成・配信し、それが近江八幡の観光振興にもたらす効果を定量的に分析します(現在も進行中)。
昨年度のプロジェクトで制作した動画
▲DVDプレーヤーで視聴可能にしたものもリターン品の一つです!
(2)フードマイレージによる地産地消促進プロジェクト(2015年度)
キャンパスがある滋賀県草津市で、地場農産物のフードマイレージがゼロであることを広く知ってもらえるようなイベントを開催し、地産地消の環境面での貢献に対する認識が、地場農産物に対する選好や売上に与える効果を計測しました。
▲「愛彩菜でカフェメニュー クッキングレシピ集」もリターン品の一つです!
○「立命館大学 びわこ・くさつキャンパス 地域連携事例集」での活動紹介
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/cm/sokan/rco/2015/2015chiikirenkeijireisyuu.pdf#page=12
(3)京都山城ご当地スイーツによる観光振興プロジェクト(2014年度)
京都府山城地域の地場産食材を使ったスイーツ店を紹介するパンフレットを作り、その配布が宇治だけでなく、その周辺地域の訪問者増にどれだけ貢献するかを検証しました。
○ 京都山城・ご当地スイーツによる観光振興プロジェクト Facebookページ
https://www.facebook.com/kyoto.ys.sweets.pj/
(4)宇治茶スイーツによる観光振興プロジェクト(2013年度)
京都府宇治市にある宇治茶スイーツ店をSNSやパンフレットを通して広く伝え、それにより宇治を訪れる観光客がどれだけ増加し、どれほどの観光便益がもたらされるかを検証しました。
○ 宇治茶スイーツによる観光振興プロジェクト Facebookページ
https://www.facebook.com/ujicha.project/
(5)滋賀の名水「岩深水」応援プロジェクト(2012年度)
滋賀県大津市の岩間山の地下から採れる「岩深水」の普及を目的に、その水を一定期間飲んでもらった場合とそうでない場合とで、その商品に対する購買行動や水の属性に対する選好がどう変化するのかを分析しました。
近江八幡をフィールドとする研究としては、近年ではグループや個人で以下のテーマに取り組みました。
・歴史的街並みにおけるライトアップイベントの経済評価-八幡堀まつりの事例-(2016年度)
・歴史的な街並みのロケ地活用がもたらす観光便益-八幡堀の事例-(2015年度)
・重要文化的景観を活かした観光事業に対する「非利用価値」の計測とその費用負担-滋賀県近江八幡市の水郷めぐりを事例に-(2015年度)
これまでは立命館大学の助成金制度を活用してプロジェクトを実施してきましたが、その制度の変更に伴い、私たちの活動はその制度の助成対象外になってしまいました。
そこで今年は、このクラウドファンディングを通して皆様からの支援金を募り、プロジェクトを遂行したいと思っております。
■プロジェクト団体の情報
団体名: 近江の彩り べんがら色彩スイーツ&ミール プロジェクト
代表者名: 榑林 慶太(くればやし けいた)
Twitter: https://twitter.com/bengara_project
Instagram: https://www.instagram.com/oumihachiman_bengara.project/
寺脇ゼミのFacebookページ: https://www.facebook.com/terawakiche/
寺脇ゼミのYoutubeチャンネル: https://www.youtube.com/channel/UC5AhZaU_U3c-RQlCDribJAA
寺脇ゼミの研究テーマ一覧: http://terawaki.a.la9.jp/seminar.html
お問い合わせ先: terawaki.lab@gmail.com
どんな分析?
イベントの効果計測には、「地域トラベルコスト法」という手法を使います。
この手法は、各地域からその観光地までの平均的な旅行費用と訪問率(各地域からその観光地に来る人の割合)の間に負の相関があることを利用します。
例えば、歴史的な街並みを散策して楽しむことはただかもしれませんが、そのためにはその観光地に訪れるためにガソリン代などの旅行費用を払わないといけません。
遠くの地域に住む人は、この旅行費用が大きくなるので、あまり訪れようとはしないでしょう。
例えば下の図のA点のように、往復のガソリン代が1万円かかる地域からは、1万人中1人しかこないかもしれません
しかしながら、近くの地域に住む人は、その費用が小さいので、たくさん訪れることが予想されます。
図のB点は、往復のガソリン代が1000円の地域から、1万人中100人が訪れることを表しています。
したがって、各地域からの旅行費用と訪問率の間には、負の相関があることが予想されます。
▲地域トラベルコスト法の考え方
この負の相関を図示した曲線は、経済学的には、そこでの観光に対する「需要曲線」として解釈されます。
なぜなら、旅行費用はそこでの観光を楽しむために支払わなければいけない「価格」としてみなされ、一方で各地域からの訪問率は、そこでの観光に対する「需要量」としてみなせるからです。
価格が高ければ買う人が少なくなり、低ければ多くなるのと同様に、旅行費用が高いと訪問する人が少なくなり、それが低いと多くの人が訪れることになるわけです。
私たちは、この食イベント開催時に、訪問者に対してアンケート調査を実施し、各地域からどれくらいの人が訪れているのかを調べます。
▲毎年アンケート調査を行っており、メンバー全員経験しています!
そのデータから、地域トラベルコスト法を使って、私たちが開催する食イベントに対する需要曲線を統計的に推定し、そこから、人々がこの食イベントに対してどれだけの価値を見出しているのかを計測するつもりです。
最終的には、研究成果を報告書の形でまとめ、広く配布いたします。
▲これまでの研究成果も報告書の形で公表しています!
支援金の用途
今回ご支援いただいた資金は、以下の費用として使用させていただきます。
■ 「べんがら色彩スイーツ&ミール レシピ集」(16ページ、フルカラー、4000部)の発行:100,000円
■ 研究成果をまとめた報告書の発行(50ページ、100部):100,000円
■ レシピの開発費用:20,000円
■ノベルティ(赤こんにゃくストラップ、赤こんにゃくマグネット)の開発・制作:50,000円
■ 諸経費(光熱費、手数料、交通費、運搬費など):80,000円
総額で350,000円になります。
リターン品の一つである「赤こんにゃくストラップ」「赤こんにゃくマグネット」はすべて私たちの手作りです。
▲手作りなので、仕上がりが均一にならないことを予めご了承ください。
▲こんなに小さいんです!
ぜひご支援いただいて、お受け取りください。
リターン品のご紹介
3,000円コース
(1)お礼の手紙
(2)「べんがら色彩スイーツ&ミール レシピ集」
(3)「愛彩菜でカフェメニュー クッキングレシピ集」(2015年度プロジェクトで作成)
(4)イベント当日にトルティーヤ巻を一つプレゼント or 乃利松さんの味付き赤こんにゃく(小)
5,000円コース
(1)お礼の手紙
(2)「べんがら色彩スイーツ&ミール レシピ集」
(3)「愛彩菜でカフェメニュー クッキングレシピ集」(2015年度プロジェクトで作成)
(4)近江八幡観光PR動画のDVD
(5)手作り赤こんにゃくマグネット
(6)イベント当日にトルティーヤ巻を一つプレゼントor 乃利松さんの味付き赤こんにゃく(小)
10,000円コース
(1)お礼の手紙
(2)「べんがら色彩スイーツ&ミール レシピ集」
(3)「愛彩菜でカフェメニュー クッキングレシピ集」(2015年度プロジェクトで作成)
(4)近江八幡観光PR動画のDVD
(5)手作り赤こんにゃくマグネット
(6)手作り赤こんにゃくストラップ
(7)イベント当日にトルティーヤ巻を一つプレゼントor 乃利松さんの味付き赤こんにゃく(小)
20,000円コース
(1)お礼の手紙
(2)「べんがら色彩スイーツ&ミール レシピ集」
(3)「愛彩菜でカフェメニュー クッキングレシピ集」(2015年度プロジェクトで作成)
(4)近江八幡観光PR動画のDVD
(5)乃利松さんの味付き赤こんにゃく(大)
(6)手作り赤こんにゃくマグネット
(7)手作り赤こんにゃくストラップ
(8)研究成果報告書
(9)イベント当日にトルティーヤ巻を一つプレゼントor 乃利松さんの味付き赤こんにゃく(小)
※報告書が完成するのが3月になりますので、それ以降の発送になります。
最後に
充実したイベントの開催、信頼ある研究の遂行のために、皆様からのご支援をいただければ大変うれしく思います。
必ず成果を上げてみせますので、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます!
■プロジェクト団体の情報
団体名: 近江の彩り べんがら色彩スイーツ&ミール プロジェクト
代表者名: 榑林 慶太(くればやし けいた)
Twitter: https://twitter.com/bengara_project
Instagram: https://www.instagram.com/oumihachiman_bengara.project/
寺脇ゼミのFacebookページ: https://www.facebook.com/terawakiche/
寺脇ゼミのYoutubeチャンネル: https://www.youtube.com/channel/UC5AhZaU_U3c-RQlCDribJAA
寺脇ゼミの研究テーマ一覧: http://terawaki.a.la9.jp/seminar.html
お問い合わせ先: terawaki.lab@gmail.com
最新の活動報告
もっと見る報告書が完成しました!
2018/03/27 13:33私たちの活動成果をまとめた報告書が完成しました! 報告書そのものは、部数が限られているため、広くお配りすることができませんが、分析結果をまとめた文章部分だけであれば、PDFデータでお送りすることができます。ご要望があれば、遠慮なくお知らせください! この成果をまた次につなげていきたいと思います。ご支援いただいた皆様に改めて厚くお礼申し上げます。 もっと見る
イベントに関するまとめ・報告
2018/02/20 15:56お久しぶりです! 先日データ分析を終えたのでイベントの結果とまとめて報告します。 11月18、19日に開催された「べんがら色彩スイーツ&ミール2DAYS」では、2日間でトルティーヤ巻を173食、約4万円売り上げました! それに加えてアンケートデータに基づいた分析から、この食イベントが約12万円の「見えない価値」を生み出していることがわかりました! この「見えない価値」は、今回のべんがら色をフィーチャーしたイベントそのものに対して、人々が支払ってもよいと考える金額を意味します。 この結果から、色をテーマにする食イベントはその地域の観光振興に貢献することが結論付けられます! 皆さんのご支援のおかげでイベントを成功させることができ、狙い通りの研究結果も得られて、とても感謝しています。 この結果が地域の観光振興や発展につながればと思います。 今後、この結果を報告書にまとめて発行したいと思います。 もっと見る
ご支援ありがとうございました!
2017/12/01 16:24ご支援ありがとうございました! 2ヶ月という短い間でしたが、多くの方にご支援を頂くことができました! 皆様からのご支援を無駄にせぬよう、これから研究の方を進めていきたいと思います。 4月から企画立案しスタートしたこのプロジェクトもあと少しとなりましたが、最後まで気を抜かず取り組んでいきますので、引き続き応援のほどをよろしくお願いします!! もっと見る