2016/03/08 14:21

【島根県の皆様 及び ご心配とご支援をお届け下さいました多くの皆様へ】

 東北の被災地住民の一人として、 この場をお借りして、ご挨拶させて頂きます。東日本大震災におきましては大規模災害地域である東北に、多大なるご心配とご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

 

【遥か遠き北国の太平洋へ来てみませんか?ツアー参加者募集】

皆さん、 初めまして! 私は佐藤と申します。生まれも育ちも東松島市で、石巻広域は私にとって生活圏そのものです。 微力ながらツアーサポーターとして、被災経験者の一人として、そして落合さんの友人として参加させて頂くこととなりました。どうぞ、宜しくお願い致します。

皆さんは、当たり前の日常が明日はないと思ったことがありますか? 私はありませんでした。失って気付いた"当たり前"とは、実は存在しないのです。今は無き仲間と故郷が恋しくてたまりません。 ここから先は企画者である落合さんの想いと、被災地住民の一人より皆さんへお伝えしたいメッセージを読んで頂けましたら幸いです。どうぞ、お付き合い下さいね。

以前、島根県出身の落合さんが、愛する故郷 島根県と大好きになった石巻を繋ぎたい!3.11を未来へ繋げるプロジェクトを、いつか立ち上げたい!と話してくれていました。彼のその想いが現実となり『 3.11を 未来へつなげる プロジェクト いしのまねきバス』が発足しました!このプロジェクトは彼の想いを形にしており、愛する故郷 島根の皆さんを、大好きになった石巻へお招きするツアーです。皆さんをお招きするにあたり準備を心を込めて進めておりますよ!落合さんは震災後の移住から始まり、現地の人々のすぐ傍で、心の傷や体調改善に奮闘してくれています。次第に地域の人に必要とされ、様々な用途で活動が浸透しつつあります。心に深い傷を負った地域の人々と間に芽生えた絆、また彼自身、自分とどう向き合ってきたのでしょうか。

皆さんにメッセージを送られて頂いております私も、被災で受けた心の傷が5年経った今も癒えておりません。自分でも分からない程、深傷だったと気付いたばかりです。時間もケアもまだまだ必要だと思います。被災地を支える側の人 、前を向こうと頑張りつつも未だに恐怖や悲しみと闘う人々、そして皆様を含めた全ての方々の『これからの未来』の為に、私は何ができるだろう? と、考えた時に微力でも東日本大震災の被災経験をした一人として話すことかもしれない…でも正直まだ辛い。とても迷いました。 被災体験を人前で話すのは未知の世界です。といいますのも、 家族や友達も含め『みんな周りは被災者』ということで、長い間悩みを話せなくなりました。それ以外で話せば話したなりにも、周りとの温度差が押し寄せてきます。今まで気持ちを素直に発する事が出来ず、言葉にすることがとても怖かった。 心労から体を壊しても、寄り添って傍にいてくれたのも、やはり家族や友達でした。落合さんもその一人です。

震災から間もなく5年となります。 私達の故郷は津波により壊滅して、二度と帰ることが出来ません。その海に私は5年間近づくことが出来ませんでしたが、5年を目の前にして 現実を確かめに足を運びました。怖くて足が震えて涙が止まらなくなりました。砂浜はなくなり、震災前の面影は、もうどこにもない私の愛すべき故郷。 ここにあった小さな港町で、仲間達との活気に満ちた生活が存在していたこと。たくさんの笑顔達が溢れていたこと。名前すら語られないのが寂しく感じてしまいました。住民がいない場所となってしまったことで、そのまま時間が止まったままなのだと…。この日の出来事が、気持ちの変化となり私のサポート参加のきっかけとなりました。 風化は止められなくても、 ここにあった 穏やかな日々を忘れたくない。忘れてほしくない。という気持ちが落合さんと話していて一層強くなりました。 私にできることは小さな事です。 ですが、精一杯の言葉で当時の話、避難所での生活、人と人との関わり、防災への意識、 4年にも渡った仮設生活 、そして新天地へ。 1年目から振り返り、現在までの お話ができたらと思います。重い話もありますが、極限状態だったからこその温かい話やハプニング話なども交えたいですね。

現在の被災地に生きる人々が、皆さんの目にはどのように映るのでしょう?私にも皆さんの声を聞かせて下さいませんか? 落合さんは、 今も被災地域の為に力を貸してくれています。被災地の人々と関わる事を選んだ彼の生の声を聞いて下さい。そして是非、皆さんの故郷へ彼の想いを連れて行っては頂けないでしょうか? 故郷を捨てたと言った彼の心を、 愛する故郷へ。どうか、このツアーが皆さんとの 一期一会となり、落合さんが目指す故郷との架け橋が、石巻の地で叶いますように。お会いできますことを楽しみにしております!

東松島市 佐藤

【ご支援をお願いしております】

それぞれが住む故郷のこれからを、是非時間を共にしつつ、一緒に考えてみませんか? このプロジェクトでは、皆様からのご支援をお願いしております。故郷と被災地を繋げる!自らの言葉で、声で伝えたい! そんな想いを形にしたプロジェクトです。 初めての試みでもあり、時間の経過とともに 、記憶薄れつつある 東日本大震災の傷跡。 いつ、どこで大規模な天災起きるかわからないからこそ、現地の経験を多くの皆様に知って頂きたいです!どうか応援しては頂けないでしょうか? よろしくお願い致します!