2016/04/21 13:56

昨日からパリで始まった国際サーカスミーティング「フレッシュ・サーカス」。
そして…

ついに、ラウンドテーブル本番!
小さい会議室で行うことを予想していたら、ひえーっっていうくらい大きな劇場ではないですか!前日に会場見て青ざめ…

むちゃくちゃ緊張したし、昨日コーディネーターのヴァネッサとミーティングしたときは、彼女の聞きたいこととかみ合わなくて、めちゃボロ、凹んじゃったけど…

何度も何度も、言いたいことを書き直して

なんとか終わりました!

瀬戸内サーカスファクトリーの活動を中心に、日本の現代サーカスの状況やこれからの展望など…
いちおう、伝えたいことの70%くらいは言ったかも。

嬉しかったのは、いろんな人がそのあとに声をかけてくれたこと。

イタリアのフェスティバル「ミラビリア」のディレクターのファブリツィオに呼び止められ、
「君はいますごく急いでるんだろうけど、どうしても今、話さなければならない!」と。

カフェで話をきくと、イタリアの状況と日本の状況はすごく似ているという。
私の話を聞いて、どうしても話したくなったのだと。

イタリアでも、たった2年くらい前までは現代サーカスはまったく芽が出なかった。そのときと、日本の今はすごく似ている。
だけど、あと少し、待つんだ。必ず、芽は出るから、と。

「僕らは宿命を背負ったんだよ。君や、僕はね。
これはもう、決まってるんだ、だって、これ以外の生き方はできないんだから」

現代サーカス、という宿命を背負って、そのために生きることを決めた人は、世界で何人か知っている。
不思議なことだけど、そのために人生をささげることを決めた人が世界にもいて、私たちは深いところで糸でつながっている、まるで修道士みたいに。
思い込みでもなんでもいい。私たちは、やはりやめないと思う。

「ミラビリア」は、イタリアでは珍しい、現代サーカス専門のフェスティバル。
とりわけ、ディレクターの現代サーカスにかける情熱があってこそで、このディレクターには絶対に会うべきだ、とサーカスの友人から言われたばかりだった。

語ること、
ひとたび口から零れ落ちたとたん、あとは追いようがなく、いつも怖い。
でも、語ることは必要なんだ。

4/15 田中未知子 in パリ