2018/03/16 10:40

九州では2030年には約156万の人口が減少すると予測されています。これは1県あたりの人口規模に相当し、今後九州の置かれている環境は急速に変化していきます。我々が問題提起している「大廃校時代」というのは、そのような時代環境の中で象徴的に、また加速度的に進んで行くことでしょう。

 

各地に存在する「学校」は地域コミュニティの核であり、子供から大人まで多世代が集い、関わり、大切に守り育ててきた地域の象徴のような場所です。大廃校時代というのは、そのような大切な場所が次から次へと失われていくことを意味するのです。

 

このような時代に生きる我々現役世代はどうしていくのか。私は地域の象徴である「場」をこれからも大切に守り続けていきたい。そして、急速に変化する環境にうまく適用しながら、持続可能な地域づくりの「場」にしていきたい、そのように考えました。自分たちの生きる地域は自分たちで動かしていく、地域の運命を決めるのは、「地域の意思と行動力」だと思います。

 

福岡地域戦略推進協議会(FDC)が生まれたのも、持続可能な都市を産学官民が一緒に作っていこうという、「地域の意思」がきっかけとなりました。

国や誰かに頼るだけではなく、産学官民が連携して、地域に関わる人が主体的に責任と情熱をもって地域づくりを進めていく。FDCでは、まさにそのような活動を目指しています。

 

「廃校を通して、地域を見つめなおす」この機運を、九州から全国へ、色々な地域や仲間を巻き込みながら広めたい。そして、当事者意識を持った廃校の利活用を進めて、「自分たちの地域が誇らしい」と言うような、新たな価値観・ムーブメントを生みだしたいと思っています。

 

あなたもぜひ、「九州廃校サミット」にご参加ください!

 

福岡地域戦略推進協議会 事務局長 石丸修平