こんにちは!ひより保育園 園長のしらみずです。
先週の土曜日は、ひより保育園の生活発表会でした。
毎年、保育園の行事内容は園児たちと話し合って組み立てるのですが、今年の発表会でやってみたいと年長・年中クラスから出たアイデアは「お店屋さん」。
「お店屋さんごっこ」ではなく、本物の「お店屋さん」です。
クラスの友達みんなで「バスに乗って遠足」に行きたいという企画を実現させるため、発表会にくるお客さんに自分たちのつくった商品を売って、資金を集めようというのです。
お店屋さんの商品も自分たちで考えました。
たくさんのアイデアが出ましたが、自分たちでつくれるか?買ってもらえるか?値段はいくらにするか?などを話し合って、最終的には自分たちでつくった「クッキー」と「ランチョンマット・コースター」を売ると決めました。
クッキーはアレルギーのある友達も一緒に食べられるように、自分たちでアレルギーの勉強をして、アレルゲンフリーの材料のみでつくったもの。
ランチョンマットとコースターは、夏頃から地道に続けていた針仕事を発展させて、玉ねぎやブルーベリーで布を染め、手縫いやミシンでつくったもの。
売り物が決まったら、あとは準備あるのみです。
商品の試作をしたり、看板や値札の準備をしたり、接客の練習をしたりと当日に向けて、協力しながら準備を積み重ねてきました。
発表会の前日、クッキーを焼き上げ、ラッピングも終わり、お店屋さんの準備は万端。
みんなで「明日は楽しみだね〜」と話していたのですが、帰り際にひとりの女の子が「もし売れ残ったらどうしよう?」と不安な気持ちを口に出してくれました。
そうだよね、どれだけ準備しても不安や緊張はあるよね。
でも、その気持ちは お店の企画から、準備、当日のお店の運営まで 全部自分でやるから感じられるもの。
他の誰かにお膳立てしてもらい成功を約束された環境では、ぜったいに味わえない経験の真っ只中にいる彼女の姿を、明日は目に焼き付けようと誓ったのでした。
ついに、発表会当日。
園児たちが緊張しながら開店すると、お店の前にはあっという間に長蛇の列が!
たくさん来てくれたお客さんに驚きつつ、注文の受け付け、現金の計算、商品のお渡し と目の回るような忙しさ。
それでも練習したとおり、ひとりずつ丁寧に接客をできていました。
そして、開店から20分で見事完売!
みごと、自分たちが企画した「お店屋さん」を最後までやり遂げました。
緊張から解き放たれて喜び合う園児たちの表情から、大きな達成感と自信が溢れているように見えました。
私たち大人も負けてられない!と大きな刺激をもらった一日でした。
いまクラウドファンディングに挑戦中の ひより保育園のレシピ本「6歳までに身に付けたい料理の基本」では、こういった日々の活動から得られた 大人がどのような距離感で子どもに寄り添うか、はじめから終わりまでどうやって一緒に取り組むか、ということも盛り込む予定です。
ひとりでも多くの子どもたちに「食べることの楽しさ」を届けるために、ご支援や情報のシェアで、応援いただければ幸いです。
ぜひ、皆さんのお力をお貸しください!