2018/12/14 20:23
耕作放棄された畑との出会い
金なし、コネなし、家族なし。
移住した当時、何もない私が唯一もっていたのは、「若さと勢い」だけ。
なるべくお金をかけずに農業を始めるにはどうしたらいいか?
そこで私がとった方法は、居抜き物件、いわゆる「農家をやめた方が使っていたハウスを活用する」という方法です。
とはいえ、そんな都合いい物件はなかなか出てこず。
諦めかけていた時に、私と同じ年、いやそれよりちょっと前に建てられた元ピーマンハウスに巡り会えました。奇跡的な出会いに感激したものの、現場を訪れた私の目に飛び込んできた光景は、想像を絶するものでした。
10年間放置されていた畑は荒れ果て、倉庫は足の踏み場もありませんでしたが、手持ちのお金でスタートするには好条件。
私に残された選択肢は2つ、
①この放棄地の再生
②借金を背負って新築のビニールハウスを立てる
悩んだ挙句、これもいつか笑い話になるだろうと思い放棄地を購入することにしました。
3ヶ月のゴミ拾いからのスタート
最初の3ヶ月は、毎日畑に行ってはゴミ拾い。「いったい宮崎にまで来て、何をしてるんだろう?」と思う日々でしたが、日に日に綺麗になる畑を見ては達成感に浸りました。
結局、ゴミは撤去するのに3t車で6台分もありました。
さぁ、これでやっと農業ができる、イチゴが作れるフィールドが完成しました。