2019/05/12 22:52
最後の作品になるかもしれない
お客様から依頼されて 昨年より取り掛かっている作品があります。
冬の間は暖房をすると、乾燥して板が割れるかもしれないから、春を待つと言っていましたが、時は既に春たけなわ。
早く仕上げてお客様に渡さなくてはいけないのに、いっこうにノミが進みません。
近くに住む妹が進み具合を気にかけて尋ねたら、ノミが欠けていて作業ができないとのこと。
今までは すべて自分で研いでいたのに グラインダーも手放し、もはや研ぐだけの気力が湧いてこない様子です。
私は 新しいノミを調達したら良いのではと軽く考えて、刃物屋さんに問うてみたら、哲山の使用していたノミは 結構なお値段でした。
私にはとても購入できないので、研屋さんを見つけて研いでいただくことに落ち着きました。
1~2週間で研ぎあがるそうですが、ノミが戻ってきたら、哲山にこの作品を仕上げるための気力が戻ってくることを祈っています。
なんとかなる。
きっと、なんとかなる。