出雲民藝紙(いずもみんげいし)で作った花を国際平和美術展に出展したい!

出雲民藝紙(いずもみんげいし)の花を国際平和展に出展し、国内をはじめ海外へも広く知ってもらうことで、出雲民藝紙の伝統を未来へつなぎ、地域振興へつなげたい。

現在の支援総額

285,000

51%

目標金額は550,000円

支援者数

44

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/06/26に募集を開始し、 2019/07/26に募集を終了しました

出雲民藝紙(いずもみんげいし)で作った花を国際平和美術展に出展したい!

現在の支援総額

285,000

51%達成

終了

目標金額550,000

支援者数44

このプロジェクトは、2019/06/26に募集を開始し、 2019/07/26に募集を終了しました

出雲民藝紙(いずもみんげいし)の花を国際平和展に出展し、国内をはじめ海外へも広く知ってもらうことで、出雲民藝紙の伝統を未来へつなぎ、地域振興へつなげたい。

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古来より紙の産出地であった出雲地方。

それを大きく発展させ、今の出雲民藝紙を確立された人間国宝 安部栄四郎さん。

「安部栄四郎」の画像検索結果

 

その功績や、お人柄を本で読んだり、お話をお聞きする度すごい方だなと思います。私の浅い知識の中で、栄四郎さんについて書くのはどうなの?と思いましたが、このプロジェクトを通して、出雲民芸紙に関して皆さんに知って頂きたいので、意を決して書きます。

 

安部栄四郎さんは、明治35年に島根県松江市八雲町にお生まれになりました。

紙漉きの家に生まれ、物心つく頃には家業の手伝いとして紙づくりをされています。

 

その後、学校を卒業されてからは、工業試験場にて詳しく紙について研究されていました。

特に永久に保存できるといわれる雁皮紙を復活させ、その紙が民芸運動の創始者 柳宗悦さんの目に留まることにより、より手漉き和紙とは何か、その美しさを追求しました。

それまでの和紙は単なる消耗品にすぎず、絵や文字が書かれて初めて完成品になるという和紙そのものの持つ美しさを認めない考えに対し、和紙の美しさの真価を主張し、色鮮やかな和紙や模様紙を発表しました。

 

出雲民芸紙 雲紙

 

また、和紙の多くは楮(こうぞ)や雁皮(がんぴ)を混合させて漉いていたのに対し、「楮紙は楮紙らしく、雁皮紙は雁皮紙らしく、三椏紙(みつまた)は三椏紙らしく」と原料それぞれの特性を生かした和紙を製作しました。

 

また、正倉院宝物の中で千年をこえて保管されてきた紙を研究し、和紙の原点といわれる正倉院宝物紙を復元することに成功しました。

今でも正倉院の紙は、当時のまま虫もつかず、つやのある状態で保存されているということです。

 

 

和紙は使われてこそ生きるとし、使う人のことを考えた和紙を作り出しました。出雲民芸紙は科学染料も使いますが、ちぎり絵の作品を作るときなどに使いやすいように、たくさんの色を作り出しています。そして作られた作品が長らく楽しめるように、保存できるようにするために科学染料が使われています。

 

とても几帳面な方で、研究にの工程で作られた紙のレシピを記録に残し、次世代に繋いでいけるように、誰でも紙漉きができるように本を書かれています。

 

海外でも展覧会を多く開催され、広く海外にも日本の伝統文化や手漉き和紙の文化を広められました。

 

戦時中のもののない時代、徴兵の時代にも、日本の文化を保存するために技術保存資格者として、材料、機械、などを徴用されずに済み、今、出雲民芸紙として受け継がれています。

 

紙だけでなく、職人さん紙漉きの姿まで美しく見えるよう道具の設計を行うなど、その配慮は多岐にわたります。どんだけ手漉き和紙のことを思い、情熱を注いでいたのかと思うと、いろんなことが深すぎます。

 

多方面の作家たちと民芸運動をし、日常に使うものの美しさ、完成された町娘のようでなく、田舎の健康的な美しさを追求し、切磋琢磨しました。

民芸運動を通して交友があったからこその著名な作家さんの作品の数々。そして紙に関する資料などを広く見てもらい、知ってもらうというために将来を見据え、記念館を建てられました。

常に、出雲民芸紙のことだけではなく、手漉き和紙や紙漉き業界のことを考え、将来を考えて行動しておられました。

 

いつでも一生懸命に、忠実に、全力で手漉き和紙と向き合ってこられたその姿勢に学ぶことがたくさんあります。

 

 

1000年先の自分の漉いた和紙が見たいと残した安部栄四郎さん。

私に今できることは微力だけれど、それでも一歩を踏み出していきたい。

出雲民芸紙も、手漉き和紙という日本の文化も繋いでいきたい。

もちろんそれは日本の皆さんにもですが、海外の方にも興味を持って頂くことでより多くの方に知って頂きたいと思うのです。

 

 

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