岡山県美作市上山で棚田再生に取り組む梅ちゃんが、鹿革ブランドを起ち上げました。
ご存知、日本全国どこの農村に行っても鳥獣害は深刻で、田んぼや畑に柵がはりめぐらされ、それでも食い荒らされて、耕作にやる気をなくす農家に追い打ちをかけています。
鳥獣害を嘆くだけではなく、ジビエとして食べていこう!というジビエ料理キャンペーンが数年前から飲食業界でもブームになり、ありがたいことですが、鹿の活用はお肉だけではありません。
ヨーロッパではあれほど革製品が高級ブランドになり、市場が定着していますが、肉食文化と皮革文化は本来、表裏一体なんですね。
サイトを見るとどれも風合いのある美しくなめされた革で、欲しいなあと思うものがあったら一つ購入してみて、買った自分が嬉しくなれば双方ハッピーです。
共感でものを買ってもらう時代は終わった、それは強要に過ぎないと、何かの記事にあったそうです。
確かに一部納得のいく考え方です。
道徳観、倫理観を強要されても、長続きしませんものね。
だけど一方で、誰かのお話や活動に賛同したり、うなずいたり、応援したくなる気持ちもまた、誰にも止められません。
(誰かを好きになれ、と言われても困るけれど、もし好きになるなと言われても、好きになるときはなるよね、という話~)
もちろん大きなマーケットにはならないでしょう。
じゃあ小さなマーケットは、終わってるのか。
エシカル消費、応援消費、
ソーシャル消費、グリーン購入、
エンゲージメント、エクスマ、
フェアトレード、CSA、
コト消費、ふるさと納税…
名前は時代や状況で変わりますが、そういう消費スタイルはなくなりはしません。
むしろ名前やカタチが変わる分だけ、少しずつ増え続けています。
話がだいぶそれましたが、エシカルムーブメントの世界的な広がりはファッション業界からです。
つまりかっこよさ、おしゃれとは何か。そう考えた時、
NYやハリウッドセレブによるナイキの不買運動が始まりました(97年頃)。不当労働させるブラック企業のものは買わない運動です。
その逆の路線を打ち出したのが、パタゴニアですね。
労働者、環境に配慮した長く続く物づくり。
つまり、パタゴニア的なものがかっこいい、おしゃれだと思う人と、この鹿の革製品を買いたいと思う人の嗜好は近いんじゃないでしょうか~。(エシカルや社会課題の解決という難しい言葉は使わなくも)。
というわけで、
物語の好きな人はいる。
少ないかもしれないけれども、いる。
わたしも一つ注文しました!
届くのたのしみ~
次は3月20日@大阪でやります。
大阪の会場は西成にある協創LLP、NPO法人英田上山棚田団の拠点でもある無心庵です。
引き続き8日間、どうぞよろしくお願いいたします。
※このプロジェクトは、All-or-Nothing方式です。
200万円の目標金額を達成した場合にのみ、購入いただいた品が皆様のところへお届けできる仕組みとなっております。
わがままなお願いも多いのとお知らせばかりで恐縮ですが3月24日まで、どうぞよろしくお願いいたします。