大雪の被害を受けたハウス再建へ
2016年1月の大雪の影響により米の苗を育苗するハウスが一部倒壊しました。種まきから苗づくりまでの期間使用する米づくりに欠かせない大切なハウスです。
2013年にも同じように記録的な大雪によりハウス1棟潰れる被害が出ました。自然災害及び原発事故という天災の影響もある状況のある中で、それでも負けず農業者は立ち上がり福島の農業に希望をもたらすため、日本の食や農の現場を伝え笑顔の輪をつくり続けることを掲げ活動しています。
有機農業と震災・原発事故5年の福島を伝える
震災後の福島の農業の現状を学び、これからの「新しい未来に向かって一人一人が主役になれる」地域を一緒に創り出す仲間が集う場所をつくることを目指しています。
私の住む二本松東和地域は、20年来有機農業が盛んで美しい里山の景色が広がる地域でした。震災後は、農業再生を目指し各専門分野における大学と連携し農業のモデル地域にもなりました。また現状を伝え、農業体験をするツアーなどの取り組みを始めとするグリーンツーリズムも積極的に行ってきた地域です。
▲震災後の田んぼの用水路除染作業の様子
しかし、原発事故から5年を過ぎる今でも福島の農産物は万全な検査体制で安全をクリアしたものしか出荷していない状況にも関わらず、未だに負のイメージから払拭できないでいます。
また震災原発事故以降、取引がキャンセルになったまま取り戻せていない農家も多いのが現状です。 また放射性汚染物焼却施設問題もあります。 多くの方々と交流することで共に未来を考えて行きたいと考えています。
▲震災原発事故を教訓に次世代につなぐ
”人や地域が育つ地域の価値”を創る未来へ
放射能の影響で子どもたちやお母さんは食に対し不安な気持ちを抱える現状がありました。今では安全をクリアした農産物が福島県で作られています。豊かな里山の恵みと地域資源を最大限に活用し、生活の知恵やくらしを若い世代に伝えていくために、子どもたちがのびのびと農業体験や自然活動を楽しめるコミュニティをつくり、一人一人が夢や目標にチャレンジできる場を目指します。
また二本松市東和地域では新規就農者や移住者が増加し農業を主とした産業が活性化しておりますが、若者や女性、子育て世代などが”働く””育てる”環境をより充実した地域を目指すために自分の時間軸で働く環境づくりを目指します。
この地域に眠っている宝や人材を掘り起こし、起業や開業といったゼロからイチにしていく力やコミュニティを基盤とした連携を強化し支援やサポート体制を作ることにより新たなニーズで地域が盛り上がる可能性があります。
地域の中にある自然と人が共生する小さな体験の積み重ねで、人生を豊かに、笑顔になれる輪づくりから始めます!
ハウス再建が出来たら、傍に感謝の看板を設置します!
再建したハウス脇に看板を設置します。皆さんの力で再建されたことを記すものを設置する予定です。5,000円以上支援を頂いた方には、看板にはめ込めるパズルの1ピースをお送りします。
お名前を書いた1ピースを持って再訪して頂き、看板にはめ込んで下さい。皆さんが来て頂いて完成する看板です。暖かくなったら是非お越し下さいね!
スケジュール
2016年3月 雪害ハウス立て直し▶完成
4月中にお礼の商品発送
4月2・3日 H.I.S福島スタディツアー お米の種まき(完成したハウス前への看板の設置作業も行います)
5月28・29日 H.I.S福島スタディツアー 田植え
6~9月 子どもたちやお母さんに足を運んでいただき畑で野菜を味わうお食事会の・運営をする
10月 H.I.S福島スタディツアー 稲刈り
その他、定期的に畑マルシェの開催 ▶子どもたちがお母さんに畑に足を運んでいただき畑で旬の野菜を味わうお食事会の企画・運営をする
H.I.S.福島スタディツアー詳細はこちら→http://eco.his-j.com/volunteer/tour/TF-FUKISHIMA-005
集まった支援の用途とその内訳
ハウス倒壊による立て直し資金 200,000円
マルシェやイベント企画資金 100,000(テント、テーブル、椅子、看板)
多くの”きっかけ”の中に生み出される笑顔の輪
これまでにツアーやイベントを行ってきましたが人と人が集う場には大きな温かい輪の時間が生まれ、このような”きっかけ”を創り出してきたことに意味があると信じています。誰もがそのきっかけを模索しているからこそ農業や地域の中で自分ができることを周りの人たちを笑顔にするために与えていきたいです。
▲過去のイベントの様子
2012年11月 大根収穫イベント&芋煮会
▲地元農家や新規就農者、地域づくりに関わる若者中心としたメンバーで
2013〜2015年 H.I.S 福島スタディツアー
(農業体験、原発事故後の現状を学ぶ)
県外から集まった参加者と共にお米の種まき、田植え、稲刈りを体験するツアーを実施。
▲稲刈りの様子 リピーターの参加者と
▲福島の農産物は必ず放射線検査をし、出荷しています。
2016年1月 東京・新宿 H.I.S. 福島スタディツアー同窓会
イベントやツアーに参加する方には必ず農場の放射線空間線量やお米の全量全袋検査の様子を現場で伝えています。
商品について
3000円 サンクスレター・きぼうのたねエコオリジナルバッグ
5000円 サンクスレター、きぼうのたねエコバック、棚田米3㌔、看板掲示用パズルのピース
10,000円 サンクスレター、きぼうのたねエコバック、棚田米5㌔、掲示板パズルのピース、有機野菜セット(いちご、ほうれん草、小松菜、カブ、しゅんぎくなど)【4月中旬発送】
起案者情報
【団体名】きぼうのたねカンパニー株式会社
【代表者】菅野瑞穂
【facebook】https://www.facebook.com/Kibounotane/
最新の活動報告
もっと見る支援者の皆様ありがとうございました。
2016/04/05 11:07ご支援者のみなさまへ 桜が蕾から花が咲きはじめる美しい春の里山の景色が広がってきました。 春の陽気とともに農作業も本格化しています。 ハウス再建及び東和に子ども達やお母さんが集える場をつくりたい!プロジェクトにご支援いただいた皆様ありがとうございました。 3月30日をもってプロジェクトが終了し、残念ながらプロジェクト達成にはなりませんでした。 みなさんの温かいお気持ちに感謝申し上げます。 苗の育苗ハウスは無事完成し週末には種まきツアーを開催しました。 関東方面からいらっしゃった参加者とともに希望の種をまきました。 震災・原発事故という前代未聞の出来事があっても諦めることなく大地を耕し命を育んできました。私たち人間には原発をコントロールできないものだと声を上げる続けると共に自然と共存する社会を作っていかなければなりません。 持続可能な地域社会を目指し、小さなコミュニティでも顔の見える関係性を築ける強いネットワークが必要です。 微力ですが、今後も継続的に福島のことを多くの人に知ってもらう、体験してもらう場を引き続き行ってまいります。 今はいちごの旬も迎えております。ハウスいっぱいに甘い香りが漂います。 HPでの販売及び体験プログラムも実施していきますのでどうぞよろしくお願いします。 きぼうのたねカンパニー株式会社 代表取締役 菅野瑞穂 もっと見るハウス片付けレポート
2016/03/10 16:303月8日【火】 春の陽気の暖かな日に東京から来た明星大学村岡ゼミのみなさんと一緒にハウスのビニールはがしを行いました。 ハウスの鉄骨を修復する前に、地道な細かい作業があります。 バネをとって、ビニールを剥がし、風でビニールが吹き飛ばされるのを防ぐマイカー線などを束ねる作業。 地味でなかなか一人でやるのは大変という時に助っ人でとても助かりました。 震災・原発事故から5年という月日の中でどんなことが起き、今どういう状況になっているのか現場を実際に訪れて肌で触れる体験をみなさんにしていただきたいと思っています。 福島に想いをもつ人たちのご縁がつながって福島の農業も明るい希望も見えてきています。若い人たちだからこそ、これからの福島の問題を一緒になって考えるそういう場を創り出していきたいと思います。 明星大学のみなさん、ありがとうございました。 ハウスの片付け後はいちご大福つくりに挑戦しました。 福島に足を運んで来てくれて笑顔になって帰っていく表情を見ると嬉しくなります。 もっと見る本日からスタートします!
2016/02/26 20:47本日から「ハウス再建と農業を通じて東和に子どもとお母さんが集える場をつくりたい!」プロジェクトがスタートしました。きぼうのたねカンパニー代表の菅野瑞穂です。今朝も小雪がチラつく寒さが厳しい福島県二本松市東和地区でしたが、東日本大震災・原発事故5年という節目を迎える今だからこそ、みなさんに少しでも支援と想いを知って頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。 もっと見る