2014/08/07 09:00

昨日スタートしました、「せたがや銭湯物語」寄贈プロジェクト、早速4名のサポーターの方々からご支援を頂きました。
サポーターの方からのメッセージが心に染みます。
みなさんのお気持ち頂き、プロジェクト達成に向けて改めて頑張っていこうという所存です。
支援頂いた皆様にも、支援を考えていらっしゃる皆様にも書籍の内容を少しでも知って頂けるよう、原稿の一部を公開します!
公開するのは、世田谷区太子堂にある「八幡湯」さん。
笑顔の素敵なご主人は、プロジェクトページのTOPを飾って頂いています。
そんなご主人のストーリー(試読用)をお楽しみ下さい!
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【八幡湯】(世田谷区太子堂)
(試読用サンプル)※書籍は縦組みとなります。
八幡湯は昭和35年に創業しました。昔から井戸水で湯を沸かしています。
私は15歳のときに石川県能登からこの銭湯にきました。
本当は高校に進みたかったのですが、東京に上京することになりました。実家は百姓。
八幡湯は元々女房の実家で、働いているうちに気がつけば結婚をすることになりました。
女房には内緒の話ですが、当時はあまり結婚をしたくありませんでした。
けど何だかんだで結婚をして、もう42年ほどになります。
ちょうど20年ほど前にC型肝炎を患いました。初期の肝硬変。
当時、C型肝炎の治療は一定期間治療をして、ウィルスがなくならなければ保険が適応されなくなるという病気でした。
つまり「あきらめろ」ということですよね。私はその「あきらめろ」という状況になりました。
ですが、長いこと銭湯をやってきた気合いというか、百姓の我慢心のようなものもがでて、
「何としても完治してやるんだ」と、
保険適応外での治療を続けました。
抗がん剤にも使われるインターフェロンの投薬をしながら、八幡湯で湯を沸かし、
掃除をして、とにかく元気になってやるという思い一心で頑張りました。
3年後、私は奇跡的に完治しました。
そして私が完治した2、3年後にC型肝炎は保険適応となりました。
「あきらめろ」が「長期の治療を続ければ治る」に変わった瞬間でした。
新聞の取材がきたりなど、当時はちょっとした騒ぎになりました。
私はとにかくこの仕事が大好きで、少しでも長く続けて行くためにたくさん身体を動かして、健康でいたいと思っています。
健康には気をつけているので身体が柔らかいのが自慢です。
ただ発病当時、もしも知恵のある女房だったら私は治っていなかったのかもなぁ…と思うことがあります。
少しでも知恵があったら普通は治療をやめる説得をしたでしょう。
本当に辛いとき、女房はただただ応援してくれました。
だから、ありがたいなぁと思います。これも女房には内緒の話ですが…。
ここ最近だけで、ここらの銭湯が二軒なくなりました。時代なのかもしれないけど、負けてたまるか。という気持ちでいます。
お客さんも売り上げも年々減って、燃料費は年々あがっています。
だけど私はほんとうに銭湯が大好きなのです。今年で69歳。
せめてあと10年は、八幡湯を続けていきます。
八幡湯
住所:東京都世田谷区太子堂5-21-4
電話番号:03-3422-3275
営業時間: 15:00~24:00
定休日:金曜
*************************
現在、達成率は9%。まだまだ多くの方のご支援が必要な状況です。
引き続きのご支援、シェア、コメントどうぞよろしくお願い致します!
明日は、せたがや銭湯レポートを更新予定です。
第1回目のレポートは、「せたがや銭湯物語」に全面的に協力を頂いている、世田谷区下高井戸にある「月見湯」さんです。
どうぞ、お楽しみに!!
レポート:渡部岳(スポットライト出版)
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【八幡湯】(世田谷区太子堂)
(試読用サンプル)※書籍は縦組みとなります。
八幡湯は昭和35年に創業しました。昔から井戸水で湯を沸かしています。
私は15歳のときに石川県能登からこの銭湯にきました。
本当は高校に進みたかったのですが、東京に上京することになりました。実家は百姓。
八幡湯は元々女房の実家で、働いているうちに気がつけば結婚をすることになりました。
女房には内緒の話ですが、当時はあまり結婚をしたくありませんでした。
けど何だかんだで結婚をして、もう42年ほどになります。
ちょうど20年ほど前にC型肝炎を患いました。初期の肝硬変。
当時、C型肝炎の治療は一定期間治療をして、ウィルスがなくならなければ保険が適応されなくなるという病気でした。
つまり「あきらめろ」ということですよね。私はその「あきらめろ」という状況になりました。
ですが、長いこと銭湯をやってきた気合いというか、百姓の我慢心のようなものもがでて、
「何としても完治してやるんだ」と、
保険適応外での治療を続けました。
抗がん剤にも使われるインターフェロンの投薬をしながら、八幡湯で湯を沸かし、
掃除をして、とにかく元気になってやるという思い一心で頑張りました。
3年後、私は奇跡的に完治しました。
そして私が完治した2、3年後にC型肝炎は保険適応となりました。
「あきらめろ」が「長期の治療を続ければ治る」に変わった瞬間でした。
新聞の取材がきたりなど、当時はちょっとした騒ぎになりました。
私はとにかくこの仕事が大好きで、少しでも長く続けて行くためにたくさん身体を動かして、健康でいたいと思っています。
健康には気をつけているので身体が柔らかいのが自慢です。
ただ発病当時、もしも知恵のある女房だったら私は治っていなかったのかもなぁ…と思うことがあります。
少しでも知恵があったら普通は治療をやめる説得をしたでしょう。
本当に辛いとき、女房はただただ応援してくれました。
だから、ありがたいなぁと思います。これも女房には内緒の話ですが…。
ここ最近だけで、ここらの銭湯が二軒なくなりました。時代なのかもしれないけど、負けてたまるか。という気持ちでいます。
お客さんも売り上げも年々減って、燃料費は年々あがっています。
だけど私はほんとうに銭湯が大好きなのです。今年で69歳。
せめてあと10年は、八幡湯を続けていきます。
八幡湯
住所:東京都世田谷区太子堂5-21-4
電話番号:03-3422-3275
営業時間: 15:00~24:00
定休日:金曜
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現在、達成率は9%。まだまだ多くの方のご支援が必要な状況です。
引き続きのご支援、シェア、コメントどうぞよろしくお願い致します!
明日は、せたがや銭湯レポートを更新予定です。
第1回目のレポートは、「せたがや銭湯物語」に全面的に協力を頂いている、世田谷区下高井戸にある「月見湯」さんです。
どうぞ、お楽しみに!!
レポート:渡部岳(スポットライト出版)





