2014/12/10 10:36
「やよいひめ」は、2005年(平成17年)に品種登録された
群馬県生まれのいちごです。
その成り立ちは、
(1)「とねほっぺ」に「とちおとめ」を交配したものを育成
(2)「とねほっぺ」と(1)で交配したものを掛け合わせて誕生。
とねほっぺと、とちおとめの元を辿っていくと、「女峰」、
そして「ダナー」というアメリカ由来のいちごに辿り
つきます。
実は、今日本で普及しているいちごは、海外由来のもの
です。(18世紀にオランダから貿易によってもたらされた
ようです。)
無論、交配や育成によって、味は大きく変わっていますが。
さらに遡ると、石器時代から野生のいちごが食されて
いたとのこと!(ヨーロッパの遺跡から種が検出
されているとの報告があります。)
古来より、味やカタチは変わっても、いちごには
人を惹きつけるものがあるのでしょう。
と、話が大分壮大になりましたが、「やよいひめ」の
特徴を。
(1)果皮(外側)の色は、少しオレンジがかった明るめの赤色。
(2)果肉は固く、しっかりとしていて輸送性、日持ち性に
優れている。⇒贈答品向きです。
(3)糖度が高く(14度)、酸味が低い。
(4)高い品質を維持し続けられる/やよい(弥生=3月)の
ひめの名前の通り。
⇒ほかの品種は、3月くらいになると、品質がやや
低下していきます。
味は勿論のこと、(2)と(4)の特徴が他のいちごと比べ、
優位性が高い点でしょう。
とはいえ、今はまだまだ、親である「とちおとめ」を
超える認知度を得ることは出来ていません。
今後、ちょっと先の未来では、「いちご」と言えば、
『やよいひめ』という世の中になるよう、
群馬の美味しさをより多くの方々へお届けしたい
と思います!!