2015/12/07 17:03

私は、大阪でクラウドファンディングのコンサルティングをやっています。大阪商工会議所で、クラウドファンディングのセミナーを行ったときに、Stop痴漢バッジプロジェクト代表の松永さんから相談をうけました。

松永さんに、この痴漢抑止バッジの件を初めてお聞きした時、私も高校2年生の娘を父親として被害にあっていた娘さんのことを想うと、とても辛くて、是非とも協力したいと強く思いました。

母と娘が必死の想いで制作した「痴漢は犯罪です。私は泣き寝入りしません」というカードの写真を見て、凄い良いアイデアだと衝撃も受けました。

更にカードからバッジにするアイデア、それも良い。このバッジがマタニティバッジのように、日本全国に広がればいいな。痴漢が減るだろうと思ったのです。

松永さんから、この痴漢抑止バッジを日本中に広げるために、バッジの製作費をクラウドファンディングでやりたい。デザインコンテストも同時に行いたいと相談を受けたときに、デザインコンテストには、クラウドソーシングを使うのがいい! と直ぐに思いました。

この案件は、私のネットワークを使えば、必ず成功すると直感で分かりました。考案者の母子が関東の方なので、Faavo大阪よりも東京で開催した方がいいと考え、Faavo東京23区を紹介しました。

そして、クラウドソーシング大手の「クラウドワークス」さんに松永さんをお連れし、ご紹介しました。クラウドワークスの田中優子取締役からも、「これはとても社会的意義のあるプロジェクトなので、ぜひやりましょう!」と賛同を得ることができました。

田中取締役の尽力で、11月2日に東京のクラウドワークス本社にて記者会見が開かれ、日本中のメディアにプロジェクトの情報が拡散させれていきました。

クラウドワークスで公募した痴漢抑止バッジのデザインも441ものデザイン提案があり、クラウドファンディングももうすぐ100万円の資金が集まりそうです。そして、来春に新たに高校生になる学生さんにバッジが無料配布が実現しそうです。

このプロジェクトにかかわることができて、私自身とても良かったです。今後もこのプロジェクトが広がるように手伝っていきたいと思います。

電車内の痴漢問題は、女性だけが被害にあっているわけではありません。例えば、私はいつも車内では、痴漢の冤罪に巻き込まれないように両手でつり革をつかんでいます。手を上にあげることで、冤罪の疑いを防いでいます。
いつもビビッて、電車に乗っています。こうした日々のストレスも、痴漢加害者がいるために起きているんです。

痴漢抑止バッジが広がって、痴漢被害が減少すれば、もちろん冤罪被害者も減ると思います。このプロジェクトは、女性だけではなく男性にとってもメリットのある活動だと期待しています。

川辺友之(株式会社NFL 代表取締役)