新年あけましておめでとうございます。
さて、年始のご挨拶といたしまして、展示会へご興味をお持ちいただいている皆様には、ご招待状を送付させていただきました。
さて、展示会の準備ですが、今週がピークでございます。
カナダから仕入れたガラス製品を一点、一点丁寧に確認しております。
今回の展示会のメインは、1900年代初期に流行したカーニバルグラス達です。
今日はそんなカーニバルグラスの時代背景を少しご紹介したいと思います。
カーニバルグラスは、色、柄に大変特徴がありますので、ある程度の背景を追うことができます。
カーニバルグラスはなんといっても虹色に光ることが最大の特徴です。
この虹色に光るというアートガラスのスタイルを最初に確立したのは、ティファニーです。ただ、ティファニーの工法では、手間やコストがかかりすぎたため、一般の人には手の届かないものでした。ティファニーの虹色のガラスは、芸術運動アールヌーヴォーの代表格といわれるオーストリアの工房「Loetz」にも影響を与えました。
1900年代前半にFentonというアメリカのガラス工房が、ティファニーや、他の国賓級のアートガラスに対抗できるような美しい作品作りを目指し、成形型を利用して虹色のアートガラスを生産し始めました。
これが、瞬く間に人気となり、他のガラス工房が追随し、やがてカーニバルグラスは世界中で生産されるようになったそうです。
今でも手頃な値段で中古市場で手に入るため、北米ではコレクターが多くおり、古き良き時代の象徴として一般の人たちに愛されています。
これから展示会まで、少しずつですが、まだ未公開のガラス製品をご紹介していきたいと思います。
どうぞ展示会までよろしくお願いいたします。