2018/03/26 11:06

「本屋が育つ本屋」としての本屋って?

こんにちは。

早口言葉みたいなタイトルになってしまいました(笑)

 

この活動を始めてから、

「私もいつか本屋をやりたいんです」と声をかけていただけるようになりました。

その言葉を頂くたびに励まされ、「一緒に何かやりたい!」という気持ちに駆られます。

 

私は、自分の町に本屋があればそれで充分、とは思いません。

 

私には、たくさんの大好きな町があります。

 

地元・大阪

父の実家の長崎

母の実家の京都

友達が住んでいる奈良、神戸などなど…

 

その町からも、少しずつ、本屋は姿を消しています。

町から本屋が消えていく姿をみて「自分が本屋をやれたら…」と思う人も

増えています。

 

実際、都心では本屋を開業するための講座が開催されるようになり、

「一箱古本市」という、蔵書を持ち寄って本を販売する本のフリーマーケットに参加し

本屋開業のための経験を積んでいる方もいらっしゃいます。

 

とはいえ、閉店が続く本屋の世界ですから、新しく飛び込むのはそう簡単ではありません。

私自身、一度ひとりでレンタルスペースを借りて、週に一度開店する、ということに挑戦しましたが

実力不足を感じることが多く、継続を断念した経緯があります。

 

一人では限界がある。そして、「本屋をやりたい」という人が私以外にもたくさんいる。

彼らと一緒に、本業と体調を優先しながら、できることから少しずつ取り組み、

だんだんと「できること」が増やせていけるといいなぁ。

  

集まった人がそれぞれの棚を見て、学んで、また新しく活かしていく。

将来やりたい本屋の形をより明確化し、数値化して、現実のものとして考えていく。

 

ある程度、自信と経験がついたら、それぞれの場所で本屋として行う。

そんな本屋があったらいいな、という思いではじめました。

 

 

 

「本屋入門」で学んだこと

なぜこういう場所づくりが必要かと思ったのか。

これはそもそも、私のアイデアではありません。

私は数年前に

双子のライオン堂さんとBOOKSHOPLOVERさんが主宰された「本屋入門」という講座を受講しました。

 

1期生ということもあり、いろいろなチャレンジをさせていただきました。

最終講義は「実践編」。私は、場所を借りて本屋さんとして様々な試みを実践しました。

 

一つの場所で、お客さんを待ち、本を売る。

たった数回でしたが、「実際にやってみる」ということはとても大切なのだな、と実感したことを覚えています。

 

さらに、今月17日まで実験的に開いていた平井の本棚(仮)では、自分の知らない本も販売する、

という経験にも出会えました。販売するだけでなく、知らない本に、自分も出会える。

 

このときにはすでにシェア本屋の構想はあり、動いていたものの、現場に立って体感することで

「やっぱり、こういった場所は必要だ!!」と確信しました。

 

 

 

いろんな町に本屋が生まれるきっかけとしての場所 

今、10名の店主に集まって頂いていますが、そのなかには、奈良や幕張など、

「この場所で本屋をやりたい」という方もいらっしゃいます。

 

その方達がその場所で本屋を始める姿を見たいな、と思いますし

そうでない方はこちらで一緒に運営を続けてほしい。

  

それぞれが望む場所で、より自身にあったやり方で「本屋」をはじめてほしいな、

と思っています。

その「本屋」は町のための本屋じゃなくてもいいし、子供目線じゃなくてもいい。

 

ミステリー専門の本屋でも、絵本専門店でも、カフェ併設型本屋でもいい。

コミュニティ優先型本屋でももちろんいい。

それぞれが望む形の本屋を体現し、「消えない本屋」として続いてくれたら。

 

せんぱくBookbaseは、そんな「ハコ」でありたいな、と思います。

 

 

町の人に育ててもらう本屋でありたい

では、「せんぱくBookbase」はどんな本屋でありたいのか。

 

ここは「町の本屋」でありたいと思っています。

町の人が必要としている本はなにかをヒアリングし、その意見を反映できる場所。

 

場所によって、必要とされる本、見向きもされない本は違います。

そんな「会話」をときには言葉で、ときには棚を通して、

会話して行ける本屋でありたい。

 

展示やイベントも、いろんなことに挑戦しながら

「町の本屋」として町の人に育ててもらいたい。

 

 

 

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おかげさまで、現在51名の方に支援いただきました。

早いもので、のこり15日です!!

 

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます!

のこりの15日も、応援して頂けると嬉しいです!!

 

ここまでがんばれたのも、皆さんのおかげです。

 

引き続き、よろしくお願いいたします(*^。^*)

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