遊園地の苦い思い出
あちこちにある「無意識な差別」
ユニバーサルデザインの自販機のような本屋さん
最後に…「左利きの本棚」募集
遊園地の苦い思い出
子供の頃、私は遊園地があまり好きではありませんでした。
遠足で行ったこともあったけれど、
小学校6年生にして身長が120cmほどしかなかった私は
乗れる乗り物があまりなく、友達が乗るのをじぃっとみているだけでした。
「入園するのは勝手だけれど、乗っていいものはないよ」
誰ともなく、そう言われているように感じました。
好きじゃないなら、行かなきゃいいのかもしれないけれど
でも、楽しそうな表情をみると、いつか自分も仲間に入りたいな。
そんな気持ちがありました。
高校になって、ほとんどの乗り物が乗れるようになった時
ああ、みんなが見ていたのはこの景色だったのか。
と感じることができてとても嬉しかったのを覚えています。
私の場合、遊園地の思い出程度ですが
世間にはたくさんの「無意識な差別」があるように思います。
あちこちにある「無意識な差別」
たとえば、階段や段差。
階段しかないところでは、ベビーカーや車椅子の人は入れません。
また、妊婦さんも足元を確認できないことがあり危険です。
スロープが用意されているかいないかで、店への安心感が変わってきます。
たとえば、利き手。
日本語の書き順やはさみ、駅の改札。
ほとんどが「右手前提」で作られていて、左利きの人はたびたび不便と感じてしまいます。
たとえば、標識。
東京オリンピックが決まってからはピクトグラムなど、変化が見られるようになってきましたが、日本の観光地の地図は海外の地図に比べてとてもわかりづらいなぁ、と
感じることがあります。
「日本人」の視点であることが多く、外国人が困ってしまうことも少なくありません。
本屋は、どうだろう。そんな雰囲気を出していないだろうか。
変にデザイン性の高い本ばかりを集めていたり、
「町の本屋」として本を知らない人も、本に詳しい人も気軽に訪れる場所であってほしい。
どんな本屋がいいのか、というとユニバーサルデザインの自販機のような本屋でありたい。
ユニバーサルデザインの自販機のような本屋さん
商業施設などに行くと、ユニバーサルデザインの自販機を時々見かけます。
低めに設定されているので、子供や、腰の曲がったおじいちゃんおばあちゃん、車椅子の人、ほとんどが自ら選んで買える形になっています。
背の高い人も、ちょっとしゃがめば買える高さです。
そしてもちろん、知的障碍とか、同性愛とか、発達障碍とか
そんなことも関係ない。必要としている人に、届けている。
そんな自販機のような本屋でありたい。
私の身内にもダウン症の姉がいて、車椅子の義父がいる。
彼らが気軽に来れるような本屋であってほしい、という願いもあります。
(建物の構造上、車椅子がはいれないのが難点ですが…)
向き不向きがあるからこそ、シェアメンバーが活躍する本屋さん
ただ、これはあくまで「私が」思う本屋です。
今回の本屋は家賃と棚をメンバーでシェアする本屋なので、
メンバーのなかにはたとえば子供が苦手だったり、特定の特徴を持つ人を苦手とする人がいるかもしれないし、(おしゃべりなおばちゃんとか…w)
お客さんの方が苦手とする店主もいるかもしれない(私を含め)
そんな課題も、メンバーでお互いをフォローし合いながら
やっていけたらいいなぁ、なんて思っています。
シェア店主のなかには
「これから社会に出る人に届けたい!」
「子供達に良質な児童書を届けたい!」
「きちんと歴史を伝えて行きたい!」
など、店主それぞれのこだわりを持っている人もいます。
ひとりではニッチかもしれないけれど
複数ではじめることで特定の分野以外の人も別の分野を知ることになり
幅が広がるかも知れない。
ほかのシェアメンバーは、どんな本屋をやりたいと思っているのか、
については
トップの紹介文の最後の方にそれぞれの屋号とともにリンクを掲載しています。
最後に…
そして、左利きの話をしましたが、私自身は右利きです。
本棚の棚で「左利きはこれが不便だ!」「本屋の場合こうしてくれると助かるなぁ」
なんて「左利きあるある」がありましたらぜひ教えてください!
@enomotobooks宛てにツイートしてくださってもいいですし
#左利きの本棚というハッシュタグでツイートしてくださってもいいです!
なるべく反映していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!!
本日の結果報告
現在、53名の方に支援いただきました!
集まった支援金額は395,000円です!
達成まで残り 615,000円です!
まだまだ募集しております!
よろしかったら、一緒にあたらしい本屋作りの
一員となって頂けると嬉しいです!
引き続きよろしくお願いいたします!