「本屋が育つ本屋」としての本屋って?
こんにちは。
早口言葉みたいなタイトルになってしまいました(笑)
この活動を始めてから、
「私もいつか本屋をやりたいんです」と声をかけていただけるようになりました。
その言葉を頂くたびに励まされ、「一緒に何かやりたい!」という気持ちに駆られます。
私は、自分の町に本屋があればそれで充分、とは思いません。
私には、たくさんの大好きな町があります。
地元・大阪
父の実家の長崎
母の実家の京都
友達が住んでいる奈良、神戸などなど…
その町からも、少しずつ、本屋は姿を消しています。
町から本屋が消えていく姿をみて「自分が本屋をやれたら…」と思う人も
増えています。
実際、都心では本屋を開業するための講座が開催されるようになり、
「一箱古本市」という、蔵書を持ち寄って本を販売する本のフリーマーケットに参加し
本屋開業のための経験を積んでいる方もいらっしゃいます。
とはいえ、閉店が続く本屋の世界ですから、新しく飛び込むのはそう簡単ではありません。
私自身、一度ひとりでレンタルスペースを借りて、週に一度開店する、ということに挑戦しましたが
実力不足を感じることが多く、継続を断念した経緯があります。
一人では限界がある。そして、「本屋をやりたい」という人が私以外にもたくさんいる。
彼らと一緒に、本業と体調を優先しながら、できることから少しずつ取り組み、
だんだんと「できること」が増やせていけるといいなぁ。
集まった人がそれぞれの棚を見て、学んで、また新しく活かしていく。
将来やりたい本屋の形をより明確化し、数値化して、現実のものとして考えていく。
ある程度、自信と経験がついたら、それぞれの場所で本屋として行う。
そんな本屋があったらいいな、という思いではじめました。
「本屋入門」で学んだこと
なぜこういう場所づくりが必要かと思ったのか。
これはそもそも、私のアイデアではありません。
私は数年前に
双子のライオン堂さんとBOOKSHOPLOVERさんが主宰された「本屋入門」という講座を受講しました。
1期生ということもあり、いろいろなチャレンジをさせていただきました。
最終講義は「実践編」。私は、場所を借りて本屋さんとして様々な試みを実践しました。
一つの場所で、お客さんを待ち、本を売る。
たった数回でしたが、「実際にやってみる」ということはとても大切なのだな、と実感したことを覚えています。
さらに、今月17日まで実験的に開いていた平井の本棚(仮)では、自分の知らない本も販売する、
という経験にも出会えました。販売するだけでなく、知らない本に、自分も出会える。
このときにはすでにシェア本屋の構想はあり、動いていたものの、現場に立って体感することで
「やっぱり、こういった場所は必要だ!!」と確信しました。
いろんな町に本屋が生まれるきっかけとしての場所
今、10名の店主に集まって頂いていますが、そのなかには、奈良や幕張など、
「この場所で本屋をやりたい」という方もいらっしゃいます。
その方達がその場所で本屋を始める姿を見たいな、と思いますし
そうでない方はこちらで一緒に運営を続けてほしい。
それぞれが望む場所で、より自身にあったやり方で「本屋」をはじめてほしいな、
と思っています。
その「本屋」は町のための本屋じゃなくてもいいし、子供目線じゃなくてもいい。
ミステリー専門の本屋でも、絵本専門店でも、カフェ併設型本屋でもいい。
コミュニティ優先型本屋でももちろんいい。
それぞれが望む形の本屋を体現し、「消えない本屋」として続いてくれたら。
せんぱくBookbaseは、そんな「ハコ」でありたいな、と思います。
町の人に育ててもらう本屋でありたい
では、「せんぱくBookbase」はどんな本屋でありたいのか。
ここは「町の本屋」でありたいと思っています。
町の人が必要としている本はなにかをヒアリングし、その意見を反映できる場所。
場所によって、必要とされる本、見向きもされない本は違います。
そんな「会話」をときには言葉で、ときには棚を通して、
会話して行ける本屋でありたい。
展示やイベントも、いろんなことに挑戦しながら
「町の本屋」として町の人に育ててもらいたい。
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おかげさまで、現在51名の方に支援いただきました。
早いもので、のこり15日です!!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます!
のこりの15日も、応援して頂けると嬉しいです!!
ここまでがんばれたのも、皆さんのおかげです。
引き続き、よろしくお願いいたします(*^。^*)
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