「ただそこにある本屋」になりたい。
こんにちは。いずおと言います。
どうぞ、よろしくお願いします。
ほんの1か月前までは自分が「本屋」に関われるようになるなんて夢にも思っていませんでした。
運命って転がるときは転がりますなあ。
日ごろは、ITを扱う会社のバックヤード(人事とか総務とか教育とか)で働いています。
千葉に住んで、東京に勤めて、出身地の奈良にもちょくちょく出没します。
浅くもなく深くもないくらいの”本”とのおつきあい歴
生まれが自営業で、一人で過ごす時間も多かったので、
漫画や本をよく読んでいた子どもだったと思います。
家業は商店街で、歩いて20秒くらいのところに本屋もあったし。
中学生くらいまでは、図書館にもよく通っていました。
でも、どんなジャンルを借りていたかはさっぱり覚えていない・・・
あ、学校では友だち同士、はちょっとエロめな文庫本を回し読みしていたのはよく覚えてます。
(これはお金出して買ってた。恥ずかしいから商店街じゃない本屋さんで。古本屋のヘビーユーザーだった。)
高校時代はバイトに明け暮れ、大学に入ったらバイトとサークルと飲み会で”家は帰って寝るだけ”状態、
通学も自転車だったし、本を読むことはまったくなくなりました。
(それはそれで友だちもたくさん出来て、最高に楽しかった。1ミリたりとも後悔してないです 笑)
社会人になっても、会社の勉強のための本(技術書とか参考書とか)は
読まざるを得なかったけど、それ以外で「本」を読んだりはしなかった。
転機は社会人4年目。
社員教育の一環として、当時のボスが社員にお勧め書籍を紹介する、というきっかけがあり
せっかく職場にあるんだからタダだし、読んでみっか、と手に取りました。
いわゆる”ビジネス書”に分類されるものだけど、めっちゃ面白かった。
その時紹介されていた10冊程度を全て読み切り、
そこに書かれていたことがあまりに学び多くて、
「本・・・ええわあ・・・」としみじみ。
それからは、通勤時間に本をちょこちょこ読むことが習慣になりました。
でも、あくまでも”ちょこちょこ”で、本以外の趣味や時間もたくさん過ごしてます。
「本屋」のない世界
そんな「”本好き”って言ったら本当の本好きに怒られるんじゃないかしら・・びくびく」くらいの私のもう一つの転機は先月です。
例によって、奈良で過ごしていた連休。
「閉店のお知らせ」を見ました。
地元の駅構内にある本屋さんが2駅(2店舗)同時に閉店する、と書いてありました。
ええええええ!?!?
そんなことあるの。
あの奈良県中南和地域の文化資本発信地(根拠なし。私の妄想です)がなくなるの・・・
高校時代、本を読むことはそんなに無かったけど。
乗り換え駅で電車を待つ時間や友だちとの待ち合わせ。
その本屋で時間を過ごすことは多かった。
それを嘆く友だちがSNSで書きこんだ言葉が刺さりました。
「あるのが当たり前やと思っていたものが、無くなるってなるのは寂しい」
うん。
あの駅の本屋がなくなってしまうなんて、思ってもみなかったよ、私も。
「出版業界」ってそんなに不況なの・・?
いや、本だけじゃなくて、音楽もクルマも新聞も・・・「売れなくなった」と言われて久しいけれど。
「担い手が不足して衰退している業界」の話なんてごろごろ聞きますけれど。
そこまで不況は深刻だったのか・・・
まじかー・・・と思っていた数日後、
真偽のほどはわからないけれど、噂を聞きました。
「あそこ閉店したのは売上のせいじゃなくて、法律が変わって
今までの形では店舗運営できなくなったらしいで」
※詳しいことはわかりません。誰か詳しい事情知ってる人いたら教えてほしいです・・・!
本屋さん業界で何が起こっているのだろう。
一介のちょこちょこ読書好き、くらいの自分ではこのまま何も知らずに、その変化の波に飲まれるしか無いのか。
私は図書館も大好きです。
そりゃamazonだってちょくちょく使います。
・・・「変化を受け入れる」ことから逃げる大人にはなりたくない。
でも「だから、本屋がこの世から消えてもいいでしょ」とは思えない・・・
そんなん嫌や~!としょんぼりしていた数日後、この「シェア本屋」をネットで見つけました。
ただ、そこに本屋にあってほしい
どういう本屋になりたいか、本を使ってどういうことをやっていきたいか・・・
この記事を書くことが決まってから、あれこれ考えましたが、
夢が膨らみ過ぎて(笑)、これだ!ということがまとまりませんでした(汗)
でも「本屋がある」世界が続いていけばいいなあ、という願いだけ、今はっきり持っています。
なので、私は「ただ、そこにある本屋」になりたい。
そして「せんぱくBOOKbase」には様々な個性あふれる店主の方々がいる。
ここで色んな本屋の形、に触れ合っていけたらいいな~と思っています。