2019/01/12 09:37

皆さまにご支援をいただきました「はちおうじっ子の冬休み応援プロジェクト」、昨年暮れの12月15日(土)と16日(日)の2日間で、市内の食に不安を抱えるお子さんのいるご家庭77世帯に食品の発送作業を行い、無事作業が終わりましたことをご報告申し上げます。

応募の状況
今回、ご応募は196件ありました。
私たちは当初50と決めていましたが、予想を超えるクラウドファンディングでのご支援のおかげで、77世帯のご家庭に発送をさせていただくことができました。
本当は応募してくださった皆さん全員にお送りしたい気持ちですが、まだまだ私たちの力不足で、到底その数に及ぶことができません。
募集チラシにも書かせていただいたように、「就学援助」「児童扶養手当」を受給されているご家庭を優先させていただきました。
今回残念ながら送れなかったご家庭にはお詫びのメールをさせていただきました。その中で5通のメールが宛先不明で戻ってきてしまいました。この場をお借りして、ご連絡できなかったことをお詫び申し上げます。

梱包した食品
梱包した食材は、企業や個人の方からのご寄付やフードドライブを実施して集まった食品を中心に、足りないものをこのクラウドファンディングで集めた資金で買い足しました。
いただいた食品1:購入した食品2の割合でした。
≪いただいた食品≫

明治ホールディングス株式会社の株主の皆様…お菓子とジュースを日本NPOセンター様を通していただきました。
株式会社日本製鋼所様…非常食用の缶入りパンをいただきました。
八王子市仏教会様…通例の2月に1回、溝口祭典様が各寺を廻って集めてくださる食品の他、今回は独自でフードドライブを開催して食品を集めてくださいました。
その他…フードバンク八王子の「パーティ&パーティ」やイベントに出展する毎に食品の寄付をたくさんいただきました。
食品を送ってくださったり、直接持ってきてくださった方もたくさんいらっしゃいました。
定期的に食品を持ってきてくださる方がいて、その中にスティックコーヒーがたくさんあったので、「ママのホットタイム用」として使わせていただきました。
そして、発送の当日には、箱が埋まらないからと一緒に作業をしてくれていたフードバンク八王子えがおの皆さんがカップ麺を追加で買ってきてくださいました。

その結果、梱包した食品は、
 お米
 お餅
 インスタントラーメン
 カップ麺
 パスタ
 缶入りパン
 インスタント味噌汁
 お菓子のパック
 スティックコーヒー
などの詰め合わせとなりました。

≪その他の封入物≫
この他に、もとはち東ふれあい食堂の野田さんが手作りで作ってくれたクリスマスカード、保護者の皆さんへのメッセージアンケート葉書、そして、ぜひ子ども・地域食堂を利用してもらおうと八王子食堂ネットワークのチラシも一緒に入れました。

梱包作業 準備編
初めての作業、まずは在庫の把握、フードバンク八王子えがおさんのメンバーと一緒に品目と数を確認。
ダンボールの発注。
足りない食品の発注。
1円でも安く仕入れるために、ネットでも購入しましたが、なるべく市内のお店を使わせていただきました。
お米は足りない数は50余、プロジェクト用にお米とお餅を寄付してくださった細谷米店にお願いしました。
チラシを見て、特価と書いてあるパスタやレトルト食品を買いにスーパーを廻りました。
発送作業が日曜日なので、郵便局に集荷のお願いにも行きました。
一緒に入れるメッセージカードの用意も。
細かい作業の積み重ねですが、初めてのことなので、何かまだ足りないのでは不安に思うことがいっぱい。
でもえがおさんを始めとして、八王子食堂ネットワークの皆さんと一緒に取り組むことができました。
「クリスマスカードを手作りで作りましょうか?」と言ってくれたり、アンケートはがきを印刷に行ってくれたり、「手伝いに行けなくてごめんね」と連絡をくれたり、このプロジェクトを通してずっと感じている人の温かさをあらためて実感しました。
こうしたいろいろな温かさが、送る皆さんに伝わってくれたらうれしいと思いながら作業を進めました。

発送作業 本番!
そして、12月15日と16日の土日に梱包・発送作業を行いました!
≪15日≫
フードバンクえがおさんから7名、夕やけ子ども食堂さんから3名のお手伝いをいただきました。
作業① まずは発送伝票を書くことから。
えがおさんのメンバー4人が手書きで77枚を1時間ほどで書き上げてくれました。

作業② ご案内状、アンケート葉書、クリスマスカード、八王子食堂ネットワークのチラシの封入。
作業③ たくさんのいただいたお菓子をばらして、1つ1つビニールの袋に入れお菓子のパックを作りました。
贈答用のクッキーやゼリー、明治製菓様からいただいたスナックやジュースなど、様々なお菓子がありましたので、1つの袋に7種類のお菓子を基本に詰め込み、たまに袋がパンパンで破れてしまうことも;

ここでちょっと悩みが…お菓子もクリスマスカードも、本当は、お送りするご家庭のお子さんの数だけ入れたいところなのですが、これだけの数を発送するので、この箱はこのご家庭と指定をして発送することができず、どのご家庭も1つのみとさせていただきました。
途中でお米が届いて、皆で3階まで運ぶのもお手伝いをしました。25kgのお米を軽々と持ち上げる女性の方がいらして、お米やさんからスカウトを受けていました。
作業④ ダンボールに入れる順番に食品を並べて、15日の作業はおしまい。

≪16日≫
フードバンク八王子えがおさんから6名の方がお手伝いにきてくださいました。
作業⑤ 77のダンボールの組立から。
作業⑥ 箱詰め。
ダンボールを並べ、一斉に「はい、お米入れます!」「次はお餅を」…と声をかけながら一つ一つ丁寧に詰め込みました。

カップラーメンを詰め込んでいる最中に、このままだと箱にすきまができてしまうことがわかりました。
この時にえがおさんの方たちから「緩衝材を使うよりカップラーメン1個ではこころもとないから、もう一つ追加しましょう!私たちが寄付します!」という申し出があり、ドン・キホーテに買いに走ってくれました。
出来上がりはこんな感じです。
底の方にお米とお餅、パスタなどが入っています。
作業をしたワークスの約半分がダンボールで埋まりました。

作業⑦ 郵便局さんへ引き渡し
暮れでお忙しいらしく、お1人で作業にいらっしゃいました。77個の8kgの箱を、台車に載せ、3階から下ろし、車に積み込むのを一人でされるのを見かねて皆でお手伝いをさせていただきました。

アンケートはがき
アンケートのハガキがたくさん戻ってきました。

書かれていた内容を少しだけご紹介します。
「子ども達の大好物をご存知なのかと思う程どれも嬉しい食品ばかりで大感謝です」
「普段買ってあげないパックジュースやお菓子に大喜びでした」
「皆様が色々考えて揃えてくださった様子を思い浮かべながらいただきます」
「大切に食べさせていただきます」
「母は休む時間、年も忘れやっている中で、心あたたまるメッセージにスティックのドリンク袋、本当にうれしかったです」
「仕事が忙しく、疲れてしまい、食事はパンをテーブルに袋ごと置いておくだけだったり、これが日常です」
「心温まるメッセージカードにとても感動し、涙が、止まりませんでした」
「言葉をかけてもらう事、それが何よりうれしく、心が満たされました」
「梱包やクリスマスカードも手作りで心がこもっていて思いがけないクリスマスプレゼントになりました」
「息子が『サンタさんからのプレゼントだね!!ママ良かったね』と言っていました」
「子供はクリスマスメッセージに喜び、サンタさんが本当にいるんだねと言い、親子共々本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」
「笑顔になりました」
ハガキの他にわざわざお手紙を送ってくださった方も、FAAVOのサイトにメールを送ってくださった方も、そして子どもたちからも手書きで「ありがとう」のメッセージや絵が添えてありました。
お米やお餅、お菓子がとても喜ばれたこと、私たちの願いどおり皆さんがあたたかい気持ちになってくれたこと、手作りのクリスマスカードを喜んでくれたことなどがよく伝わってきました。
いただいた一枚一枚のハガキの心のこもった文章に、私たちの方が目頭が熱くなりました。
「また来年もこの企画があるととても助かります」
「今後も活動を継続していただけたらと思っています」
「このようなすばらしい活動がどんどん広がり、たくさんの子ども達が救われていく世の中になるよう願います」
という文章もたくさんありました。
これをつつけなければと強く思いました。
どうしたら続けられるだろう?
こんなに喜んでくれている子どもたちに何ができるだろう?
私たちは無力です。
応援してくださった皆さんがいらしたからこそ、今回のプロジェクトができ、子ども達に本当にあたたかい冬休みをプレゼントすることができたのです。
このプロジェクトが継続できるよう力を尽くしたいと思っています。
また皆さんにお願いすることがあるかもしれません。
ぜひ今後ともご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

本当に、本当に、本当にありがとうございました。