八王子じゅうのどんな状況の子どもたちにもクリスマスやお正月を楽しめる温かい冬休みをプレゼントしたい!
クリスマスやお正月があって、子どもたちにとって楽しいはずの冬休みなのに、食の不安を抱えている子どもたちがいます。
食の不安なく、温かい冬休みを過ごしてほしい…そんな想いから、この冬休みに、何らかの事情で食に困っているお子さんのいる八王子市内のご家庭50世帯に食品を届ける取組みを「八王子食堂ネットワーク」のフードバンク2団体を中心に行います。
八王子で初めての取組み、子どもたちの健やかな成長を支えたいという皆様の温かい想いと一緒にこのプロジェクトを実施したいと思っています。
「はちおうじっ子の冬休み応援プロジェクト」にご協力ください!
13.9%―7人に一人の子どもが貧困の状態
クリスマスやお正月があって、子どもたちにとって楽しいはずの冬休みなのに、中には食の不安を抱えている子どもたちがいます。いわゆる「相対的貧困」の状況にある家庭の子どもたちです。
相対的貧困とは―
OECD(経済協力開発機構)では、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人数の平方根で割って算出)が全人口の中央値の半分未満の世帯員を相対的貧困者としている(コトバンクより)
つまり、世帯全体の収入が、日本の平均の全世帯の所得の平均値の半分に満たない世帯です。
その金額が122万円とされています。月々の生活費が約10万円です。
相対的貧困率は15.6%、子どもの貧困率は12年ぶりにやや改善されたものの13.9%です。7人に一人の子どもが相対的貧困の状態にあると言われています。(厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」より)
特に一人親世帯は厳しく約半数の50.8%が貧困の状態にあり、そのうち母子世帯では82.7%が「生活が苦しい」と言っています。母子世帯の場合、子どもがいることでなかなか良い職に就くことができず、収入が低い現状があります。
貧困が見えない!
7人に一人というと…毎日道ですれ違う子どもたち何人いますか?10人いるとしたらその中に1人は確実にいるということです。でも「実感がない」というのが多くの人の感想です。そこが大きな問題なのです。核家族が増え、地域とのつながりが希薄になっていると言われて久しい社会の中で貧困が見えにくくなっているのです。貧困の大きな問題「孤立」です。
そして貧困のもう一つの大きな問題は、単に食や物質に恵まれないだけでなく、いろいろな機会を子どもたちから奪っていくということです。
・経済的に厳しくて塾に通えない、進学なんて考えられない
・修学旅行に行けない
・友達とでかけるのを躊躇してしまう
・クラブやスポーツがしたいけど、いろいろ経費がかかるから無理
…様々な本来子どもの時に経験すべきことを諦め、将来への希望が奪われています。
八王子はどうなの!?
では八王子はどうなのでしょうか?
八王子市の児童生徒数は41,237人(2018.5.1現在)、仮に13.9%とすると5,731人の子どもたちが貧困の状態にあると言えます。
平成27年の国勢調査によると、八王子市の一人親世帯は5,629世帯うち、母子世帯4,904世帯、父子世帯725世帯となっています。
※東京都の子どもの貧困率は18.9%(日本財団「子どもの貧困の社会的損失推計」平成28年3月)5人に一人、お隣り日野市では7.4%(生活実態調査平成28年8月)、14人に一人、八王子市も平成28年度に調査が実施されました。まもなく結果が発表されると思います。
長期休暇の問題
こうした状況の子どもたちにとって、長期休暇中は給食がないために栄養が十分にとれていないという危惧があります。
長期休暇の子どもの食の支援にいち早く取り組んだ「フードバンク山梨」では、始めたきっかけは、ある学校の先生から、夏休みに学校にきて『先生なにか食べるものある?』という子どもがいるということを聞いたことだそうです。
夏休みや冬休みは本来子どもたちにとって楽しいはず。しかし、現実には給食のない長期休暇は1日の食費がかさんでしまう、親御さんが忙しく一緒に食事をすることが難しいなどの理由で、十分な食事や栄養が摂れず休み明けに痩せて登校してくる子どもがいるのです。
この問題に取り組むのが今回のプロジェクトです。
食の不安のない楽しい冬休みを八王子の子どもたちに
今回のプロジェクトは、「八王子食堂ネットワーク」の中のフードバンク2団体を中心に取り組みます。
クリスマスやお正月があって、子どもたちにとって楽しいはずの冬休みなのに、何らかの事情で食に困っている八王子市内のお子さんのいるご家庭50世帯に、お米やインスタント食品などを詰め合わせて送るというものです。
皆様にご支援をいただいた資金でお米やパスタなど基本的食品を購入するほか、各フードバンクが市内のあちこちでフードドライブを開催し、市民の皆様から賞味期限の残っている不用な食品を集めさせていただき、それも活用します。また、食堂ネットワークのメンバーから「子ども向けのグッズも集めて入れようよ!」という声があがり、クリスマスのちょっとしたプレゼントも入れられそうです!
「孤立」を防ぐことができるのも私たち市民です。でもつながりたくてもどうしていいのかわからない、ちょっと気になりつつも声をかけるのを躊躇してしまうこともありますよね。
以前電車の中で遠足の子どもたちを引率している先生と「今日はお天気で良かったですね」なんてちょっとした話をしていたら、「先生、知らない人と話していいの?」ってお子さんが聞いてきたことがあります。
人と人とがつながることが難しい時代と言われていますが、子どもが笑顔で元気に遊ぶまちは、住みやすく良いまちであることは間違いないと思います。
八王子食堂ネットワークの活動を通して、「こんなに子どもたちに関心のある大人が多いんだ!」と気づきました。子どもたちの健やかな成長を支えたいという皆様の温かい想いと一緒にこのプロジェクトを実施したいと思っています。
八王子食堂ネットワーク
「八王子市地域子ども支援事業」に基づき、2017年に「八王子食堂ネットワーク」が誕生しました。
2018年10月1日現在、
子ども・地域食堂 14団体
無料塾 2団体
居場所づくり 4団体
フードバンク 3団体
23団体がゆるやかなネットワークを組み、子どもたちの成長の見守り、地域のコミュニティづくりに取り組んでいます。
食だったり、学習だったり、それぞれアプローチの仕方は違っても、「地域の多くの人のつながり中で子どもたちが育ってほしい」という同じ想いをもって活動をしています。
フードバンク
今回のプロジェクトは八王子食堂ネットワークの中のフードバンク2団体が立ち上げました。
NPO法人フードバンク八王子えがお
一般社団法人フードバンク八王子
フードバンクとは?
「フードバンク」とは、食品の品質には問題ないけれども、家庭にある賞味期限が残っているけど使わない食品や、企業などからの包装の印字ミスや賞味期限が近い、規格外などの理由で、通常の販売が困難な食品・食材(いわゆる「食品ロス」)の寄付を受け、生活困窮者や福祉施設等へ無償で提供するボランティア活動です。
今全国で約80のフードバンク団体が活動をしています。
(一般社団法人全国フードバンク推進協議会より)
NPO法人フードバンク八王子えがお
スローガン 食で支えよう ひと 地域 未来
ホームページ http://fb8egao.com/
相対的貧困の拡大が深刻な問題となっている昨今、わたしたちの周囲にも「食に窮する方々」が生活しています。また誰でもそのような状況におちいる可能性があります。そのような方々と食の面から「お互いさま」と心を寄せてくださる方々との間に立つのが、フードバンク八王子えがおです。
これまで多くの皆さまから米、パン、缶詰等たくさんの食品をお預かりし、支援を求める方々にお届けしてきました。ささやかな活動ですが、食糧不安を抱く方々に、少しでも安心していただけるならば幸いです。
一般社団法人フードバンク八王子
スローガン 八王子に「食のセーフティーネットを!」
ホームページ https://foodbank8.tokyo/
「八王子という地域に根ざしたフードバンク 食料を通じて、社会的に孤立してしまった人々の社会性を再構築する窓口になること」を目指して、少しずつ、できることから着実に、をモットーに歩んでまいります。長い目で見ていただき、みなさまのご支援をお願いいたします。
当プロジェクト実施の流れ
①市内関係機関を通してお子さんのいるご家庭に案内を配布
②希望世帯は指定の申込フォームでのお申込み
③宅配便で各家庭に直接食料・食材をお届け
※お送りする食品はプロジェクトの支援金で用意するほか、企業・団体からの寄付品や、市民の皆さんから「フードドライブ」を通じてご提供いただいた食品も使用します。
※配達世帯数は50世帯を予定しています。
※事前申込制・基本先着順に拝見し、フードバンク2団体で支援が必要と認めた世帯に送付いたします。
支援金の使いみち
2018年の冬休み中に1回、50世帯に食品を発送する予定です。
食品調達費 200,000円 (1箱当たり4,000円×50箱)
配送費 70,000円 (宅配料金、梱包材)
広報費 35,000円 (関係機関を通して子どもがいる世帯に20,000部配布予定)
報告書作成費・郵送料・FAAVO手数料等 95,000円
実行スケジュール
・9月~ 当プロジェクト関係機関周知協力依頼
・10月1日~10月31日 クラウドファンディング支援募集期間
・11月1日~30日 希望世帯による八王子フードバンクへのお申込み受付期間
・12月1日~25日 食料梱包・希望世帯へ発送
お問い合わせ先
八王子食堂ネットワーク
ホームページ https://www.hachioji-kitchens.foodbank8.tokyo/
Facebook https://www.facebook.com/hachioji.kitchen/
事務局 一般社団法人フードバンク八王子
Mail info@foodbank8.tokyo
最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
子どもたちは私達の未来です。
子どもたちが夢を描き、希望を持てる社会であってほしいと願っています。
それは私達大人の責任ではないでしょうか?
今回のプロジェクトの結果は後日皆様にご報告をさせていただきますが、果たしてどれくらいの申込みがあるのだろう、どのくらいの支援の輪がひろがるだろう、初めての試み、分からないことばかりですし、不安なことばかりです。
でも今回その結果は明らかな数字として表れてきます。
その結果を踏まえて、次の長期休暇も、ゆくゆくは月々などの継続も視野に考えています。
ぜひ皆様の温かいお気持ちを支援というかたちにして、このプロジェクトを応援していただけたら幸いです。
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
◆FAAVOの支援方法が分からない方やクレジット決済に抵抗がある方へ
当案件は「コンビニ決済」や「Pay-easy」、「現金持参」も対応しています。
<現金持参をご希望の方へ>
現金持参をご希望の方は、サイバーシルクロード八王子事務局でお預かりいたします。ご足労をおかけしますが、事務局までお越しください。
<サイバーシルクロード八王子所在地>
東京都八王子市明神町2-27-6文秀ビル4階
開館日:月~金(土日祝を除く)午前9時~午後5時30分
最新の活動報告
もっと見る「はちおうじっ子のコロナに負けるな!応援プロジェクト」実施中です!
2020/05/13 10:31皆さまお久しぶりです。 折角風薫る1年で一番良い季節がやってきたというのに、先がみえない新型コロナウイルスの感染拡大の影響でなんとなくどんよりした皐月に感じますね。 今八王子食堂ネットワークでは新しいプロジェクト 「はちおうじっ子のコロナに負けるな!応援プロジェクト」 を実施中です。 この5月に、八王子市内の中学生以下のお子さんがいらして、食に不安を感じていらっしゃるご家庭150世帯に食品を配送するという、基本的には前回のプロジェクトと同じです。 すでの5月10日に第1便50箱を発送しました。 残り100箱は今月中に発送する予定です。 このプロジェクトは市民の皆さま、企業、企業団体の皆さまからお預かりした食品、資金の寄付で実施しております。 本来ですと前回同様クラウドファンディングを立ち上げて、「また何かあったら声をかけてね!」と言ってくださった皆さまから応援していただきたかったのですが、今回は早急に対応する必要がありましたので、寄付を集めながらの自転車操業となっております。 残り100箱、そして、この厳しい状況がまだまだ続くことが予想されますので、できたら継続するためにも、皆さまのご支援が必要です。 ぜひご協力をお願いいたします。 お問い合わせは事務局の フードバンク八王子 info@foodbank8.tokyo までお願いいたします。 ※5月中、自粛に伴い事務所を閉所しておりますので、お問い合わせはメールでお願いいたします。 新型コロナウイルス対応のこれまでの状況を少し説明をさせていただきます。 1月から始まった新型コロナウイルスの感染拡大の影響はもちろん私たちの活動にも大きな影響がありました。2月末から食堂の自粛が始まりました。3月からは行政のイベント中止要請などもありましたので、ほぼすべての食堂、無料塾が休止状態、4月からは完全にすべて休止状態です。しから当初2月から、休止しても食料配布をする食堂がありました。初めは急な休止を知らなくて来られた方のために、そして用意した食材を配布するために、何かちょっとお持ち帰りをしてもらっていました。3月に入り、小中学校の休校に伴い、市の方からもこども食堂はこどもたちの居場所として必要だから開いてもかまわないという通知も来ましたが、すでに中止を決めた後、準備が伴わないことと、利用者スタッフ共に高齢者が多いことなども再開を今も躊躇させています。それでも何かこどもたちのためにしたいと各食堂が食料配布を本格的に始めました。3月は10か所、4月は9か所、5月は10か所の食堂が配布します。その他2つの無料塾でも配布しています。それらの食材は、フードバンクやネットワークに、市民の皆さま、企業、団体等からいただいた食品を配布しています。その他各団体個々にも寄付をいただくこともありますし、補助金を使っている団体もあります。この食堂の食料配布は再開するまで、食品がある限りする予定ですが、皆悩みも抱えています。必要な人に本当に届けているんだろうか?ーその方の状況をしるすべがありませんから、来た方にはすべてお渡しいています。こんな活動でいいんだろうか?-食料配布かいったい何の解決になるんだろう。いつまで続くんだろう?いろいろあります。でも今自分たちにできることをしようと、皆模索しながら続けています。 前回同様、八王子にはこどもたちを見守るあったかい大人がたくさんいて、顔は見えなくてもあなたたちを見守っているんだよと、こどもたちに伝えていきたいです。 何かご不明な点がございましたらぜひご連絡ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ****************************************************************************新型コロナウイルス対策!「はちおうじっ子のコロナに負けるな!応援プロジェクト」実施中https://bit.ly/2WgMk6W https://www.facebook.com/hachioji.kitchen/ 皆さまの力で八王子の子どもたちを応援してください!****************************************************************************八王子食堂ネットワークhttps://www.hachioji-kitchens.foodbank8.tokyo/https://www.facebook.com/hachioji.kitchen/事務局:一般社団法人フードバンク八王子 担当:川久保美紀子 HP:https://foodbank8.tokyo/ mail:info@foodbank8.tokyo kawakubo@foodbank8.tokyo もっと見る八王子食堂ネットワーク活動報告会「子ども食堂見本市」のご案内
2020/01/25 10:00今年も活動報告会を開催します!今年のタイトルは「子ども食堂~見本市見て、聞いて、楽しんで、知る子ども食堂」子ども・地域食堂をはじめとした無料塾やフードバンクなど、ネットワーク参加団体が一堂に会して、参加者の皆さんとの交流をメインにします。それぞれの団体が展示、バザー、グッズ販売、ゲームなど、様々な手法で皆さんとの対話を計画中です。お楽しみに。 恒例の湯浅誠氏の講演もあります。「子ども食堂・地域食堂、これからの役割」子ども食堂がなぜ必要とされているのか、子どもたちや地域社会の背景、地域を巻き込んで食堂を作るためにはどんなことが必要かなどについてお話を伺う予定です。 ぜひプロジェクトを応援してくださった皆さまにもおいでいただきたく、ご案内申し上げます。日時:2020年2月11日(火・祝)午後1:00~4:00(受付12:30~)会場:クリエイトホール 5階 ホール定員:70名(申込先着順、定員になり次第〆切)参加費:500円申込み:下記のいずれかでお願いします。 電話 042-649-1769(フードバンク八王子) メール info@foodbank8.tokyo facebook https://www.facebook.com/events/560819144503376/ もっと見る冬休み2つのプロジェクトのご紹介
2019/11/13 09:57お久しぶりです。昨年のプロジェクトから1年、皆さまから「今年の冬はしないの?」というお声もかけていただきながら、ご報告が遅れて申し訳ございません。夏休みに引き続き、八王子食堂ネットワークに所属する2団体のプロジェクト フードバンク八王子えがお「冬の子ども応援プロジェクト」 こども食堂ふくろうはうす「フードレスキュー真冬便」が進行しています。八王子食堂ネットワークとしては、このプロジェクトを支援する形でこの冬休みの子どもたちを応援したいと考えております。皆さまにもぜひご協力いただきたく、ご紹介させていただきます。2つの団体とも、今現在、対象のご家庭の応募を受け付けております。また12月の発送に向けて、資金、食材の寄付も受け付けておりますので、詳しくは下記のチラシをご覧になり、ご協力いただければ幸いです。昨年と私たちの想いは同じです。八王子じゅうのどんな状況の子どもたちにもクリスマスやお正月を楽しめる温かい冬休みをプレゼントしたい!皆さまの応援、よろしくお願い申し上げます。 フードバンク八王子えがお「冬の子ども応援プロジェクト」 こども食堂ふくろうはうす「フードレスキュー真冬便」 もっと見る