鑑賞者参加型のアートの実験室を実現したい!
~アートを持って、運んで、飾って、観よう!~
東京都南西部、JR横浜線の町田駅から八王子駅の間には、多くの美術芸術系大学があります。このエリアには多くの美大卒業生やアートに関心を持つ方々が居住し、ここ町田にも美術作家や現代アートシーンに興味を持つ方は多いと言われています。しかし、なぜかアクセスの良い町田駅周辺には現代美術作家を紹介するスペースが少ないのが現状です。
そこで来場者参加型の実験的なアート展示を定期的に開催し、アーティストには新しい活躍の場を、近隣にお住まいの方には、参加型のスタイルでアートに触れられる場を作りたい!と考えました。
みんなに言わせたい『町田はアートを楽しめる街』
ひと言で言ってしまうと、本当にピンからキリまでまでなのが、日本のアートの現状です。
しかし、町田周辺は美大の多いエリアですので、20代はアートの専門的な勉強にいそしみ、その後、作家として活動を継続している質の高い作家が生活しているのが、このエリアの特徴です。
町田は潜在的にアート好きの多い街はありますが、なかなか気軽にアートに触れられない街でもあります。(町田市立国際版画美術館という素晴らしい美術館はありますが)
美術展やギャラリー巡りをするためには、都心へ行かなければいけません。休日に疲れた体に鞭打って、都心へ行ってアートを見るのは、限られた美術好きだけです。
もし、身近にアートの展示があり、そこでのんびり過ごせたら、また地元アーティストとの交流を通じて、新しい視点でものを見られるようになったら、素敵なことではないでしょうか。
町田へ行けば、質の高い体験型のアートイベントがある、町田に住むと良いアートに触れられる、と思う方が増えれば良いと思います。
周辺にアーティストの多い街、町田だからこそ叶えられる、鑑賞者参加型のアートの実験室、みなさんの力をお借りして実現させてください。
第一回展覧会「標本箱に入ったアート~持って、運んで、飾って、観よう!~」を開催したい!
今回の個展会場として、町田市中町にあるCommune Base マチノワさんをお借りする予定です。木のぬくもりとやさしさを感じられるスペースです。
発起人、世羅田京子。協力、マチノワコーディネーター山本氏と
今回の実験はこのスペースで絵画作品をどのように展示するか、ということです。アートの展示というと白い壁の空間が一般的です。しかし、こんな木のぬくもりを感じられる素敵なスペースでアートを楽しめたらと思いました。
そして、考えたのは、木の標本箱に作品を入れ、木工工房の中にアート作品をぽつぽつと置くように展示し、来場者は作品を持って歩いて、落ち着くと感じた場所で鑑賞したらどうだろう?
私の知り合いに、蝶々のコレクターがいました。お休みの日には、たくさんの標本箱を前にして過ごしていたそうです。
多分、箱から箱へと目を巡らせて、楽しんでいたことでしょう。
そんな楽しみ方を真似してみたい!
作家は、なるべくたくさんの方に出展をお願いして、来場者に色々な技法、モチーフ、色彩と作家の個性も楽しんで欲しいと考えました。
そのために、標本箱を30個作り、作家を30人集められたら!
そして、第一回展覧会「標本箱に入ったアート~持って、運んで、飾って、観よう!~」を開催したいと思いました。
「壁に掛かった絵を鑑賞する」というところから一歩踏み込んで、鑑賞者自身が絵と向かい合うための工夫ができる「場」を創ります。
今回展覧会に参加する作家さんを紹介します。
〇大森 牧子 Makiko Omori (画家)
多摩美術大学大学院美術研究科修了
1997年、ホルベインスカラシュップ第11回奨学生。1994年、コバヤシ画廊で初個展。以後、コバヤシ画廊、巷房、Shonandai Galleryなどで発表。グループ展多数。
近年では絵画の他、版画制作、他地元や企業などのアート活動にも参加。
〇Natsuco(画家、ものつくりびと)
鎌倉市生まれ 多摩美術大学絵画科油絵専攻卒業 個展、グループ展出展多数。人形、テディベア、雑貨作り
2005年~現在 てづくりくらぶ絵画造形教室主宰
2016年 教室と同じ空間のカフェギャラリーRavi3Cafeをオープン
絵画や様々なものを作り楽しむ日々。
〇島田 北斗 Hokuto Shimada(版画家)
1995年 多摩美術大学大学院版画科修了 ブリンツ21版画グランプリ展入選
2010年 第78回日本版画協会版画展 会員推挙G賞受賞
国際アートリエンナーレ世紀のダ・ヴィンチを探せ 入選(大阪芸術大学)
2011年 グループ展 ギャラリー青羅(銀座/東京)
2013年 個展 櫻木画廊(谷中/東京)
2016年 個展 Gallery惺SATORU(吉祥寺/東京)
2017年 個展 ギャラリー誠文堂(相模原/神奈川)
〇宮崎 文子 (版画家)
1997年多摩美術大学大学院修了
1995年~毎年日本版画協会、
1998年 現代美術選抜展 (文化庁)
2000年 さっぽろ国際版画ビエンナーレ展(スポンサー賞)
2010年 第14回中華国際版画ビエンナーレ展R.O.C、台湾(銅賞)
2011年 第8回高知国際版画トリエンナーレ展(準大賞)その他個展など。
主にリトグラフという技法で楽しく制作発表しています。
〇佐伯 陽子 Yoko Saeki(写真作家)
大学在学中より写真を媒体とした作品を作り始め、活動開始。透き通るものやカラフルなものを接写した抽象的な写真や時にはモノタイプ版画を組み合わせる作品を制作。クリアケースやポストカードなど写真グッズへの展開も幅広く手掛け日々創作中。
〇吉村 正美 Masami Yoshimura (版画家、画家)
長野県長野市生まれ、東京在住 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
1997年 版画協会展、大学版画展 (買上賞)、以降、グループ展、団体展多数。
2000年より個展を多数開催。
2013年 版画協会展
シェル美術賞2013 (保坂健二朗審査員賞)
〇石橋 佑一郎 Yuichiro Ishibashi(版画家)
福岡県久留米市生まれ
2010年 多摩美術大学卒業
2012年多摩美術大学大学院修了
木版、シルクスクリーンを主な表現媒体とし、関東を中心に個展グループ展にて作品を発表。【賞歴】第85回版画協会展 準会員最優秀賞 第7回山本鼎版画大賞展 優秀賞他
【収蔵】町田市国際版画美術館 多摩美術大学 National Taiwan of Fine Arts 他
〇田沼 利規 Toshinori TANUMA
1986年 東京都生まれ 2011年 多摩美術大学大学院美術研究科版画領域 修了
2016年〜2018年 東京藝術大学版画研究室勤務
2009年より銅夢版画工房講師
個展を中心に絵画/版画作品を発表している
作品収蔵先
多摩美術大学美術館、ルーマニア国際版画美術館、
町田市立国際版画美術館、ノヴァスコシア美術大学、あきる野市、大野城市
〇足達 禎子 Sachiko Adachi(陶芸家)
1971年 大阪で生まれる。父の実家は波佐見焼の窯元で、現在は釉薬を作っている。文化女子大学造形学科陶工コース卒業 その後、国分寺松籟窯クラブで講師として働く 個展、グループ展、講座多数
現在、練馬区でmaruzu works を主宰
〇高光 香代子 Kayoko Takamitsu
2015年「~夢と未来を紡ぐ~ALBIONAWARDS 2015」金賞買上げ
2017年「第35回三菱商事アート・ゲート・プログラム」入選MCFOREST(東京)
「第35回チャリティー・オークション」三菱商事ビル(東京)
「Reborn」LIXIL不動産ショップ内 「●アート▲スペース■サロン◆」(東京)
〇岡本 潤 Megumi Okamoto
神奈川県生まれ 2000年 多摩美術大学卒業 11月の展示予定 さいたま市 atelier blue bird「autunno展」 藤沢本町 Ravi3 cafe「版画展」
〇森垣 友理子 Yuriko Morigaki
略歴:東京生まれ 武蔵野美術学園油絵科卒業 1992年 渡仏 アカデミー・ポール・ロワイヤル(パリ)に在籍 1994年 武蔵野美術学園油絵研究科卒業 1996年より個展を中心に活動 油絵と近年はシルクスクリーンの作品を発表
〇定岡 亜希子 Akiko Sadaoka
略歴:多摩美術大学卒業 在学中は木版画を専攻。卒業後はデザインワークを中心にCDジャケットや販促物制作に携わる傍ら、作品制作を続ける。現在は「ひとが幸せな気分になる」作品をつくることをモットーに企業ロゴや挿絵を手がける中、cafeを併設したAtelier Blue Birdを運営。アトリエにて各作家の作品展示や絵画教室を開催。
〇AYUMI アユミ(画家 クリエイター)
略歴:東京デザイン専門学校イラストレーション科卒業、中国・インド哲学の学びからその要素を取り入れた 細密画を制作、粒子状の点と線で描く細密画(ペン画)で、モノクロでありながらも”光”を感じる世界を創り上げる。
〇森崎 幸子 Sachiko Morisaki
神奈川県出身
画材はカラーインク、アクリル絵の具、色鉛筆、コピックを使用しています。穏やかな気分になれるようなイラストレーションを心がけています。MJイラストレーションズ卒業
〇白 京子(世羅田 京子) Kyoko Shirai
1969年 神奈川県生まれ 1993年多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 卒業制作が穴を無数に開けた布をキャンバスに貼り、穴を追いかけるように丸を描く作品「あめ」。数年作り続けて、1998年から2003年まで、キャンバスにアクリルで3.2×3.2㎝の実際にある点字ブロックを描く「点字ブロック」シリーズ。その後、15年ほど画業中断。2018年、紙を編んで作った「blue sheet」制作。作品スタイルは数年おきに変わるが、追っているものはあまり変わらない。
※このほか、参加調整中の作家もおります。
町田と町田周辺エリアでは、ご紹介した作家以外にも多くの現代アート作家が生活し、作品を制作しています。私たちも知らない、地元の素晴らしいアーティストがすぐ近所で作品を作っているかも知れません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私は、地域の皆様に体験型の芸術に触れられる「場」を定期的に提供し、作家たちとの交流を含め、芸術面での活気ある町田を創り上げていきたいと考えております。
● 支援金の使いみち
展示機材購入費 100,000円
作家の製作費 100,000円
今後の運営資金 70,000円
その他経費・リターン品配送料等 80,000円
● 実行スケジュール
第一回展覧会
「標本箱に入ったアート~持って、運んで、飾って、観よう!~」
2018年11月10日(土)~11月11日(日) 10:00~19:00(両日とも)
場所:Commune Base マチノワ 町田市中町3-10-6
https://cb-machinowa.com/access/
● お問い合わせ先
世羅田 京子(セラダ キョウコ)
最新の活動報告
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2018/10/25 11:477月に開催された個展で初めてお会いした崔恩知さん。 今展覧会に参加のお誘いをしたら、快くOKしてくれました! 崔さんの制作テーマです。 「テーマは宇宙と自然についてであるが、単なる宇宙と自然の表現を見せるのではなく画面の中で宇宙と自然という空間を見せたい。深い空間を通して人は考えを広げていく、心が開き身体が軽くなるではないかと思う。そこで、私は新しい空間と世界を作っていく考えを作品で示す。そして、見る人には作品を見るものとしてではなく、まるで画面の中に入っているかのような一体感を感じてもらいたいと思っている。」 2016年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域博士前期課程 修了 2014年 第9回高知国際版画トリエンナーレ展 入選 第25回三菱商事アートゲート・プログラム 入選 第82回日本版画協会展 入選 第3回美術新人賞デビュー2015 入選 2015年 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ 美術館賞 韓・中・日代表作家展(駐大阪韓国文化院) アート・コスモス展(福岡アジア美術館) 6SSF展-Six Sense Summer Festa(ゆう画廊・銀座) 第6回 ギャラリーへ行こう 2015(数奇和ギャラリー) 夏の終わりの版画展(かわうそ画廊) Printmaking Exchange Exhibition ( Faculty of Fine Arts Gallery CMU ) 2018年 ギャラリーQ個展 もっと見る不思議な生き物造形作家、岸川研一さん「標本箱に入ったアート展」に参加!
2018/10/16 11:12海岸で収集した流木や軽石、シーグラスなどで「不思議な生き物」を造る岸川研一さんが、展覧会に出展してくれることになりました。 色々な不思議動物の中から、どんな動物を見せてくれるのか楽しみです! 岸川研一:不思議な生き物造形作家 1966年 長崎県平戸市生まれ Kenichi Kishikawa(born 1966)is a Japanese driftwood artist 1993年 多摩美術大学 絵画科 油画 立体クラス FaceBook、ブログ等で作品発表http://ken1202.infohttps://www.facebook.com/Mr.anomaro777https://www.facebook.com/Mr.anomaro888 大手ディスプレイ会社で、造形デザインディレクターを務めながら、自身のLIFE WORKであるアートの分野において造形作家として作品を発表しています。神奈川県藤沢市在住、湘南の海を中心に流木や軽石、シーグラスなど海岸で収集した素材を使用し、自己の妄想や幻想の中で創造した生き物を自然と生命への愛をテーマに製作活動中です。 http://l.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Fken1202.info%2F&h=AT2h5gSEmi3rT6WO9cTkWqB3aZLF5U00wvXtkcN_8F_cKddiOVzuyksxDTSJ12-6TKHsLGhKjXlVJrolWgAYztZIr8HiZ4Yv_Z66LOFkaGnmoPXpd8OgpGHncf9iVELK4IpO もっと見る標本箱って?こんな箱を作ります。
2018/10/11 14:52さて、箱のアイデア・ソースは出展作家の「島田北斗さんのワイン箱をもとにした額」と前回のレポートでご報告しましたが、同じものを、となるとなかなか難しく、今回はマチノワの内装も手掛けている東井工務店さんに一から作っていただくことにしました。 ちなみに、島田さんのワイン箱は成城石井がたまに売りに出す、ワイン箱らしいです。 残念ながら、今回のプランを練っている最中には成城石井でワイン箱は売っていませんでした(^^; ネットなどで標本箱を探してみたのですが、木で出来たものは、けっこう高いんですね。 そんな感じで、箱が決まらない中、8月のお盆の時期に、マチノワにこの展覧会の企画を持って行ったら、 「じゃあ、大工さんを紹介してあげるよ。」とのコーディネーター山本氏の一言から現実化した箱計画。 それまでは、こんな感じに出来たらいいな~、だったのが、にわかに実現化に向かいました。 大工の東井さんに、電話で「こんな箱を作りたい」と伝えただけで、上の写真の左側サンプルを作ってくださいました。 「これで、完璧!」 と、思いましたが、ちょっと小さいかな(サンプルは35×35㎝)とか、東井さんとしては木と木を留めるのに 「留つぎ」の方がかっこいいのでは、など、意見を出し合い、2回目のサンプルが右のもの。 これにもう少し、やすりをかけて貰って、アクリル板を入れたものが完成品です。 45×45㎝で高さは6㎝。内寸は42×42㎝で底板からアクリル板までの空間は高さ4㎝です。 当初、木を切るところまでやって貰って、組み立ては自分でやるつもりでしたが、作品を入れた後に、箱が壊れたら大変なので、組み立ても東井工務店さんにお願いすることにしました。 標本箱30個、間もなくやってきます! もっと見る