あいプラネットの野田祥代です。
星空コンサートでみなさんを宇宙へお連れする、星空ナビゲーターです。
私は長く、研究対象として宇宙とかかわってきました。
どちらかというと、ちょっとこむずかしい世界です。
そんな私が、人と宇宙をつなぐ仕事をはじめて気づいたことがいくつもあります。
今日はそのうちの一つのお話しです。
さっそくですが・・・
みなさんは、さいきん、空(星空でも昼間の空でも)を見上げましたか?
「忙しくって、なかなか」
「星、あんまり見えないし」
そんな声が聞こえてきそうです(笑)。
わかります。
私も二児の母。家のこと、学校のこと、仕事のこと、あれこれあれこれ。
正直、目の前のことでいっぱいいっぱいで、上を見上げる余裕なんて。
では質問を変えましょう。
-- 思い出す空はありますか?
-- それはどんな風景、どんな状況でしたか?
こたえは急がなくてだいじょうぶです。
講演会などでこう訊くと、忙しいママたちが一斉に遠い目をします。
その人だけのスペシャルな時間に気持ちがぴゅーんと飛んでいる瞬間です。
私は、この質問をしてみんなの表情を眺めるのがとても好きです。
どんな情景を思い出しているのでしょう?
そこには、大切な人が近くにいたり、やさしい気持ちだったり、ちょっと不安なあの時だったり、胸にこみあげるなにかだったり。
その人だけの、誰にも真似できない、かけがえのないものであることがほとんどだからです。
みんなの顔が日常をはなれて一気にやさし~い表情になるから、赤の他人の私にもわかるのです。
-- あなたが思い出す空はどんな空ですか?
忙しい日々の中、時には思い出の空に想いを馳せてみてくださいね。
きっと、ひととき「ほっこり」する時間がやってきますよ。
文: あいプラネット 野田祥代(2020,01.24)