2014/01/22 09:34
「15歳が自分と自分の人生を好きになり、自分と地域と社会の未来創造へ向けて歩き出している地域社会の実現。」これが僕のミッションでした。 ずっと、その実現方法が分かりませんでした。光明が見えたのは、ツルハシブックスオープンから3か月後の一箱古本市。 小学生5年生の女の子が僕のお店で、1冊のビジネス書を買いました。 お祭りで踊ってもらった500円で、200円のビジネス書を買いました。この時、僕はハッとしたのです。 となりのおじさんが100円均一でまだ新品同様の本を売っていたのですが、飛ぶように売れていきます。1人2冊、3冊と買っていきます。となりのおじさんは午前中でほぼ品切れ状態になりました。 それを見ていて、僕は思ったのです。 「買った人たちは、本を読むのかなあ」って。 僕自身のことを振り返ると、ブックオフの105円コーナーで本をよく買いました。 3,4年前のベストセラーが山のように積んであります。「どうして売れたのか?」と気になるので、とりあえず読んでみたいということになります。 しかし。ここで何が起こるか? 105円で買った本を、きちんと読まないのです。「105円の本だから」と軽く読んでしまうのです。 小学校5年生の女の子が200円で買ったビジネス書。それはもしかしたら彼女の人生を変え得る1冊になるかもしれません。 しかし。36歳(当時)のオッサンは105円の本では人生は変わらないのです。少なくとも1500円の本を買うか、10,000円のセミナーに出るか、しか人生は変わらないのです。 これが経済社会で生きていくということです。もちろん、感性の強い人はそんなことはないと思いますが。 だから、僕は古本を大人に売ることはやめようと思いました。人生が変わらないから。 地下古本コーナーHAKKUTSUの30歳以上立ち入り禁止はそのようにして生まれました。 しかしながら、もうすぐ3年になるいま。 HAKKUTSUは中学生高校生の人生にインパクトを与えているか? と考えると、まだまだそうなっていないと思います。だから、まず取り組みたいのはマンガ古本。より中学生高校生と20代、30代、40代の大人を熱くつなげます。 つづく