2014/07/16 00:43
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さて、今回は『ボランツーリズム』の提唱者でNPO法人サプライズの代表理事を務める飯倉清太さんにボランツーリズムの目的や伊豆の観光戦略について話を聞きました。
飯倉清太 44歳
内閣府地域活性化伝道師
NPOサプライズ代表理事
Q1 ボランツーリズムとは?
ボンランツーリズムとはボランティアとツーリズムを掛け合わせた造語なのです。最初のきっかけは自分自身が観光業をしている時に感じた疑問からでした。それは毎日多くの観光客の方との会話の中で、
「どちらに宿泊されたんですか?」とお聞きすると
「旅館だよ、あの旅館素晴らしいね!ご飯も美味しかった!」
「あ〜あの宿ですね!有名ですものね」
と談笑してはいるのですが、自分自身は職場から数キロしか離れていない宿を「知らない」という現実が常にありました。いわゆる「地元が地元を知らない」という状況が続いていたんです。
そこで思いついたのが、何かをお手伝いした代わりに地元の宿に安く泊めてもらい地元の知るきっかけを作りたいと思ったのです。
何回かテストパターンを繰り返す中で「落合楼村上」の村上社長とお会いし、僕が思っていた事をお話すると「それは面白いね、うちでやってみようよ!30人若い人を集めて、1泊2食は館内の大掃除と交換ね」という話になりました。
Q2 ボランツーリズムの効果は?
経験や知識など様々なものを提供できていると思っていますが、1番の効果は伊豆に来てもらうきっかけを提供できている事です。もしボランツーリズムが無かったら修善寺や天城そして土肥にはきっと来ていないだろうという若者達が実際にこの場にやってきて作業をする。自分が触れたり見たりしたものは必ず印象に残り思い出になる。これが将来的に家族が出来たりご両親と一緒に伊豆へ訪れてくれる時のきっかけになってもらえたら嬉しいですね。実際にご家族といらっしゃってくれている若者も既にいます。
また地域の皆さんにとっても「若者が来てくれる」というのは楽しみにつながり、皆さんの活力が生まれるきっかけになっていると感じています。
Q3 伊豆半島の観光振興に必要なものは?
伊豆の観光振興だけに限らずポイントは2つあると考えています。ひとつは「次世代育成」ということです。いま伊豆は人口減少が課題となっています。一見観光と関係ないかと思われるかもしれませんが、活力が失われては地域の魅力が比例して下がって行く。実際「地域愛」の高いエリアほど観光客数は伸びています。ボランツーリズムも同じ考えですが、なるべく早い段階で地域を若者に知ってもらい、そして都会に行っても「ぜひ伊豆へ行ってみてください!」と宣伝できる人材の育成が必要不可欠です。
もうひとつが「HUB」機能です。組織を統合したりしても中々うまくは行きませんが、人を中心として動かして行く方法論の方があっていると思います。これも人材育成ですが「伊豆全体のコンシェルジュ」を担える人をそれぞれの地域で何人育て情報を集中させるかという部分ではないかなと思います。
今の観光というものはマスツーリズムの時代から大きく転換しました。
ネットで個人が予約する旅行もあれば、スポーツや教育・研修や視察などありとあらゆる事を知っている人が必要です。本当にお金をかけなくてはならないのは優秀な人材に対してちゃんとした対価を払う事だと僕は思っています。
Q4 飯倉さんにとって伊豆市の魅力は?
伊豆市に住んでいると身近すぎて見落としてしまうのですが、やはり自然の豊かさだと思います。緑も多いし川も綺麗、空気も美味しければ水の音も素晴らしい。また子供との対話の時間が多く取れるというのも魅力のひとつではないでしょうか。理由としては子供が遊びや塾にいく場合、親が送り迎えをしなくてはならないという事情がこのエリアにはあります。ある一方では交通が不便なことで大変だという話もありますが、もう一方では都会では送り迎えがない事で子供と接する時間が便利によって削られているという事なんです。子供を育てる環境としては最高の場所だと思っています。
《ボランツーリズムの様子》