2015/07/07 13:25
(つづき) 3月になって、そんな私たちの元に、福井県の小学校からひまわりの種とともに一枚のCDが送られてきました。福井県鯖江市 立待小学校3年生の子らが作って歌ってくれた「ひまわり」という曲でした。 動画はこちらから **** 【ひまわり】 作詞 平成23年度立待小学校3年生  作曲 一途 監修 岩堀 美雪 少しでも だれかの 力になりたい ひまわりの花を さかせたい 小さな種が つながっていって たくさんの 小さな 芽を出したよ 風がふいても 曲がっても 雨がふっても 立っている 太陽に向かって のびてゆく 黄色い 大きな ひまわりの花 秋に なったら 種がとれたよ みんなの気持ちが とどいたよ 心の中にも 咲いたひまわり いつまでも ずっと 咲き続けるよ 風がふいても 曲がっても 雨がふっても 立っている 太陽に向かって のびてゆく 黄色い 大きな ひまわりの花 みんなが 助け合えば 心もつながる そんな 日本が 大好きだ 100人の人が 集まれば 100こ 以上の 愛が集まるよ 風がふいても 曲がっても 雨がふっても 立っている 太陽に向かって のびてゆく 黄色い 大きな ひまわりの花 心の中の ひまわりの花 *****  小学校3年生の子どもたちの歌声に、「チームふくしま」大の男の理事たちが、涙をぼろぼろ流して号泣しました。 つながっていくことの大切さ、どんな状況でもあきらめないことの大切さを、わずか9歳の子どもたちが教えてくれました。 「除染の効果がなくてもいい、この活動を続けよう!!」 「ひまわりを福島と全国の人々の心をつなぐ絆にしよう!!」 二度目の絶望の中で、再び希望の光が見えた瞬間でした。それから、みんなで心を一つにして知恵を絞って考えました。そして、プロジェクトの柱を次の3つと決めました。 雇用効果 ひまわりの種を袋に入れ名札を描く仕事、ひまわりキットの作成などが福祉作業所のお仕事を産んでいます。 観光効果 ひまわりを育ててくださっているみなさまが自分が育てたひまわりを見に来られるきっかけの観光の目玉にしています。また、このひまわり畑での結婚式で7組の皆様がご結婚されています。特に小学校、中学校の教科書副読本の掲載にもなりましたので教育旅行のきっかけになればと考えています。 教育効果 防災教育、道徳教育に役立てていたけます。 ひまわりを育てて種を送ることで、「自分の得意を磨くことが他人に喜んでいただけるように努力していこう、困った時には、助け合う気持ちを忘れないでいよう」という気持ちが子どもたちの中に育っていきます。 この3つの柱を中心にしてプロジェクトはまた動き始めました。子どもたちの歌に救われ、この歌のおかげで「福島ひまわり里親プロジェクト」の活動は希望の光を取り戻しました。私たちにとっては奇跡ともいえる歌でした。 そして、2015年になった今も、希望の光は消えることなく日本中にどんどん広がっています。 だから、自分たちを救ってくれたこの「ひまわり」の歌に大変感謝しています。そして、これからも大勢の人に伝え続けていきたいです。 また、この曲に涙し、そして勇気づけられたのは私達だけではありません。 この「ひまわり」を聞いた福島の多くの人々が、口をそろえてこのように言います。 「歌を聴いて涙が出た。この歌は福島に希望を与えてくれる。ぜひ広げてほしい」 福島の人達は、この歌に、子ども達に、希望と頑張る勇気をもらったのです。 我々は、震災があったせいでなく、あったことをきっかけに福島は良くなったと、同情でなく尊敬の街福島になると考えています。 2015年になった今も、希望の光は消えることなく日本中にどんどん広がっています。そして、私達を再び立ち上がらせてくれたこの「ひまわり」の歌は、今、私たちのプロジェクトの応援ソングとして私達の活動を支えてくれています。 このような願いのもと、今年の夏は歌を作った子どもたちと歌に救われた福井の子どもたちや福島の子どもたちが、ニューヨークとロサンゼルスで「ひまわり」を歌います。 「NPO法人チームふくしま」