美濃加茂産ほんもろこ誕生記念「もろこの里」プロジェクト
こんにちは、加茂野農水産加工グループの岸です!私たちは、平成17年より安全で安心で美味しい農水産物を皆様にお届けしたいと無農薬水田で「ホンモロコ」の完全養殖に取り組んでいます。ホンモロコを地域の皆さまに知っていただき、美濃加茂産ホンモロコを増やし、安心安全なお米も作っていけたらと思います。 そこで今回は、美濃加茂産ホンモロコの誕生を記念して、「もろこの里」を作ろうとプロジェクトが立ち上がりました!今回は、まず第一弾として、ホンモロコと触れ合える「もろこの里・魚遊び広場」を作りたいと思っています。
▲ホンモロコ
ホンモロコは、体長8センチぐらいのコイ科の淡水魚で、骨は柔らかく、身はくせがなく、淡白な中にも甘みがあるなんともできた魚なのです。塩焼き、煮物、天ぷら、唐揚げ、佃煮、南蛮漬けなど、どんな料理でも合う食材です。京都の料亭などでは高値で取り引きされるなど、高級食材としても有名です。本来の産地は琵琶湖ですが、外来魚による食害などの原因で、年々採れる量が少なくなっています。
ホンモロコは、山間部や農村地域でも生息できるということで、緑と水が豊かな、ここ岐阜県美濃加茂市の水田のことを気に入ってもらえたようで、元気に暮らしています。 ほんもろこの本来の産地琵琶湖では年々採れる量が少なくなっていると聞きますが、日本各地の山間部や農村地域も気に入ったようで、ここ岐阜県美濃加茂市の水田でも元気に暮らしています。
どんな魚かというと、体長8センチぐらいのコイ科の淡水魚で、骨は柔らかく、身はくせがなく、淡白な中にも甘みがあるなんともできた魚なのです。私たちのグループでは、この安全で安心な美味しいお魚を皆様にお届けしたいと平成17年から無農薬水田で完全養殖に取り組んでいます。
循環・参加・共生できる地域農業の実現にむけて
▲ホンモロコ
水田の水生生物調査の様子 私たちがつくりたい「もろこの里」は、「子どもたちに、生きる力を感じてもらう」をコンセプトにしています。最近では、子どもたちが外で遊ぶことが減り、自然の生きる力を感じる機会が少なくなっています。そのため、自分自身も生きる力が弱くなり、大人になってからも、心の病気になる人が増えています。そこで、子どもたちに自然の生きる力を感じてもらうためにも、「もろこの里」を作りたいのです。
ホンモロコの泳ぐ水田には水中のギャングと呼ばれるタガメや、アメリカザリガニ、ミズカマキリなどいろんな水生生物が集まってきます。子どもたちの暮らすすぐそばに生き物がいることを感じて欲しいのです。水田での水辺の生き物観察やホンモロコが生きる環境にやさしい稲作づくり、そして食物連鎖を通じて、生きる力を感じる教育の場を地域の田園地帯に作りたいのです。
▲真夏のホンモロコ水田整備作業
具体的には、ホンモロコの釣り堀、ホンモロコを素手で触れる水遊び場、無農薬水田でできたお米でつくったおにぎりなどが食べられるフードコーナー、そんなゆっくりと時間が流れているような水田風景を眺めていられるベンチ、子どもからお年よりまでが心穏やかにと過ごせる憩いの場を計画中です。
▲モロコの里イラスト
当グループでは、休耕田でのホンモロコの養殖を研究しています。子供たちの暮らすすぐそばに生き物がいることを感じて欲しいのです。水田での水辺の生き物観察やホンモロコが生きる環境にやさしい稲作づくり、そして食物連鎖を通じて、生きる力を感じる教育の場を地域の田園地帯に作りたいのです。 そして、日本農業を取り巻く厳しい情勢の中で、ホンモロコとお米を一緒に収穫できる付加価値の高い水田をつくり、住宅と農地が混在する地域でしっかり農業を継続していきたいと考えています。
いつでも魚と親しめる場所を
水田で育てたホンモロコや水生生物を持参して、幼稚園の体験学習に今年の六月に出かけました。子供たちは前のめりになって手を挙げ自分の知っている魚のこと、田んぼのことを一生懸命話してくれました。そして、夏のプールにホンモロコを放った時一斉に大きな歓声があがり、皆がプールの中に駆け出しました。その姿を目の当たりにしたとき、心の底からやってよかったと思いました。
▲子供たちも大喜び!
また、昨年今年と収穫の秋とになると、地元の農協の駐車場をお借りして「ほんもろこ祭り」を開催しています。小規模イベントではありますが、何時間もホンモロコと遊んだり、ホンモロコの唐揚げや塩焼、佃煮を「美味しい」とたくさんの方に召し上がっていただけたとき、私は出来る限りこれを継続していこうと思いました。そして、年間を通じて活動できる場所をつくりもっと多くの人達とホンモロコを通じて交流したいと考えています。
わくわく農村体験「もろこの里」で元気に遊ぼう!
第一に自分の暮らす地域の中で、お米と一緒に育てられたホンモロコを消費することで、食の安全安心を守ることが出来ます。第二に私たち地域でも農業従事者の高年齢化、農業離れは年々進んでいます。これに比例し休耕地や耕作放棄地が毎年増えています。 ホンモロコの養殖作業は軽作業です。高齢者の生きがい活動、子どもの体験実習の現場としてこれらの農地を活用できます。第三に農村地域に新しい水辺景観が見られるようになります。
▲農村地域
▲水辺景観
朝夕散歩している女性の方からは「私はこの水田の風景がとても好きです。何か飼っていらしゃるのですか」と声を掛けられました。この田園地帯の景観を未来へ継承していくことは私たちの使命だと思っています。
設計、建設その他のスケジュール
2016/4 「もろこの里」詳細設計 (釣り堀、魚遊び広場、植栽、テラスなど)
2016/5 もろこの里・魚遊び広場整備工事開始
2016/6 整備工事完成 検査 施設設備備品納入設置 開園準備
2016/7 開園(場所 美濃加茂市加茂野町加茂野地内)
集まった支援の用途とその内訳
整備工事費用:180,000円(魚遊び広場など)
設備備品:20,000円(机、椅子など)
合計:200,000円
「もろこの里」は大地の恵みです
およそ10年の歳月をかけて、美濃加茂の無農薬水田で「ホンモロコ」とお米を一緒に収穫できるようになりました。「ホンモロコ」はカルシウム、リンが多いのが特徴で、成長期の子どもたちにおすすめの食材です。また、高齢者の骨粗鬆予防にも適しています。癖のない魚なので、焼く、炊く、煮る、揚げる等いろいろな料理方法に適し、創作料理も試みられてます。
旬は11月から2月の冬季、3月~4月は子持ちもろことなります。水中のギャング「タガメ」もこの「ホンモロコ」を好んで捕食します。「ホンモロコ」の泳ぐ水田には「タガメ」の他にアメリカザリガニ、ミズカマキリなどいろんな水生生物が集まってきます。そしてイベントでの「ホンモロコ」は子供たちの人気者です。「もろこの里」に大勢の人達といろんな生き物が集まってくださることを夢に描いてこのプロジェクトを実現したいと思っています。
起案者情報
【団体名】加茂野農水産加工グループ
【代表者】岸 篤司
最新の活動報告
もっと見るもろこの里 触れ合える生き物について2
2015/12/19 08:11おはようございます、加茂野農水産加工グループです。岐阜も非常に寒くなりました。みのかもろこ(ホンモロコ)は秋から冬にかけてがシーズンで、美濃加茂市内外の日本料理店など飲食店に出荷しています。 先日に引き続き、もろこの里で触れ合える生き物についてです。環境が良ければ、ひょっとしてタガメを見ることができるかもしれません。残念ながら今年はまだ見れていませんが、数年前たまたまモロコの収穫時に水田にタガメがいましたので捕獲しました。 捕まえた際、ホンモロコがタガメに捕食されていました。水中のギャングといわれるだけあって、あっというまに針状の口から送り込まれる消化液で、身は溶かされ吸われて骨と皮のみが残りました。 モロコとは同じ水槽では共生できそうにありませんが・・・。食物連鎖の世界を垣間見えることができる貴重な機会になるかと思います。 引き続き取り組んでまいりますのでよろしくお願い致します。 もっと見る
もろこの里 触れ合える生き物について
2015/12/15 18:37ご無沙汰しています。いつも応援ありがとうございます。 今日はもろこの里で触れ合える生き物についてお話したいと思います。 もろこの里は、水田の水辺に住む生き物と触れ合えるをコンセプトとしています。 例えばこんな生き物です。 ・ほんもろこ ・ザリガニ ・タガメ 極力自然のまま、生き物と触れ合えることをコンセプトとしているので、他の生き物を見ることも出来るかもしれません! もっと見る
もろこの里 フードメニューについて
2015/11/29 10:28いつも応援・ご支援ありがとうございます。加茂野農水産加工グループです。 今日は”もろこの里”で提供するフードメニューについてです。”もろこの里”ではホンモロコをはじめとする水辺の生き物と親しむ場所となりますが、そこでゆっくりくつろぐ際に食事の提供もしようと考えています。 ひとつは地元の無農薬畑で育てたとうもろこしで作るポップコーンです。とうもろこしは今年も育成しておりまして、このような感じです。 また、おにぎりも町内のホンモロコ育成水田に植えてあるホンモロコ米を収穫して提供する予定にしています。 皆さんの応援、寄せられたご意見などから一層具体的なアイディア・プランにつながるような気がしています!引き続きよろしくお願いします! もっと見る