伝統から派生、そして新たな文化として定着
四郷には千両踊りという踊りがあります。
一度やると千両のお金がかかるという、豪華なものだったそうです。
歴史も400年はあったのでは?とのことで、串柿とともにあったのだろうなと想像できます。
そんな千両踊りも、戦争の影響もあり、踊られなくなり、いつしか忘れ去れようとしていました。
千両踊りについての文献が見つかり、下津川の方で子供の頃踊った記憶があるという年配の人がかろうじていて、地域の人たちの尽力により、昭和58年に復活、再演されました。
現在でも、大宮神社秋季大祭で奉納されています。
復活させた伝統文化
それを次世代へ繋いでいくために、男の子だけの踊りだったのを、女の子たちの踊りも取り入れました。
千両踊りは、太鼓を使った踊り
その流れから誕生したのが四郷千両太鼓です。
最初はたった一つの太鼓でした。
数人の若者たちが夢中になって練習して
それが四郷の地域活動に発展して行きました。
四郷の人たちと話すと、昔は太鼓叩いてたという人の多さに驚かされます。
子供達はみんな太鼓の練習をするのが普通と思う、そんな時もありました。
近隣の市町村にきていた英語補助指導員(通称 ALT)の人たちも受け入れ、国際交流もしていました。
その関係で海外で演奏したこともあります。
今年は結成30周年。
30年の歩みの写真展示からは、四郷が太鼓で一つになって活気付いていた、その熱量を感じます。
時代の流れで、太鼓をやめていく人が多く、太鼓が好きという外部の人たちの数が増え、四郷の地域活動としての太鼓色は薄れつつあります。
それでも、子供達が幼馴染たちや地域のおっちゃんたちと楽しく太鼓を叩いたという記憶を持って巣立って行って、いつかまたこの場に戻りたいと思ってくれたらと、私はそのために彼らとともに太鼓を叩いています。
30周年節目の年のコンサートも無事終わりました。
クラウドファンディング、チャレンジ期間も残り少なくなってきました。
まだまだ苦戦中。
しばらく太鼓は忘れて集中しまーす。