2018/02/15 18:08

多くのご協力で「いいね」は1150件、ご支援は37%を超えましたが、終了までの期限は迫ってきました。3月10日までです。そんな中、藤枝東高サッカー部は、新人戦県大会では浜名とのPK戦の末、17日の常葉橘との準決勝へ駒を進めています。

彼らサッカー部の活躍と、本プロジェクトを応援しているOBメッセージを紹介します。長年、ジュビロ磐田とアビスパ福岡で活躍し、2016年の現役引退の後、ジュビロ磐田強化部で選手育成に関わっているOB岡田隆さんからのメッセージです。 

<藤枝東高サッカー部時代の印象的なエピソードや思い出は?>
思い出に残る試合や練習、合宿などは挙げればきりがないほどたくさんありますが、1年生の時のサッカー部の仕事を挙げたいと思います。
藤枝東高では、1年生の時に、部活動運営のための様々な仕事を割り振られます。
私はボール係でしたので、学校の終礼が終わりしだい、すぐに着替えてグラウンドへ行き、ボールをタオルで拭いて、空気圧チェックをし、ボールの数を数えてグラウンドへボールを出しました。練習開始時刻までに、とても慌ただしく準備をします。
雨の次の日は、固まった土がついていたりするので、まず水拭きをし、そのあと乾いたタオルでまた拭いて、少しでも良い状態のボールで練習ができるように、心がけていました。
そして、練習後はなくなったボールがないか、再度ボールの数を確認し、雨の中での練習時など汚れがひどい場合は、またボールをタオルで拭いて終了です。
他にも1年生には多くの仕事があり、毎日のことですので、大変だなと感じることもありましたが、プレーするだけではなく、プレー環境を整えることや、周りの選手のことを考えて行動をすることが、チーム運営においては欠かせない要素であるという基礎を学ばせてもらったと思っています。
サッカーをするということは、多くの人やものが関わって成り立っています。当たり前ではありますが、中学校までは、環境の多くを周りの方に整えてもらっていて、あまりそのことに気付けていませんでした。
サッカーをする環境を整える事は決して簡単ではないこと、そしてそれらが整った時に、チームは成長し強くなっていくということを、藤枝東高のグラウンドから学びました。プロになってからも、その学びは多くの場面で活かされていたと感じています。

<サッカーは藤枝東高の「校技」ですが、入学してから実感することは?>
入学して一番驚いたのは、当時、新入生男子がスパイクを必ず購入しなければいけないということです。
卒業後、いろいろな出身地の方と話をしますが、スパイク購入が義務づけられている高校は他にはありません。その話をすると決まって、やはり藤枝はサッカーどころだね、だから静岡のサッカーは強いんだねと言われるので、サッカー愛の深い藤枝東高出身だということを、誇らしげに感じていました。
また、体育の時間に行われるサッカーも、その購入したスパイクをみんなが履き、真剣勝負が行われます。サッカー部も、しっかりプレーをしないと足を引っ張ってしまうくらいです。サッカーが「校技」であるとはこういうことかと、もし体育の時間を見ていただいたら、感じることができると思います。

<今回のクラウドファンディングによる人工芝整備について>
私が藤枝東高を卒業後、大学を経て、プロサッカー選手として10年間プレーできた礎を築かせてもらったのは、間違いなく藤枝東高での生活であり、藤枝東高のグラウンドです。
そのグラウンドの劣化が進み、早急に整備が必要な状態ということで、何か力になりたいと強く思っています。私だけでなく、多くの藤枝東高出身のプロサッカー選手、また藤枝東高のグラウンドでプレーしてきた多くの方が同じ思いを抱いていると感じています。
新しく藤枝東高のグラウンドが整備され、良い環境で多くを学び、日本のみならず、世界で活躍するサッカー選手がでてきてほしいと願っていますし、藤枝東高のグラウンドで培ったものを存分に発揮して、卒業後に選手としてだけではなく、さまざまな分野で社会に貢献できる人材が育ってほしいと強く願っています。その一助になれたら幸いです。

<2003年卒:ジュビロ磐田、アビスパ福岡、ジュビロ磐田>

※引退会見のコメントをご覧いただけます(2016年11月10日)⇒ジュビロホームページ

今も裏方として大好きなサッカーに関わっているからこそ、環境整備の重要さを強く願っていることが伝わります。まさにこのプロジェクトが、東高サッカー部や地域のサッカーの支えになるはずです。本プロジェクトについては、2月9日に日刊スポーツ(静岡版)でもご紹介いただきました。

残り23日、ラストスパートに向けてご支援を宜しくお願いします!