移住して9年-里山暮らしで気づいた想い。
皆様、はじめまして。
発案者の大平みさとと申します。
9年前、自給自足への憧れから、石川県能登半島のど真ん中にある中能登町に移住し、現在は、築150年の古民家で里山暮らしを満喫しています。
また、20年以上も空き家となっていたお家をDIYで住める状態に修繕し、リラクゼーションサロン「いやし処 悠庵」を開業し、今日に至ります。
NHK「猫のしっぽ かえるの手」でおなじみ、京都の大原で手づくりの里山暮らしをおくるイギリス出身の女性、ベニシアさんが手がけるイングリッシュ・ガーデンに憧れて、私自身もガーデニングに力を入れています。
ガーデニングを通して植物と関わる中で、
「豊かな里山のある中能登町に、もっと人と植物が交わる空間があったらいいな」という想いから、今回のプロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトでは、地域の人が育てている花苗を交換し合ったり、
お散歩の途中でちょっと立ち寄れるような空間として”花苗交換所”を作ります!!
《花苗交換所》を作ろう!と思ったキッカケ
先ほども述べた通り、私は日々の暮らしの中でガーデニングに力を入れています。
そんな中で、この花苗交換所を作りたいと思ったキッカケが2つあります。
■ 1つ目のキッカケ
「どんな花を植えようかな」と、よくホームセンターへ花苗や球根を買いに行くのですが、売られている花の種類は似たり寄ったりで、なかなか個性的な植物に出会うことが出来ません。しかし、取り寄せるとなるとコストがかかり過ぎてしまいます。
そこで、地域の人達が自分の庭で増えすぎて間引いている花苗や球根・種を、
それを欲しい誰かと交換し、新しい種類の植物を増やすようなシステムがあったら良いのではないかと考えました。
■ 2つ目のキッカケ
また、地域の中で、ご家族の入院や介護・亡くなられたことで管理しきれずに困っている山野草や盆栽の鉢などの話もよく聞きます。特に、盆栽などは育てていた方の想いや手間暇がかけられたものであり、それが枯れ果てていくのは心が痛みます。
そんな盆栽や鉢も、誰か新しい方のもとへご縁をつなぐ場所があれば、植物も、育てていた人の想いも救われるのではないかと思います。
花苗交換所は、こんな場所!
決めたら即行動、やりだしたらとことんの性分です。自宅に隣接する、明治時代から建つ古い納屋を交換所として開放することに決めました。納屋を大掃除して、花苗交換所「グリーンスタンド」の看板を掲げることからはじめました。
古い納屋の雰囲気を活かしながら、インスタ映えするビジュアル空間を目指し、腕によりをかけて内装を作りこんでいます。花苗交換に訪れた人を楽しませるような、フラワーアートな場所に仕上げたいと夢を膨らませています。
また、寄せ植え教室、盆栽教室など、植物を暮らしに取り入れたライフスタイルを学ぶ、
カルチャー・スペースとしての活用も考えています。
そして、花苗交換所としてだけでなく、健康維持のためにお散歩をしているおばあちゃんたちの、「おさんぽ立ち寄り所」としても活用してもらえたらと考えています。
手の込んだものではありませんが、
簡単にお茶やコーヒーも楽しめる設備もご用意する予定です。
花苗交換所は「ありがとう、おかげさま」の感謝経済
能登には昔から、人々のつながりを支えてきた物々交換の文化が根付いています。
近所に自分の作った野菜や獲ってきた魚のおすそ分けをしに行けば、帰りには、お菓子やらおかずやらのお返しを持たされて帰って来る。モノとモノだけでなく、時には何かを手伝ったり助けたり。。。そんな愛おしい文化がまだまだこの地には強く残っているのです。
私が考える花苗交換所のルールも、土地に根付いたシンプルな「物々交換」です。
植物の種類に格差をつけず、通貨を介在させない「感謝経済」システムです。
「ありがとう、おかげさま」という気持ちを植物にのせた交換の場です。
花苗交換所が発行する”おさんぽマップ”で、地域を巡る仕組みを。
花苗交換所のある中能登町久江には、地域内に古墳や桜の名所、ポケモンGOのポケストップ密集地があります。また、車で5分以内の距離に国指定史跡「雨の宮古墳群」「親王塚古墳」などの観光資源もあり、地域の外から訪れた人にも楽しんでいただけるスポットが各所に点在しています。その他にも、近くにオシャレな雑貨屋さんや飲食店・お弁当屋さんがあり、どのお店もこの地域に賑わいを生み出しているお店です。
移住して以来、地域で歴史ボランティアガイドをしてきた経験を活かして、そんな地域の魅力ある場所を取り上げ、《花苗交換所》発の「おさんぽマップ」として発行出来ればと考えています。発行したマップは花苗交換所に設置して、地域の人や遠方から訪れた人にも、観光やまちめぐりに役立ててもらいたいと思います。
地元の若手芸術家を支援し、地域の知的好奇心を育む環境を整えたい。
花苗交換所の資金調達を企画するにあたり、親交のある能登在住の切り絵アーティスト 坂下奈美さんの協力を得、リターン(お返しの品)としてご用意させていただきました。坂下奈美さんの超絶技巧の切り絵作品は、昨年、Twitterで1日に6万いいね!を集め、4万のリツィートで拡散されたことで海外サイトやヤフーニュースでも取り上げられ、各種メディアで報道されるなど、大変注目を集めました。詳しい作家活動歴については、「紹介レポート」をご覧ください。
そこにある想いとしては、能登のような地方では、自然やヒトに触れるという面では豊かな暮らしができる一方で、絵や演劇・映画などの芸術文化からは物理的な距離があり、なかなか触れる機会がありません。つまり、都市部とは、知的好奇心を育む側面において格差があるのです。
私は、そんな格差を乗り越え、この地域においても芸術文化に触れ、知的好奇心を育める環境づくりが必要だと考えています。だからこそ、地元の若手アーティストを支援していきます。
花苗交換所でも、坂下さんの作品を紹介するコーナーをつくり、さらなる作家活動を後押ししていきたいと願っています。そして、地域の皆さんの知的好奇心を刺激できるような、フラワーアートな場づくりを心掛けてまいります。
起案者からのメッセージ
誰でも花を見ると心がなごみ、やさしい気持ちになれます。花を育てることは、時間をかけて小さい命への愛を育てることにつながります。花を育てる人が多く住み、花がいたるところに咲いている街は、心ゆたかな街であり、私たちが簡単にできる社会貢献の第一歩だと信じています。私は、花苗交換所が次々と波及して設立されるよう、まず最初のモデルを成功させたいと願っています。そのためにも、これをご覧になって共感していただけるみなさまのご協力が欠かせません。-Written by 大平みさと
支援金の使いみち
クラウドファンディングのご支援金につきましては、花苗交換所の運営費(印刷物、花苗用園芸土、プラ鉢などの消耗品、維持管理費など)と坂下奈美さんの芸術活動支援にあてさせていただきます。詳細は下記の内訳の通りです。
【内訳】
・印刷費 100,000円
・消耗品費 20,000円
・維持管理費 20,000円
・芸術活動支援費 100,000円
・FAAVO手数料 60,000円
メディア
★北陸中日新聞朝刊(2018年1月17日)に取り上げられました。詳しい内容は、「北陸中日新聞レポート」をご覧ください。
●実行スケジュール
・1月22日~3月31日までの土日・祝日(10:00~16:00)まで内覧自由
・4月1日正式オープン!!
● お問い合わせ先
「いやし処 悠庵」 TEL:0767-77-2470
最新の活動報告
もっと見る花苗交換所のリノベーション進行中(2)
2018/02/03 07:57昨日は久しぶりにお日様がおがめて、ホッとするような一日でした。 DIY好きにはちょっと気になっていたパーツ「ソーホースブラケット」を買ってきました。さあ、何ができますでしょうか。 こちらは納屋の引き戸。ここにウォールデコしやすいよう、コルクマットを貼っていきます。何を飾るかは思案中。 納屋の作業で冷えた体をあたためてくれるのは、「酵素玄米甘酒」。酵素玄米をこうじで発酵させた新作甘酒です。これがとっても、おいしいんです! 今日も一日、がんばってまいりましょう!! もっと見る
グリスタ展示用の昆虫標本づくり
2018/01/31 08:36グリーンスタンド内に昆虫標本を展示するスペースを作りました。これは中能登町の小学校の先生が1970~80年代に作られた昆虫標本で、ほとんどが中能登町で採集された昆虫です。中には絶滅危惧種の昆虫もあります。能登の自然の豊かさを昆虫たちが物語ってくれています。 昆虫を魅力的に見せたいという私なりの工夫で、自作アレンジの標本箱に移し替えています。この作業が楽しくてはまっています。 まだまだ作ります! もっと見る
花苗交換所のリノベーション進行中(1)
2018/01/28 09:16ここ数日間の積雪で、底冷えのする花苗交換所。少しずつですが、内装を進めています。寒い雪の中をご近所の方が花の種を持ってきてくださったり、花鉢をたくさんお譲りくださったりと、心温まるうれしいことが続いています。 入口にいろいろな告知に使う掲示板を作ろうと壁面にコルクマットを貼りました。いい感じにジャストサイズ。 能登なのにカントリーウエスタンっぽい。古民家に不釣り合いかな? バーボン飲ませるお店みたいですね。 もっと見る