こんにちは。愛媛県今治市で大工をしている小林建工の広報担当・小林直矢です。
今治タオル・造船・バリィさんで有名な小さな田舎町で、私たちは日本で遠い昔から受け継がれてきた技術を使った伝統構法(工法)で家を建てています。

▲YouTube3日で100万再生された動画キャプチャ
https://www.youtube.com/watch?v=W1pvUlQgYtk
↑その動画はこちらから

▲伝統構法(工法)の家 その1
本当に健康に暮らせる家とはどんな家でしょうか?簡単に説明します。
まず、魚は汚れた水の中では生きていけませんよね?
魚の健康は水で決まります!
では、人間の健康は何で決まるのでしょうか?
答えは簡単です。「空気」です!
室内と外の自然の空気が循環することが大事であると考えます。
健康は環境で決まります。もちろん食品なども影響するでしょう。
しかし、空気の悪い空間の中ではストレスが体にかかっていることになります。
自然素材を使い部屋が外と自然に呼吸するようにすれば快適な空間が出来上がる訳です。
本物の木を使えば、木の香りで癒されるでしょう。子供が元気に遊びまわれるでしょう。
いつまでも健康で癒される家に住みたい。誰もがそう思うはずです。
日本の伝統建築は、日本の四季に合わせて先人たちが残してきた理にかなった建築方法です。

建築の「築」の文字を分解します。
竹・・・竹を使い、土壁の下地を作り
工・・・土を発酵させ土壁を塗る(空間を呼吸させるため・調湿効果も)
凡・・・瓦を使い、雨風を防ぎ(木材が腐らないように)
木・・・木材ですべてを支える・すべて本物の木を使う。(木材自体も湿気調整してくれます。)
空間すべてが呼吸するように作ることができます。
このように伝統建築は古いと思われがちですが最先端の健康住宅であると言えます。
悲しいことに、現代の建築方法とは真逆の考え方です。

▲伝統構法(工法)の家 その2
日本には数多くの先人たちが残してきた技術(知恵)が存在します。
しかし、この技術は現代の新しい技術・コストや時間的に効率よく大量に製造できるものなどに市場を奪われ、
後継者となる世代に十分に技術が継承されず失われる存在のものが多くあります。
本当に価値あるもの…とはどんなものなのでしょうか?

▲かんなの薄削り(ミクロンの世界の削りの技術)
先人たちが残してきたその知恵は「日本の宝」だと思いませんか?
このような技術をなくさないためにも、本物の価値を上手に伝えていくことで職人さんたちに還元できる仕組みを作らないと日本の宝である技術は失われていくでしょう。

▲四国八十八ヶ所 第56番 泰山寺のお堂 その1

▲四国八十八ヶ所 第56番 泰山寺のお堂 その2

建築の部分でも伝統構法で家を建てる大工さんが減っています。
手間がかかる伝統構法は、工期が長くなりコスト高になります。薄利多売の時代に合わない建築方法だとも言えます。
木材一つをとっても同じです。
自分の家がどんな木で建てられているか?知っている人はどのくらいいるでしょうか?またその木は本物の木でしょうか?木を貼り合わせた無垢材に見えるように装飾されたものでしょうか?

▲集成材(左)小さな木材を貼り合わせたもの) (右)集成材を無垢材に見えるようにしたもの
これは大きな問題であります。木の価値がなくなると山への還元が出来なくなり、山の管理が十分に出来なくなります。その結果、木は育たなくなり災害などが起こる割合が増えてしまいます。海外の安い木材が大量に輸入されることなどもからみ実際に国産材の価格は低下しているため、地域の木材センターなどは廃業しているところも多くあります。
単純に以下の写真でどちらが価値があるかわかりますか?

木の価値は、産地ブランド、種類も存在しますが樹齢が重要な要素であります。
左の写真と右の写真、どちらの木が高樹齢でしょうか?
(年輪の多さ・細かさは高価な木の判断基準の一つ)
一般的に高価な木材は高樹齢です。文化財など社寺建築で使われる木材は高樹齢のものを使用します。
数千年と続く木造建築物は長く持たせる(長持ちさせる)ために高樹齢の木を使っています。
長く建物を残すにはなるべく高樹齢の木を使うこと、そして長持ちさせる技術や知恵を使うこと、これは歴史が証明している事実です。
私たちが目指すもの

これらの木の価値を知ってもらうこと、そこへ伝統技術を組み合わせることで付加価値をつけたオフィス関連商品を作りたいと考えています。
これらの製品を使うことで本当の価値を知ってもらうこと、身近に木の香りを感じ木の癒し効果を体感してもらうこと、また伝統技術を知ることで木造建築に興味をもってもらい将来、木の家の受注が増え日本の伝統建築がより良い方向へと向くことを願い、今回の企画に応募しました。
私たちが作る製品は、高樹齢の価値ある木材や伝統技術を使用します。本来の木の香りを失わないように、塗装にもこだわりを持って自然素材で仕上げています。
これらの商品を知ってもらうことで、職人の技術の発信にも期待できます。「日本の宝である伝統技術」が長く継承されることを願いつつ未来に繋げていきたいと思っています。
伝統技術で作るオフィス家具

▲オフィステーブル
以前依頼があったオフィステーブルです。1枚板で釘や金物を一切使用していません。
木のない空間に入れることで木の香りを漂わせ、仕事がはかどるかもしれません。

▲オーダー食卓テーブル
オーダー食卓テーブル。1枚板で釘や金物を一切使用していません。
一枚板を見るときですが上記の写真のように板目(たけのこの様な部分)が真ん中にまっすぐ通っているもの、また柾目(たけのこ部分の横のまっすぐのところ)が端から端までまっすぐであり外に流れていないものが価値があると言えます。
【伝統技術】蟻桟(ありざん)という、板の反りを止める加工方法
組み立ての様子をご覧下さい。

▲蟻桟(ありざん) 板の反りを止める役割をします。

▲蟻桟を入れるところ
https://www.youtube.com/watch?v=Llnj4nIY1IQ
▲動画はこちら
蟻桟を入れることで板の反りを防ぐことができます。木の特性を知っていた先人が残した技術です。
木材は木の皮があった方向へと曲がる性質をもっています。(木表の方向に外側が反るように動く)
これを防ぐために上記の蟻桟という技術でそれを止めます。
▼違う方法の蟻桟動画
https://www.youtube.com/watch?v=-E6OXZFMg8Y
【伝統技術】釘や金物を一切使用せずに組み上げます。

▲▼上下の写真が組みあがり「足」となります。込み栓と呼ばれる木の栓を打ちます。
▲(上記写真)足の部分にも年輪の細かい高樹齢のものを使用しました。

▲この部分も板目が材料の真ん中に通っています。贅沢な木取りでもあります。
(木材のより中心を使っているということ)

▲込み栓を入れるところ(木の栓)
釘や金物は緩みますが、木の栓は一生引っ張り続けます。木と金属は相性が悪いです。

これらの商品は、釘や金物を一切使用しない作りとなっています。
釘や金物がなかった時代に先人たちが残した日本が守るべき伝統技術です。
その他の技術の動画をご覧ください。
【伝統技術】木材の乾燥にもこだわりを持っています。
また木材の乾燥にもこだわりを持っています。人工的に乾燥させるものではなく天然乾燥(自然に乾燥させる)にこだわっています。
自分よりも長く生きた木を使います。木の特性を知り尽くしたうえで天然乾燥させ長く使えるように加工するべきと考えます。(乾燥する時間も数年かける場合もある)

▲天然乾燥させているところ
【伝統技術】再利用可能で末代まで使えるものを
本物の木材を使うことで分解して再利用することも可能です。価値あるものですから、孫曾孫の代まで使えるように大事に使ってほしいものです。
私たちが建てる家は、
「床柱はまた次の代に外して使ってください。」
「天井板もうまく外して使ってください。」
「柱でも使えるものは使ってください。」
「大黒柱もうまく解体して使ってください。」
と言っています。
なおかつ
使えないものは自然に帰る、この生まれた地球の大地に返すという考えで家を建てています。
このような考えで、今回の企画内容「オフィス」関連商品も作りたいと考えています。
ゴミになるようなものをなるべく使わないことで産業廃棄物が増えません。
これが本当のエコに繋がるのではないでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=GqUTfem7ZdU
家を建てる予定の方は一度、この動画を見てください!
リターン品
■ヒノキの削り花(各リターン品に3袋ずつおつけいたします。)

・材料(ヒノキ)
・分量 適量(写真のように袋詰め致します。袋のサイズは23cm × 15.5cm)
・内容
伝統工法での建築中にかんなで削ったヒノキの削り花です。
香りをお楽しみください。
■お箸6本セット(杉・ヒノキ・桑など種類を変えて)

・材料(杉・ヒノキ・桑など)、寸法22cm~23cm
・内容
杉・ヒノキ・桑など種類を変えて・香りの違いをお楽しみください。
■伝統仕様の木製マウスパッド

・材料(天板=霧島杉)、寸法(幅18cm 奥行き25cm)、
・
サイズ調整可能(上記寸法以下で加工可能範囲で調整OK)
・販売価格 8,000円~
・内容
南九州の霧島火山系一帯から産する大径木。木目が美しい。
片蟻桟(かたありざん)で板の反りを止めるように加工
レーザーマウスで動作確認済み
■伝統仕様の携帯スタンド(デバイス置き場)

・材料(肥松×黒檀)、寸法(幅9cm 奥行き10cm 高さ18cm)
・販売価格 12,000円~
・内容
蟻桟を4か所使った伝統技術で作るデバイス置き場です。
携帯置場でも使えますし裏側でタブレット端末置き場としても使用できます。
■銘木で作った名刺入れ

・材料(ケヤキ・屋久杉・タモ・楓or栃・肥松)、寸法(7cm×12cm)
・販売価格15,000円~
・内容
貴重な銘木(写真左側から(1)ケヤキ・(2)屋久杉・(3)タモ・(4)楓or栃・(5)肥松)の中から選ぶことができます。
木目がどれも違いますのでお気に入りのものを指定ください。
完成写真の中から選ぶことができます。(一部の商品は先着順・在庫に限りあり)
サイズは一般的な5.5cm×9cmが入るように作成しています。
名刺の厚さにもよりますが、15枚程度入ります。
時間がたつと名刺に木の香りがつきます。渡すときの話のきっかけにしてみてください。
・銘木の特徴
「(1) ケヤキ・欅」

巨木が国や地方自治体の天然記念物になっていることがある。
「(2) 屋久杉」

屋久島の標高500メートルを超える山地に自生するスギ。このうち樹齢1,000年以上のもの、
もののけ姫に出てくる木霊が宿るとされる木
「(3) タモ」

昔から、高級材として使われている木材
「(4) 楓or栃」

「杢」と呼ばれる木の細胞や組織の異常な配列などにより材面に現れた特殊な木目が魅力です。
「(5) 肥松」

肥松とは?樹齢300年以上の松材の中心部(ヤニを含んだ赤味の部分)です。病虫害によって300年を超える古木はなかなか残っていません。油が多い木なので、磨けば磨くほど味が出てきます。磨きの手入れが出来ない人にはお勧めできません。
■銘木で作った名刺ボックス

・材料(屋久杉or秋田杉)、寸法(幅11cm 奥行き7.5cm 高さ4cm)
・販売価格15,000円~
・内容
貴重な銘木、屋久杉・秋田杉から選ぶことができます。(写真は屋久杉)
木目がどれも違いますのでお気に入りのものを指定ください。
完成写真の中から選ぶことができます。
■屋久杉のティッシュボックス

・材料(屋久杉)
・寸法 外観(27cm x 14cm 高さ9.2cm)
内側(25cm x 12cm 高さ7cm)
(↑ケースごと入れる場合は、このサイズ以下のもの)
・販売価格 28,000円~
・内容
直接ティッシュを入れることで、
屋久杉の香りがティッシュ自体をほのかに香らせます。

■伝統仕様の本棚

・材料(杉)、寸法(幅52cm 奥行き23cm 高さ44cm)
・調整可能(上記寸法以下で加工可能範囲で調整OK)
・販売価格 30,000円~
・内容
伝統技術を使った本立てになります。
■伝統仕様のオフィステーブルまたは食卓テーブル

・材料(樹齢100年以上・吉野杉)、寸法(幅100~160cm 奥行き70cm 高さ70~72cm)
・調整可能(左記寸法以下で加工可能範囲で調整OK・デザイン変更別途)
・販売予定価格 350,000円~
・内容
樹齢100年以上の杉の1枚板と伝統技術を使ったテーブルになります。
一枚板は展示品と同程度の材料になります。
釘と金物を一切使用していません。(送料約15,000~20,000円込)
できる範囲でデザイン対応します。
※各商品手作りですので多少の寸法の誤差はあると思いますがご理解ください。
資金の使い道
今回のクラウドファウンディングの使い道ですが、今後の商品を制作するための資金及び、木造建築・伝統構法・木の良さを伝えるための活動資金に当てたいと考えています。
・制作費用
・活動資金(撮影、編集など発信に役立つもの)
日本の技術はもっと日本人に知ってもらいたいし興味をもってもらいたいです。
YouTubeチャンネルで技術を発信していますが、海外の方が80%、フェイスブックページは60%が海外の方です。もっと日本で知ってもらえるよう頑張って発信していきたいと思います。
起案者情報
■起案者名:小林直矢
■団体名: 小林建工

■YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/kobayashikenkou
チェンネル登録者数 10002人 2015.4.7日現在

■Facebookページ
https://www.facebook.com/kobayashikenkou
3462いいね・2~3日に1回更新中

■ホームページ
http://www.kobayashikenkou.jp/
最後に
世の中にはたくさんの仕事があります。
自分がいなくなっても残るという仕事は素晴らしいものだと感じています。
少しでも多くの若者に、伝統木造建築の素晴らしさを伝え
世に残るような仕事が繋がっていくようにできるように願っています。
※銀行振込をご希望の方へ
銀行振込でのご支援方法をご希望される方は、担当者にて個別対応致します。下記アドレスまでメールにてご連絡ください。折り返し手順についてご案内させていただきます。
★mail【 taichan221@gmail.com 】
※1 ご連絡頂く際は、件名に"【FAAVO愛媛】銀行振込について"と入れて下さい。また、本文中には下記情報を必ずご明記下さいますようお願い致します▼
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