協力者の一人であるOさんは、元児童養護施設の職員です。
今でも里親であると同時に、関わった卒園生、中でもひとり親家庭の支援をされています。
彼女から聞く話は、私たちの活動に大きな示唆を与えてくれました。
「時々農作物をいただくことはあります。でも、お母さんたちは、しばしばそれを腐らせてしまいます。調理する暇がないせいもありますが、調理のレパートリーが狭く、『あるものを使って料理する』という習慣がない。一般家庭で育った子が普通に身につけていることが、なかなか身についていないんですね。それで結局子どもには、菓子パンやカップ麺など、すぐに食べられるものを与えることが多くなります。」
「役所にも行きたがりません。行政機関というか、そもそも社会を信用していないんですね。行っても態度が投げやりだったり、けんか腰だったり。人に頼る、甘えるということがとても下手です。制度があってもそれを利用する力がないんです。」
このような家庭には、単にモノを支給するだけ、制度を教えるだけでは解決につながらないことがわかります。
キャベツをあげるなら、すぐに食べられる状態にする、簡単なレシピとそれに必要な調味料等を一緒に渡す、あるいは一緒に調理する。
制度を教えるなら窓口まで同伴する、書類を一緒に書く。
その「ひと手間」をかけてホントに届く支援を、旬の野菜がちゃんと子どもの口に入る支援を、私たちは提供していきたいと思っています。




