よいよ、上映会まで1カ月ちょっととなりました‼
広報活動も力を入れて頑張っています‼
今回は、上映会にかける私の想いをお伝えしようと思います。
私が今、地域で生活することができるのは、多く方のサポートがあってこそのことです。
特に医療・福祉に関していえば、両者の支えがなければ生きていくことはできません。
子供の頃、私の将来の夢は『看護師さんになること』でした。入退院を繰り返し、病院で注射を受けるたびに看護師さんの顔を見ては大泣きしてはいたものの、将来の夢は看護師になることだったのです。
成長していくにつれ、自分の病気が理解できるようになり、それと共に病気が進行していく…その進行を止めることは今の医療技術では不可能で…
自分の病気を、病気の進行を受け入れることに何度も葛藤しました。
ときに医療でさえも私を見放しているのではないか…?と思うこともありました。
医療に頼っても跳ね返され、しかし障害者と認定する判断は間違いなく医療で…こんな無責任なことあっていいのかと何度も感じたことがあります。
でも、私の周りには正面から私と向かい合い、共に歩んでくれる医療スタッフの方がいました。私が生きていられるのは間違いなく医療サポートと医療スタッフの方のメンタル的サポートがあったからです。
気がつけば夢は「看護師なるのは無理だけど…医療に携わることがしたい…」というものに変わっていました。
しかし、重度障害者が病院や施設以外の場所で暮らせることを知らなかった当時高校生の私は、高校卒業後は施設に行くしかないと思っていました。「私の人生…このまま何もせず施設で終わるのか…」と思い『医療に携わることがしたい…』という夢はいつの間にか消えていました。
そんなとき、自身も障害者で障害者の支援をされている方と、コーディネーターの方に出会いました。そこで重度障害者でも制度を使いながら地域で暮らしておられる方がいると聞き、衝撃を受けました。
この出会いをきっかけに『地域で自分らしく生きたい‼』と思い、地域で暮らすことを決意しました。
当時私の周りには、重度障害者でなおかつ地域で暮らしている人はおらず、反対されました。しかし『一度きりの人生、地域で自分らしく生きたい‼前例がないなら私が第1号になってやる‼』という思いで高校卒業と同時に地域移行しました。
そして地域で暮らすなかで『重度障害者のよき社会モデルになり、地域移行を考えている重度障害者の支えになりたい‼』という夢ができたのです。
そんな夢を持てたのは高校時代に私の想いを尊重し、共に考え、悩み、苦しみ、笑い、喜び…歩んでくださった福祉スタッフの方のおかげです。
今回の上映会は呼吸器ユーザーである私の役割だと思います。
直接医療に携わることはできませんが、医療装置として扱われる、人工呼吸器を使用しながら、地域で暮らす人工呼吸器ユーザーの啓発活動を企画し、上映会を開催することができること…。地域で暮らす人工呼吸器ユーザーが同じ呼吸器ユーザーの支えになれること…。長年の2の夢が叶いつつあり、うれしく思うと同時に『絶対成功させる…‼」という思いが強くあります。
上映会を通して、人工呼吸器を使用しながら地域で暮らせることをより多くの方に知ってもらい、人工呼吸を生命維持装置としてではなく、生活を支える一つの道具として身近に感じてもらうことができればと思っています。
医療・福祉はこれからさらに発展していく分野です。課題があるのも事実です。
でも私は医療・福祉の未来は決して暗くはないと思います。本人と正面から向き合いながら現場で働かれているスタッフの方をみているとそう強く感じます。
あの悲惨な事件があった今だからこそ、ぜひこの映画を多くの方に観ていただき、どんな障害があっても地域で『アタリマエ』に暮らすことができる社会にするために、上映会を通して皆様になにか感じていただくことができればと思います。
今の私の夢は『医療と福祉の架け橋になり、地域に根差した医療・福祉を築くこと』です。その第一歩として上映会を成功させたいと思います。
皆様のご支援、よろしくお願いいたします。